《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》二年の新學期は波の幕開け
二年の新學期が始まった。
春休みに起きたテニス部のトラブルは、厳しい処分となった。進學校だが故かもしれないが。
・テニス部三ヶ月の練習止
・向こう半年間の競技大會出場停止
・テニス部顧問十パーセント減給一か月間
・マネージャ退學
・本宮涼子二週間の停學
涼子の処分。本來は退學だろうが、今回異様に軽いのは俺には知らない裏事が有った様だ。ただこれで涼子と白河の過去の関係が公になった事で彼は學校に居辛くなるだろう。
白河については詳しく知らないが推薦を取り消された上、右手の全指と手首を骨折して使いにならなくなったそうだ。後涼子の様な目にあったの子が何人かいたそうで當分警察の世話になるらしい。
俺はあくまで涼子を守ったという事でその事についてはお咎めなしだった。男子からは余計怖がられ、子からは変な目を使われている。
俺は2Aになった。健司も一緒だ。ただ俺にとって由々しき問題が発生した。俺の苦手な桐谷早苗そう俺の馴染がいる事だ。幸いな事に席は離れているが。
晝休み健司から
「本宮さんの事、あの事件以來話をしているか?」
「していない。向こうからは連絡がこない」
「いいのか、お前からしなくて」
「俺には全く分からなくなったよ。涼子の事はもちろん、子との付き合いというのが。俺にはやっぱり向いていない事だったんだと思っている」
「いいのかそれで?」
「どういう意味だ?」
「本宮さんと完全に切れるのかと言っている。彼は噓を吐いたが、去年の白河の件以降はお前に対する思いは噓ないと思うけど。
お前は本宮さんに対して本當に何も殘ってないのか?」
殘ってない訳が無い。この心のくすぶりは彼への未練が思い切り殘っている表れだ。
涼子とあの日別れて以來、隨分悩んだ。でも俺から言う事は出來なかった。それは俺の涼子へのわだかまりだ。
涼子がもし再度謝って來ていたら…、會いたいと言って來たら…。
「……ははっ、分からないんだよ。何事も初めて過ぎて。人を好きになったのも、人から好きになられたのも、振られたり、裏切られたのも。はっきりってもう疲れたという所だ」
「そうか。達也がそう言うなら構わないけどな」
「何二人で話しているの?」
聲の方向を見ると早苗がいた。
「別に何も話してねえよ」
「そんな事無いでしょ。高頭君と々話していたじゃない」
「健司本當か?」
「さあ?」
予鈴が鳴って早苗から逃げる事が出來た。
図書室は三年生になった三頭先輩と俺で擔當している。月火水が先輩、木金土が俺で月曜日は連絡事項もあるので俺も擔當する。
しかし、今年中に誰もってこないと來年は俺一人になってしまう。何とかしないと。
今日も放課後、図書室の付で座っていると三頭先輩がやって來た。
「立石君、図書室閉めたら裏の花壇に來てくれるかな?」
「ボディガードですか?」
「ううん、今日は違う。じゃあ後で」
それだけ言うと去って行ってしまった。また花壇の世話をするのだろうか。図書委員をしながら花壇の世話をしている。心の中は優しい人なんだろうな。
「すみません。この本借りたいんですけど」
子生徒が本だけ出して來た。
「あの利用者カードは?」
「まだ持ってないんです」
「そうですか。それでは利用者カードを作るので生徒手帳を見せて下さい」
彼はスカートのポケットから生徒手帳を出すと
「宜しくお願いします。立石さん」
「えっ?」
一瞬だけ顔を見た後、生徒手帳を見ると小松原佐紀と書いて有る2Bの子だ。知らなかった。
利用者カードを作って本と一緒に渡しながら
「本の貸出期間は二週間です。予約がっていなければ延長出來ます」
「そう、分かったわ。立石君。私を佐紀って呼んでいいわ。じゃあまたね」
はっ!何だあれ。俺初対面なんだけど。
不思議な現象が起こったが、それ以降は通常の貸出返卻で済んだ。俺が一年生だった頃より利用者が増えている。図書室を利用する人が増えるのはいいが、來年どうするんだ。このままでは俺一人だぞ。
予鈴が鳴り、図書室を閉めて鍵を職員室に返して校舎裏の花壇のとこに行くと三頭先輩がベンチに座っていた。今日は花壇の手れは終わっているらしい。
「三頭先輩」
聲を掛けると
「あっ、達也。こっち來て座って」
隣に座りながら
「先輩、學校で達也は止めて下さいとお願いしているんですけど」
「君が私を先輩呼ばわりしなければいいわ。ところで今日來て貰ったのはね…」
三頭先輩靜かになったよ。
「立石君、春休みの事聞いたわ。茂実の白河を一撃で倒して本宮涼子を救ったんですって?もう三年生の間じゃ持ちきりよ。特に子の間ではね」
「なんですかそれ。だいぶ都合よく言われているじがするんですけど」
「救ったのは良いのよ。問題はそれからよ。この話が全校生徒の知れ渡る事になったのは知っているわよね」
「ええ、テニス部処分の件がありますから」
「それからが問題なのよ。去年の最初の頃は、みんな君の事好き勝手に言っていたわ。でも君が図書委員をやったり、本宮涼子から一度裏切られながらも友達としてもう一度接するようになって、みんな君の事見直し始めたのよ。
そこに今度の春休みの事が流れて來た。今は君の事、こう言っているわ。君を彼に出來たら優しくしてくれる、し位我儘しても許してくれる、そして一生守ってくれる。ってね。だから……」
先輩が花壇に植えてある花をじっと見ていた。何考えているんだろう?
