《迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奧地で宿屋を開きます~》20

「とりあえず13階の野営地まで向かう。ここからは戦闘もちゃんとあるから油斷しないように」

10階から13階までの移はダーンさんにおんぶされて進むことになった。

開始前に付與師のリッツさんとエストラさんが何かをすると、みんなの足が午前中よりも早くなった。

始め、私は二人が付與をかけていることに気づかず(走らないから)またやってるのかとアイズさんを睨んでいると走りながらダーンさんがこっそりと教えてくれた。

「マリィ、これは速度上昇の付與魔法だよ。あ、舌を噛むから喋らないでね」

誤解だったのか。こくこくと頷いてぎゅっとダーンさんの服を摑んだ。し走ると急に前方が止まり出した。

すごい速度で走っていただけに、急に止まったことでダーンさんがガッツリ摑んでいてくれなかったら吹っ飛びそうな程の負荷がに襲いかかった。

改めて前方をよく見ると『ドラゴン殺し』と『アサシンズ』が私くらいの大きさで、私四人分くらいある橫幅の豚型の武を振り回す魔と戦闘を行っていた。

「お、あれはオークキングだね。味しいんだよマリィ」

「そうなんですか。食べてみたいですね」

「……多分、食べられると思うよ」

あれも戻って売るのでは?そう思ってダーンさんの言葉に首を傾げているとあっという間にオークキングは倒れて、前方でアイズさんが手招きをしている。

ダーンさんの背中に引っ付いたまま死のそばに行くと、アイズさんがオークキングを指さしてニカッと笑った。

「マリィ、これさっきの詫びでやるよ。だからこれで味い飯を作ってくれ」

「本當ですか!?」

これを捌くのはさすがに私や弟妹達でもきつい。即座にチャキーンと頭で計算を行って結論を出す。

「じゃあアイズさん、今夜捌くの手伝ってください」

「あいよ。じゃあ代わりに今度酒のつまみも作ってくれ」

「移中はダメですが、現地に著いたら良いですよ」

ダーンさんに下ろしてもらってオークキングにれて時間停止空間にれるとまたダーンさんの背中に乗り込んだ。

その後も何度も戦闘は繰り返されたけどやはりものの數分で戦闘は終わり。

予定よりもだいぶ早い時間で13階層には到著出來た。

「明日は10時出発で予定通り20階まで行く。明後日に23階到著予定だ」

「はい」

そんなことを言いながら抜きを終えたオークキングを骨も気にせず分割するアイズさんをし遠目から見る。サイズがでかいから皮は分割してから剝ぐそうだ。

ちなみにそういった作業は玄関ってすぐの水場で行っている。

まみれの鎧などを帰宅して直ぐに洗いたい人用に準備したものだ。

皮剝、に関してはハンナさんとエストラさんがやってくれた。

ハンナさんは晝間の謝罪、エストラさんは単純にこう言うのが得意だからだそうだ。

お禮は晩飯の大盛りで良いよとさわやかに笑って彼は割り當てられた部屋に戻って行った。

切り分けられたを一度自分の空間に収納し、廚房へ向かう。

道中、各パーティリーダーが買取所でマイクさんに素材を売っていた。道中の素は各パーティで分配している様子だった。査定を出すマイクさんもすっかり元気になっているようで安心した。

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