《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》期末考査はの子の戦場
俺と立花さんは教室にって鞄を自分の機に置くと
「健司おはよ」
「高頭さんおはようございます」
「おはよ達也、立花さん」
例によって俺と健司が駄弁り始めるといつの間にか早苗が寄って來た。
「達也、お晝食べ終わったらちょっと話が有るんだけど」
「…………」
「達也駄目なの?」
そんな悲しそうな顔して言うなよ。
「いや、そんな事ない。いいぞ」
「ほんと、じゃあお晝休みね」
パッと顔が明るくなった。自分の席に戻るのを見ながら、あいつ朝の件かな。まあ聞いてみれば分かるか。
「達也どうした?いきなり黙り込んで」
「ああ、ちょっとな」
私立花玲子。今の達也さんと桐谷さんの態度からこの土日で何か有ったのかしら。それとも朝の通學時間?彼と達也は隣同士。彼次第ではいくらでも彼と話せる。いずれにしろあまりいいことではないわ。でもお晝休みに二人が話すのを邪魔する訳にも行かないし…。
俺があまり健司と話せないに擔任の郷原先生が教室にって來た。もう予鈴鳴ったっけ?
「皆おはよう。特に連絡事項はないが、期末考査まで三週間。申にも影響する考査だ。しっかりと頑張れよ。後もうすぐ梅雨にる。調管理は個人個人しっかりとするように。以上だ」
それだけ言うと出て行った。しして一限目の先生がって來た。
午前中の授業が終わり晝休みになった。
「達也、俺購買に行って來る」
「おう」
健司悪いな。お前小松原さんと一緒に食べたいんじゃないか。今度聞いてみるか。
いつもの様に俺は立花さんの席をくっ付けると立花さんが
「達也さん、高頭さん小松原さんと食べたいのではないですか?」
「分からない。今までしなかった事だし、育祭で偶々一緒に食べたけど、普段はどうなのかなあ?」
「高頭さん帰ってきたら聞いてみませんか?」
「止めとくよ。そういうのは個人の問題だ。俺達が干渉する事じゃない」
「そうですね」
高頭さんが小松原さんと一緒に食べればその時間が私と達也さんの時間になると思っていたのですけど。確かに彼の言う通りです。ここは自重しましょう。
「買って來たぞ」
「おう、食べるか」
視線をじた。そちらに顔を向けると早苗がこっちを見ている。目が合うと…逸らされた。
「どうしたのですか?」
「いや、何でもない」
ふふっ、今桐谷さんを見ていたのはっきり分かりましたよ。
晝食も終わり健司と話していると
「達也いい?」
「早苗か、いいぞ」
俺は校舎裏の花壇に早苗を連れて來た。
「ここなら問題ないだろう。どうしたんだ早苗?」
早苗が黙ったままだ。俺も黙っていると
「達也は私をどう思っている?」
何聞いているんだ。
「ああ、馴染だ。生まれた時からの大事な馴染だ」
「それだけ?」
うーっ、何期待してんだよ。それ以外あるのか?
やっぱり私の一方通行か。當たり前だけど。
「ねえ、前に一緒に登校した時が有ったよね。あの時し嬉しかったんだ」
「…………」
「達也と中學二年の時から話さなくなったけど…。久しぶりに一緒に登校出來てさ。話も出來たし」
分からん。こいつ何言いたいんだ。
「だから、期末考査の勉強も一緒にやりたい。達也の部屋でも私の部屋でもいいわ。達也お願い。私と一緒に勉強して」
「…早苗、どうしたんだ。この頃おかしいぞ。中學二年の時、いきなり俺を遠ざけたから彼氏でも出來たと思っていたら、今度は一緒に勉強してって。何か有ったのか。
早苗困っているんだったら助けるぞ」
「うん、とても困っている。だから助けて。毎日私と一緒に勉強して。一緒に帰って。涼香ちゃんは同じ方向だから良いでしょ」
涼香ちゃんの事も知っているのか。子ネットワークこえーっ。
「早苗、理由を教えてくれ。お前と勉強するのはいいが、三月まで全く俺に関わらなかったのに、急に何故だ…」
「達也、理由は今は聞かないで。必ず話すから」
どうしたんだ。こいつ。でも早苗が困っているのに助けないのは不味い。俺が武を習い始めたのもこいつを守る事がきっかけだったからな。
しかし助ける方法が一緒に勉強しろ、一緒に帰れって。まさか…。
「なあ、早苗お前ストーカーにでも絡まれているのか?」
「馬鹿、違う全然違う」
分かんねー。小さい頃から一緒だから分かっていると思っていたんだが早苗も未知の領域の生命か?
