《迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奧地で宿屋を開きます~》21

メンバーの人は食堂や個室などでまったりしているようだ。目にった人に頭を下げながら、廚房にると三人が各々調理をしていた。そんな中、本人たっての希で食材用の時間停止マジックバッグを預かったリリエラの元へ行く。

「リリエラ、これさっき狩ったオークのお。くれるって言うからバッグにしまってくれる?あと今夜のメニューにステーキを全員に出したいのだけど大丈夫かな」

「しまっとくー。メニューの方はどうかな、ダーツ行ける?」

の詰め替えをしながら話を振ると大鍋で野菜スープを作っていたダーツは、渋い顔でこちらへ來た。

「うーん、狩った直後って味が悪かったりちょっとくなったりするんだよね。ちょっと見せて」

言われるままに詰め替えているを見せると叩いたりしてチェックを始めた。

「うん、まだらかいから直前だね。今すぐ食べるんなら旨味がないからスパイスをたっぷりかければいいと思うよ。時間停止マジックバッグにしまうのもいいけど、おは普通のマジックバッグに氷と一緒にしまってさせた方が味しくなるよ」

リリエラと顔を見合わせて。

ダーツの思いがけない博識に驚きながらしまっていたを差し出す。氷と一緒に保存する量はダーツの管轄なのだが。

だけども。

「ダーツ、隨分と詳しいわね?」

「狩りたての魔も食材になるかもしれないって思って調べといたんだ。僕こう言うの好きだからさ」

何この子めっちゃいい子。リリエラとともにダーツのいい子っぷりにして、姉二人がかりでダーツをギュッて抱きしめる。と言っても、この中ではダーツが一番背が高いのだけれども。

「いい子!」

「お嫁さんにピッタリね!」

「ちょ、二人ともやめてよ!僕もう15歳になるんだから!」

慌てる弟が可くって、楽しくなってさらにリリエラとぎゅうぎゅう抱きしめるとダーツは真っ赤になって狼狽え始めた。

いのう、うちの弟は大変可いのう。

「と、とにかく!スパイスを染み込ませるためにフォークで沢山刺して!ほら、枚數が多いんだから今すぐやらないと終わらないよ!」

「はーい」

「はーい」

それもそうだ。急遽メニューを足したのだから早く取り掛からないと間に合わない。

仕方が無いのでダーツから離れておを切るべくエプロンと包丁とまな板を用意していると、コンコンと廚房の扉がノックされた。

扉は既に開いていて、そこには鎧をいで軽裝になったトールさんがいた。

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