《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》育祭でもめてます その二

しいつもより長いです。

――――――

午前中の競技も終わりお弁當の時間になった。俺達は教室に戻ると

「達也、立花さん今日もう一人いるんだがいいか?」

「あっ、ああ。そうだな」

「私は構いません」

「ありがとう、ちょっと呼んでくる」

健司の奴どっかに行ったよ。

「立花さん、機を付けて食べましょうか」

「ありがとうございます」

俺は立花さんの機を持ち上げて俺の機をくっ付けると彼が、持って來ていたバッグを機の上に置いた。

中から大きなタッパーを二つと大型の水筒が二つっていた。

「本當は健司さんの分も作って來たんのですけど、あの様子だと必要ないかもしれませんね」

「…………」

立花さんの言っている意味が分からないまま、タッパーを開けると

「おおっ、凄い。すみませんいつも」

「何を言っています。達也さんの晝食を作るのは私の役目です。今日は水筒の中にスポーツドリンクと麥茶の二つをれて來ました」

「ありがとうございます」

そんな話をしていると

「いいからって」

「でも」

「大丈夫だから」

後ろを振り向くと健司が小松原さんを連れて來ていた。

「達也、事は後だ。今日佐紀が一緒に食べる」

「小松原さん、こっちの機を利用すれば四人で食べれるよ」

俺はそう言って健司の橫の席を移させた。

「健司いいの?」

「いいよ。いつも食べている人達だから」

思い切り躊躇しながら小松原さんがバッグを機の上に置いた。そして中から

「これ健司の」

と言ってタッパーを一つ出した。もう一つ出してから紙コップと大きな水筒を一つ出した。

なるほど立花さんが言っていた意味が分かった。

「立花さん、立石さんいきなり済みません。本當は健司と二人で食べるつもりだったんですけど、健司がお二人と一緒にって言うものだから」

「佐紀が、百個人終わった後、あんなことしたからだよ。もう達也には話しておこうと思ってさ」

「そうなの健司?」

「高頭さん、小松原さん。時間が無くなります。早く食べましょうか」

「そうだな。健司食べるか」

晝食が先になったので、二人のなれそめは後で聞く事になった。

立花さんが作ってくれたのは、大きなから揚げ、俺の口に合わせたのかな?おにぎりこれは大きのと小さいの、だし巻き卵、口直しのショウガ、ミニトマトときゅうり、それに太巻きとお稲荷と結構な量だった。

「本當は高頭さんの分も作って來たんですけど要らなくなったみたいですね」

「いや、せっかくなので頂きます。良いだろう佐紀」

「うん、私も食べたい」

「ふふっ、どうぞ召し上がれ」

何か周りの視線が痛いが、無視する事にした。

食べ終わるとまだ二十分殘っていた。

「達也ちょっといいか」

「ああ」

俺達はグラウンドの木のある木の下に來ると

「実は佐紀とは中學からの付き合いなんだよ」

「えっ、でも全然分からなかったけど」

「そりゃ、達也みたいに登下校一緒じゃないし、俺はバスケだがあいつはバレーボールだ。會うのは休みの日だけだからな」

「そうか」

「俺は中學からバスケやっていて、中學二年の時俺が初めて出た試合を見に來ていた中に佐紀いたんだ。

始めは分からなかったけど、終わってから知合いに紹介されて、まあ何度か會っているに俺から告白したんだ。付き合ってもう三年になる」

「三年かあ、凄いな」

話の途中で集合が掛かった。クラス毎の集合場所に行くともう立花さんと早苗は座っていた。

「午後一番の競技は借り競爭です。出場者はスタート地點に集まって下さい」

「達也さん、行って來ます」

「達也行って來る」

あれ、二人共これに出るのか。

二人が先に行くと

「達也、お前も出るんじゃなかったっけ?」

「健司俺出たくない気分」

「なんで」

「嫌な予が」

男子から始まった。スタートに並んだ俺はスタートの合図が響くと急いでお題の書いて有るカードを取りに行った。

花の好きな人。なんだこれ。皆好きじゃねえかよ。しかし俺の頭に浮かんだのは危険な人ばかり。仕方ない。

俺は教員のいる所に行って

「郷原先生、先生花好きですか?」

「まあ、好きだが」

「じゃあ俺と來て下さい」

「えっ?!」

「早く」

「あ、ああ」

これしか選択肢はない。俺は先生の手を引いて走ると

「な、なんとー、剛腕立石君が道顧問郷原先生の手を引いている。これは新たな伝説がー」

「「「「おおーっ!!!!」」」

くそ、顔が赤くなっているのが分かる、チラッと見ると何故か先生の顔も赤い。これは…。

俺はゴールした後、お題を係員に渡した。

「立石君の取ったお題は、な、なんとー花の好きな人でしたー」

「「「「おおーっ!!!!」」」

達也さん、何で私に聲を掛けて下さらないの?

