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( ^-^)_旦~

フクーベ唯一の冒険者ギルドの付で、若い冒険者２人がクエストの完了報告を行っていた。オーレンとアニカだ。

２人は、コツコツとクエストをこなし、ギルドからもその真面目さと安定を評価される新人冒険者になりつつある。

「今日もクエスト達だ。最近、俺らも調子いいよな。そのランクも上がっちゃったりして」

オーレンは、ギルドで討伐部位を鑑定してもらっている間に調子に乗った発言をする。

「何言ってんの。ほとんどウォルトさんのおでしょ。調子に乗ってまた死にかけるとか、嫌だからね！」

調子に乗らないよう釘を刺しておく。

「わかってるよ。言ってみただけだろ。俺らは、やれることをしっかりやるだけだよな」

「そうだよ」

私達は初クエストで兇暴な魔に襲われて命を失いかけた。不可抗力のトラブルだったけど、冒険の怖さを刻み込むには充分な出來事だった。

それ以來、決して背びして危険なことはしないと話し合って決めていた。の丈に合うことをやって、それでも同じ狀況に陥ったのなら諦めはつく。

アニカは思う。

初クエストはトラウマ級の出來事だったけど、そのおで大恩ある獣人に出逢えた。そのことだけは不幸中の幸いだった。

「…二カ　……アニカ！」

「ひゃっ！な、なによ？」

「何、ぼ～っとしてんだ？報酬貰ったぞ…って　…！！　はは～ん？」

「何よ…？」

何かに気付いた様子のオーレンに、怪訝な顔を見せる。なんかムカつく。

「明日は冒険も休みの予定だし、行ってきていいんだぞ？」

「何処に？」

「何処っ…て、決まってるだろ？ウォルトさんの所だよ」

「！！　何で？」

「その理由は、お前が１番よく解ってるんじゃないのか？」

勝ち誇ったようにオーレンが言う。ドヤ顔がもの凄く癪に障る。

「どういう意味よ…？」

聞き返すと、ヘラヘラした顔で口を開いた。

「解らないのか？そうかぁ～。まさかアニカが自分の気持ちに気付いてないとはなぁ～。じゃあ、教えてやろうか。アニカはウォルトさんのことが好きになっちゃ……グハァッ！！…」

「わかったから、言うなバカ！」

余計なことを言う兄貴分を黙らせるためにレバーブローを良い角度で打ち込んだ。

油斷して腹筋が緩んでたのか、思いっきり拳が突き刺さる。オーレンはをくの字に曲げて悶絶した。

ギルドの中にの怒聲が響き渡り、何事か？と一斉に注目を浴びる。

急に恥ずかしさがこみ上げてきて、オーレンの首っこを摑んで引きずりながらギルドを後にした。

★

お騒がせしてしまったギルドから、真っ直ぐ２人の住み家に帰って、テーブルを挾んで向かい合わせに座っている。

「まだ毆られたとこが痛てぇ…。魔導師になるの辭めて、武闘家になったほうがいいんじゃないか？」

オーレンが脇腹をりながら言うと、アニカはを乗り出して、無表でオーレンの倉を摑む。

「な、なんだよ！」

「いつから…」

「えっ？？」

「いつから気付いてたのよ！私がウォルトさんのこと好きって！」

顔を真っ赤にしながら尋問する。ハッキリ言ってしまったけど、バレてるなら開き直るしかない。

「何だ、そんなことか…。そうだな…頭をでられて気持ちよさそうにしてるの見たときかな？」

「ぐはっ！」

アニカは１０ダメージをけた。

悔しいけどその通り…。

あのだまりのように溫かい手で優しくでられたとき、とても安心できて優しい大人の男として意識してしまったのだ。

「魔法教えてもらってるときとか、普通にするの目になってるし」

「ぐはっ！がはっ！」

アニカは５０ダメージをけた。

これも當たっている。

普段の優しいウォルトさんもいいけど、魔法を教えるときの真剣な表とのギャップにやられて、その表に見とれていたりする。

「あとは…。そうだなぁ～…」

「もういい！恥ずかしいわ！」

「お前が聞いたのに…」

アホのオーレンにバレているということは…ウォルトさんには既にバレバレってこと？どんな顔して會えば…。

頭を抱えていると、オーレンが気持ちを察したのか口を開く。

「ウォルトさんは絶対気付いてないぞ。そういうことに鈍そうだ」

よく考えたらそうなんだよね…。出會ったときから私に対する接し方に変化がない。ウォルトさんが、もし私の気持ちに気づいたりしたら、よそよそしくなりそうな気がする。

「確かにね…。けど、迷じゃないかな…。弟子だって言っといて、こんな持たれて…」

「師匠と弟子でそういう関係になることなんて、幾らでもあるだろ？気にするなよ」

「アンタはお気楽でいいよね…。男同士だし」

「難しいことは解んないけど、お前が頑張るんなら応援はするぞ？」

「けど、余計なことしないでよ？」

「するか！俺をなんだと思ってんだ…。大、お前はどうしたいんだ？」

「どうって？」

「ウォルトさんと付き合いたいとか思ってんのか？別に人間と獣人の人も珍しくないし」

巷は、様々な種族の人達であふれている。同種同士が１番多いけど、異種族も全然普通だ。獣人と人間のカップルもよく見かける。

「わからないよ。多分、私はウォルトさんから見たら子供だろうし。ただ…」

「ただ？」

「たまにでいいから、として見てもらいたい…とはちょっと思う…かな」

「なら、しずつでいいからアピールしてみれば？別に、今すぐどうこうなりたいって訳じゃないだろ？」

コクリと頷く。

悔しいけどオーレンの言う通りだ。しずつでいいから行で示せば、ウォルトさんに好意を持ってもらえるかも…。いや、持ってもらうよう頑張る！と決意する。

「かわいい妹分のの悩みに答える俺って、良い奴だよな」

「自分で言うな！もう１回言うけど、余計なことしないでよね」

「わかったって。あと、俺にも協力してくれよな」

ニヤけるオーレンを見て、そっちが本線か？と思ったけど…いい機會だ。ハッキリ伝えておこう。

「……あぁ。ギルド付のエミリーさんでしょ。この間、彼氏と路地裏でキスしてるの見たよ」

「ぐはぁっ！」

オーレンは１００ダメージをけ倒れた。

話し掛けても返事がない…。ただののようだ……。

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