「とにかく一緒に帰って。一緒に勉強して」
「早苗、いきなりは無理だ。月、木金土は図書擔當だ。涼香ちゃんも一緒だ。火水は立花さんと帰っている」
三頭先輩と月曜一緒に帰っている事は伏せておくか。でもあれっ、良く考えると俺一人の時ねえじゃねえか。
「だから、涼香ちゃんは一緒の方向だし」
「ちょっと待て。なんでそれを知っている」
「知っているわよ。本宮涼子の妹でしょ。でもまだ二年生の子の一部だと思うけど。一年生は分からないんじゃない。そもそも一年生が二年生の本宮涼子知らないし」
「そういう事か。だが、やっぱり駄目だ。涼香ちゃんとは二人で帰る約束を瞳ともしている。破る訳にはいかない」
「…じゃあ、勉強一緒にして、土曜帰ってからと日曜一日」
「それも無理だ。日曜は爺ちゃんの所で稽古だ。これは譲れない」
「でもそれって午前中だけでしょ。だから午後からでもいいから」
「…早苗がそこまで言うなら分かったよ」
晝休みが終わる予鈴が鳴ってしまった。
私、立花玲子。達也さんと桐谷さんが心配になって後を付いて來て、校舎の脇から二人の話を聞いていた。
全部は聞こえなかったけど土日の勉強を一緒にするという約束をしたのが聞こえた。不味いです。どうにかしないと。
俺と早苗が教室に戻ると立花さんは本を読んでいた。珍しく取り巻きガールズがいない。
俺が席に座ると
「達也さん、桐谷さんとのお話長かったですね」
「ああ、ちょっと々有ってな」
「そうですか…」
放課後、今日は月曜日だ。三頭先輩と一緒に図書室を擔當する。健司は部活だーっと言ってサッと教室を出て行った。
俺は職員室から鍵を借りて図書室を開けて開室処理をしていると三頭先輩がやって來た。
「達也」
「…………」
いつもの様に沈黙の抗議。
「分かったわよ。立石君。今日は特に連絡事項無いわ。あっ、それとそろそろ君も月曜日に桃坂先生の所へ行く様にしようか。徐々にその辺も引き継がないとね」
「分かりました」
「ところでさ、期末考査どう?私が勉強見ようか。って言うか一緒に勉強しようか。こう見えても學年トップだから々教える事出來るわよ」
「結構です、一人で勉強します」
「そんな事言わないでさ。一緒に勉強しようよ」
三頭先輩がそんな事を言っていると常連の生徒達がって來た。流石に彼も話す事を止めたが、言いたくて仕方ない顔をしている。常連さん達ありがとう。
――――――
達也が可哀そうに思えて來た。
早苗って初心者?
次回をお楽しみに
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。
想や、誤字字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
【書籍化・コミカライズ】小國の侯爵令嬢は敵國にて覚醒する
豊かな小國サンルアン王國の宰相の娘にして侯爵令嬢のベルティーヌ。 二週間後の結婚を控えていた幸せなある日、自國が直接関わってはいない戦爭の賠償金の一部として戦勝國に嫁ぐことになってしまう。 絶望と諦めを抱えて戦勝國へと嫁ぐ旅を経て到著したベルティーヌは、生まれてこの方経験したことのない扱いを受ける。 「私はなんのために生まれてきたのか」と放心するが「もう誰も私をこれ以上傷つけることができないくらい力をつけて強くなってやる」と思い直す。 おっとりと優雅に生きてきた侯爵令嬢は敵國で強く生まれ変わり、周囲を巻き込んで力をつけていく。 □ □ □ 小國令嬢の累計アクセス數が2022年3月12日に1千萬を超えました。 お読みいただいた皆様、ありがとうございます。
8 179【書籍化・コミカライズ】三食晝寢付き生活を約束してください、公爵様
【書籍発売中】2022年7月8日 2巻発予定! 書下ろしも収録。 (本編完結) 伯爵家の娘である、リーシャは常に目の下に隈がある。 しかも、肌も髪もボロボロ身體もやせ細り、纏うドレスはそこそこでも姿と全くあっていない。 それに比べ、後妻に入った女性の娘は片親が平民出身ながらも、愛らしく美しい顔だちをしていて、これではどちらが正當な貴族の血を引いているかわからないなとリーシャは社交界で嘲笑されていた。 そんなある日、リーシャに結婚の話がもたらされる。 相手は、イケメン堅物仕事人間のリンドベルド公爵。 かの公爵は結婚したくはないが、周囲からの結婚の打診がうるさく、そして令嬢に付きまとわれるのが面倒で、仕事に口をはさまず、お互いの私生活にも口を出さない、仮面夫婦になってくれるような令嬢を探していた。 そして、リンドベルド公爵に興味を示さないリーシャが選ばれた。 リーシャは結婚に際して一つの條件を提示する。 それは、三食晝寢付きなおかつ最低限の生活を提供してくれるのならば、結婚しますと。 実はリーシャは仕事を放棄して遊びまわる父親の仕事と義理の母親の仕事を兼任した結果、常に忙しく寢不足続きだったのだ。 この忙しさから解放される! なんて素晴らしい! 涙しながら結婚する。 ※設定はゆるめです。 ※7/9、11:ジャンル別異世界戀愛日間1位、日間総合1位、7/12:週間総合1位、7/26:月間総合1位。ブックマーク、評価ありがとうございます。 ※コミカライズ企畫進行中です。