達也、なんで私に聲掛けないの。一緒に花の水やりしているよね。

達也子供の時から一緒に庭の花の水やっていたのに。

2Aの集合場所に戻ると健司が

「達也、上手く逃げたな」

「ああ、誰だあんなお題書いたの。書いた奴分かったら絞めてやる」

何故か隣の奴が震えていたけど。

続いて、立花さんがスタートした。お題の所に行って一枚拾うと、あれっ、こっち向かって來る。

「達也さん、私と一緒に來て下さい」

「えっ、あ、ああ」

「達也行ってこい」

「おっとー。さっき郷原先生を引っ張った立石君が、今度は人の譽れ高い立花さんから手を引かれています」

「「「「おおーっ!!!!」」」

「おい、うちの學校にあんな綺麗な人いたのか」

「俺も初めて見た」

「でも引かれているの立石だぜ」

「ああ、靜かにするか」

俺達がゴールして立花さんがお題を係員に渡すと

「立花さんのお題は…なんとーっ、私の大切な人です」

「「「「おおーっ!!!!」」」

「ふふっ、達也さんと手を繋げました」

「…………」

俺だけ2Aの集合場所に戻ろうと歩いているといきなり早苗が俺の所に來た。

「達也、私をお姫様抱っこして」

「はあ、何言っているんだ早苗」

「お題なの。やってよ」

お題書いた奴絶対絞め殺してやる。

仕方なく早苗をお姫様抱っこすると俺の首に手を回して來た。

「達也、ゴール行かなくてもずっとこのままでいいよ」

「何言っているんだ、早苗」

俺は仕方なく早苗をお姫様抱っこしてゴールに向かうと

「おおーっ、今度は立石君が學校で可さNo1の桐谷さんをお姫様抱っこしてしています。立石死ねー」

「「「「そうだあー!!!!」」」」

俺は聞こえない振りをした。ゴールについて早苗を降ろそうとすると

「このままでも良いけど」

「駄目だ」

「けち」

何で俺がけちなんだ。早苗がお題を係員に渡すと

「桐谷さんのお題は…なんとーっ、お姫様抱っこしてしい人でしたー」

「「「「ぶ、ぶ、ぶーっ!!!!」」」」

疲れた、もう帰りたい。重い足で2Aの集合場所に帰ると

「達也、大変だったな」

「俺もう帰りてー」

「あはは、そうもいかないぞ。見てみろ前を」

なにー、三頭先輩がこっちに向って來る。逃げようとすると

「駄目だ。達也、今日は最後まで付き合ってやれ」

「しかし…」

「達也、私と一緒に來て」

「三頭さん學校じゃあ…」

「そんな事どうでもいい。早く」

「行って來いよ達也」

「な、な、なんとーっ、今度は校No1の三頭さんが立石君の腕を引いています。立石死ねー」

「「「「そうだあー!!!!」」」」

三頭先輩思い切り俺の手を握っている。

「ねえ、達也、このまま區役所に結婚屆出しに行こうか」

「な、何言っているんですか」

「ふふっ、冗談よ。でも気持ちは本気よ」

「えっ」

やばすぎる。

俺達がゴールに著くと三頭先輩が係員にお題のカードを渡した。

「三頭さんのお題は……。良いですかこれ言って」

「いいわよ」

「三頭さんのお題は…。私が一生側にいたい人でした」

「「「「立石死ねー!!!!」」」」

俺もう駄目―。HPとかライフって奴ゼロだ。お題書いた奴皆絞めてやる。

もう座りたくなった俺はゆっくりと歩いていると男子からの凄まじい妬みや嫉妬の視線が浴びせられている。やっと2Aの集合場所に戻ると立花さんと早苗が凄い顔で俺を睨みつけていた。

「達也さん、後でしっかりとお話したい事があります」

「達也、後でちょと時間作って、話したい事がある」

「…………」

隣で健司が腹抱えて笑っている。健司の奴覚えてろ。

その後、俺の四百メートル個人があった。普段からその位走り込んでいるので大した事無かったが、何故か同じ組の男子達が凄い形相で俺を追いかけて來ていた。

やっと育祭も終わり、最後に教室に戻って男別で著替えた後、下駄箱に行くと何故か、立花さん、早苗、三頭先輩、それにし離れて涼子が待っていた。

しかとして履き替えて一人で帰ろうとすると

「「「待って」」」

「えっ」

「「「私と一緒に帰って」」」

俺は無言で駅まで走り抜けた。

――――――

達也。修業が足りん(笑)

次回をお楽しみに

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。

想や、誤字字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。

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