「でも…。私は君が優しくて頼りがいのある人だってずっと前から知っていた。だから…。都合よく考えを変えた人達に君を取られたくない。君の人になりたい。ずっと一生側にいる人になりたい」
「え、ええ、えーっと???
な、何を言っているんですか。あなたみたいな綺麗で心優しい人が俺の人なんて。勿ないですよ。
それに…俺もうそういうの止めます」
もういいよ、そういうのは。中學まで全く子に縁の無かった俺が、高校にってからの子を好きになって裏切られて、一度信じたのにやっぱりそれは噓で……。
當分はいい。
「そうだよね。本宮涼子の事で隨分酷い目に遭ったものね」
「涼子の事は言わないで下さい。俺がもっとしっかりしていれば、あんなことにならなかったんだと思います。の子の接し方を知らない俺が人を好きになるのがいけなかったんです。彼には悪い事をしたと思っています」
優しすぎてお人好しと呼んでいい位だわ。でもだからこの人が良いのよ。
「分かったわ。でもそれってずっとじゃないよね。私があなたの疲れ過ぎた心をゆっくり癒してあげる」
「結構です!」
俺はベンチを立ち上がってそのまま去ろうとした時、腕を摑まれた。
「待って。駅まで一緒に帰って。もう暗いから」
「…分かりました」
彼の心を癒すのは結構時間が掛かるみたいね。でも必ず私に向かせて見せる。今だって、彼は自然と車道よりを歩いて私を守っていてくれる。
前から人が來れば、半歩先に出て私を守ろうとしている。こんなに優しい人そう簡単には見つからないから。
―――――
一難去ってまた一難?
読者の皆様、三頭加奈子さん、題名には出て來ていませんがお気になさらずに。
次回をお楽しみに
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。
想や、誤字字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
8 180【書籍化&コミカライズ】小動物系令嬢は氷の王子に溺愛される
『氷の王子』と呼ばれるザヴァンニ王國第一王子ウィリアム・ザヴァンニ。 自分より弱い者に護られるなど考えられないと、実力で近衛騎士団副団長まで登り詰め、育成を始めた彼には浮いた噂一つなく。それによって心配した國王と王妃によって、ザヴァンニ王國の適齢期である伯爵家以上の令嬢達が集められ……。 視線を合わせることなく『コレでいい』と言われた伯爵令嬢は、いきなり第一王子の婚約者にされてしまいましたとさ。 ……って、そんなの納得出來ません。 何で私なんですか〜(泣) 【書籍化】ビーズログ文庫様にて 2020年5月15日、1巻発売 2020年11月14日、2巻発売 2021年6月15日、3巻発売 2022年1月15日、4巻発売 【コミカライズ】フロースコミック様にて 2022年1月17日、1巻発売 【金曜日更新】 ComicWalker https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_FL00202221010000_68/ 【金曜日更新】 ニコニコ靜畫https://seiga.nicovideo.jp/comic/52924
8 160転生したら軽く神王超えてました
學校に行く途中トラックに轢かれそうな幼馴染女の子を助けて共に死んでしまった。 目を覚ますと白い空間に居た…
8 83クラス転移、間違えました。 - カードバトルで魔王退治!? -
カードバトル。それは、少年少女が駆け抜ける"夢の軌跡"。 季節は春。5月1日の暖かな時期。 修學旅行のスクールバスに乗る2年4組の生徒達は、謎のドラゴンと遭遇する。バスごと生徒らを連れ去るドラゴン。彼が向かった先は、とある美しい宮殿だった。 なんと! 2年4組の生徒は、契約により異世界に召喚されていた。そして、彼ら彼女らの知らぬ間に、魔王討伐の誓いを結ばれていたのだ。しかも話によると、その契約は手違いで、2年4組でなく、2年1組を召喚するはずだったとか言って、ふざけるなと激怒!! 権力も金もコネも力も無い、ただの高校生。そんな2年4組達が、魔王を倒す手段は『カードゲーム』での真剣勝負!? 超個性的なクラスメイト達が送る、全く新しいクラス転移ファンタジー! 果たして2年4組の生徒達は、無事に元の世界に帰還することができるのか!! ※第14話、デュエル回です。
8 118Umbrella
大丈夫、大丈夫。 僕らはみんな、ひとりじゃない。
8 187異世界サバイバル~スキルがヘボいとクラスから追い出されたけど、実は有能だったテイムスキルで生き延びる~
動物好きの高校生、仁飼睦樹は突然異世界に転移してしまう。クラスメイトと合流する彼だが、手に入れたスキルが役立たずだと判斷され追放されてしまう。モンスターしかいない森の中でピンチに陥る睦樹。しかし、やがて成長したスキルが真の力を見せた。モンスターの言葉を理解し、命令を下せるスキル??〈テイム〉を駆使して彼はサバイバルを始める。とどまることなく成長を続けるユニークスキルを武器に、過酷な異世界サバイバルで生き殘れ!
8 169