8 56ビンボー領地を継ぎたくないので、全て弟に丸投げして好き勝手に生きていく
ビンボー領地の貴族の長男として生まれたロラン。とあるきっかけで前世の記憶を取り戻した彼は、ビンボー領地を継ぐという暗い將來が待っていることを悟る。 どうにかしなくてはと知恵を絞った結果、彼はとある結論をはじき出した。 「そうだ! マークに押し付けてしまえばいい!!」 弟を優秀な領主として教育するべく、そして自身の自由を手に入れるべくロランの果てのない戦いが始まる。
8 127Skill・Chain Online 《スキル・チェイン オンライン》
Skill Chain Online(スキルチェイン・オンライン)『世界初のVRMMORPG遂に登場』 2123年、FD(フルダイブ)を可能にするVRギアが開発されてからニ年。 物語の様な世界に期待し、いつか來ると思い続けてきた日本のゲーマー達は、そのニュースを見た瞬間に震撼した。 主人公・テルもその一人だった。 さらにそこから、ゲリラで開催された僅か千人であるβテストの募集を、瞬殺されながらもなんとかその資格を勝ち取ったテルは、早速テスターとしてゲームに參加し、すぐにその魅力にはまってしまう。 體験したSCOの世界はあまりにも、今までの『殘念ソフト』と言われていたVRゲームと比べて、全てにおいて一線を害していたのだ。 來る日も來る日もβテスターとしてSCOの世界にログインする。 SCOの正式オープンを向かえていよいよゲームが始まるその日。SCO専用の付屬部品を頭のVRギアに取り付けて仮想世界へとログインした。 ログインしてすぐ、始まりの街で言い渡されるデスゲーム開始の合図。 SCOを購入する際についてきた付屬部品は解除不可能の小型爆弾だったのだ。 『ルールは簡単! このゲームをクリアすること!』 初回販売を手に入れた、主人公を含む約千人のβテスターと約九千人の非βテスター約一萬人のゲーマー達は、その日、デスゲームに囚われたのだった。
8 51俺、自分の能力判らないんですけど、どうしたら良いですか?
異世界へ赴き、"異彩"を用いて任務をこなす"開拓団"を育成する教育機関、"學園"へと入學した|御笠《みかさ》 |琥太郎《こたろう》。しかし彼は、異彩の能力すら分からず劣等生のレッテルを貼られてしまう。 で・す・が!! これ、キーワード見てみ?"戀愛"だぜ? 有りますとも、戀愛。彼女いない歴=年齢の寂しい非リアどもに次ぐ。ついでにそうじゃないリア充どもにも次ぐ。 お・ま・た・せ☆ ハーレム?始発電車でお帰り願ったよ。さぁ! 野郎共!一人につき、一人のヒロインだそ? 一夫多妻?我が辭書にそのような文字は無い! はい、調子乗ってました。すいません。ハードル高すぎでした 昨今のハーレム系に一言物申したい。面白いよ?めっちゃ面白いよ?だけどさ?現実見てみ?やれ、不倫だ、あーだこーだ世間からひっ叩かれるんだぜ?そんな世の中でハーレムはちとハードル高くね? と、言うわけで!書いてやりましょうとも!思わず「こんな戀愛をしてみたい!」と思うような物語を! と、言うわけなので、「ハーレムものは、ちょとお腹いっぱいかな?」って方にオススメなので、暇な時にいかがでしょう? あ、プロローグはほぼ説明文だから後で読んでも変わらんよ。
8 116S級冒険者パーティから追放された幸運な僕、女神と出會い最強になる 〜勇者である妹より先に魔王討伐を目指す〜
ノベルバのランキング最高10位! 『ラック』というS級幸運の能力値を持った青年ネロは突如、自分のことしか考えていない最強のS級パーティ『漆黒の翼』からの戦力外通報を告げられ、叩き出されてしまう。 そんなネロは偶然にも腹を空かした赤髪の女神(幼女)と出會う。彼女を助けたことによりお禮に能力値を底上げされる。『女神の加護』と『幸運値最強』のネロは授けられた贈り物、女神とともに最強を目指す旅へとーー!! 勇者の妹より先に「魔王」の首を狙うハイファンタジー。 ※第2章辺りから急展開です。
8 177