《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》三頭さんとプールデート

一話でこの場面を済ませたかったので長いです。

――――――

今日は八月三日。三頭さんとプールに行く日だ。向こうの改札で午前十時に約束している。

俺は、二十分前には著こうと家を午前八時五十分に出た。待合せの駅まで九つ。何も無ければ予定通り著くはずだ。

電車に乗って二つ目、いつも涼香ちゃんとこの駅で別れる。あの子と居るとどうしても涼子の事が記憶から消えない。裏切られたとはいえ、やはり気になるものだ。今頃何しているんだろう。

元カノの事を思い出しても仕方にと思い、別の事を考えようと見慣れた景を見ながらぼーっとしているといつの間にかプールのある駅、三頭さんの家のある駅に著いた。

まだ二十五分ある。彼の家のある方の改札で待っていると、何故か俺をチラッと見ては直ぐに視線を外してそそくさと改札にって行く。

俺ってやっぱり…だよな。でも恰好かな。黒のTシャツに濃いブルージーンズ。黒のスニーカーにサングラスだ。俺は普通の恰好をしているつもりなんだが。

改札を行き來する人達の目に曬されながら彼を待っていると駅前の信號が変わるのを待っている三頭さんを見つけた。

いつもながら目立つなあ。ピンクのTシャツに白の短パン。オレンジのかかと付サンダルで、髪はアップにしている。綺麗な顔の郭がはっきりと出ている。

隣に立っている男がチラチラ彼を見ている。まあ、仕方ないだろう。ずっとそのまま見ているとこちらにやって來た。

「達也待ったあ」

「いえ、そんな事ないです」

急に周りの人が驚いた顔になった。どうせいつもの事だ。やっぱり俺じゃあこの人には合わないんだろうな。

「どうしたの難しい顔して」

「いや何でもないです」

ジーっと俺の顔を見た後

「そっ、じゃあ行こうか。駅を回る様にしてプールに行くから」

「分かりました」

なんと、何気に手を繋いで來た。まあ今日ぐらい良いかあ。

ふふっ、達也。今日も手を繋いでも離さない。キス作戦功かな。じゃあ今日は予定通りに行きますか。

俺達はプールの口でチケットを買うとそのまま別れて更室に行った。まあ、男は簡単だ。Tシャツとジーンズそれにパンツをいで海水パンツに履き替えれば良いだけだ。スイムキャップは、ここは必要なのかな?

あれ、隣の人が俺のを見て驚いているけどどうしたんだろう。あっ、早く海水パンツ履かないと。

隣の人曰く、すげーっ、俺負けた。ガクッ!

室を出て待っている事十五分。の子は長いな。まあ、仕方ないか。

あっ、出て來た。こ、これは……。

髪をアップにして綺麗な顔の郭をはっきりさせ……。この人制服の上からも大きいなと思ったけど、黒のビキニからはみ出しそうだ。

更にぜい一つないお腹に括れた腰、大きすぎないおに黒のビキニ、それに曲がりが無いすらっとした足。その上凄い白。

ラッシュガードと防水のバッグを手に持っているけど…。

「達也、お待たせ。どうしたの?目が點になっているよ」

「い、いやいや。三頭さんが眩しすぎて」

「ふふっ、達也が選んだのよこの水著。どう似合うかな?」

俺は橫を見ながら

「はい、とっても」

「達也、こっち見なければ分からないでしょ。私を見て!」

「はい」

恐る恐る顔を三頭さんの方に向けると嫌でもに目が行ってしまう。うーっ、どうすれば。

「ふふっ、達也そんなに私のが気になるの。プール止めてホテルに行く?直ぐ見れるわよ」

俺は直ぐに鼻を押さえた。…良かった出ていない。

「ふふっ、冗談よ。さっ行こうか」

「分かりました三頭さん」

「ねえ、お願い今日だけで良いから加奈子って呼んで。せっかく二人でプールに來ているんだから」

「わ、分かりました、か、加奈子さん」

「まあ、いいわ」

「あの」

「なあに?」

「ラッシュガード著てくれると嬉しんですけど」

「えーっ、そうなの。達也に私をしっかり見せようと思っているのに」

「い、いやそういう事は別の所で」

「えっ、本當。今の言葉噓じゃないよね」

「あ、はい」

俺なんかおかしな事言ったのか?

加奈子さんがラッシュガードを著てくれたのでやっと普通に彼を見る事が出來た。ただ、真っ白な綺麗な足がしっかり見えているけど。

「加奈子さん、あそこのテーブルが空いています」

監視員の近くだ。良く空いていたな。

「えーっ、達也あっちが良い」

し離れているけど」

「良いじゃない」

せっかく達也とイチャイチャしようというのに監視員の側じゃ出來ないでしょ。

テーブルに著くと

「ねえ、達也、流れるプールろうか」

「良いですよ」

俺達は貴重品を防水型の小れにれて、浮を一つ借りると加奈子さんをその中に座らせた。

ぷかーっ、

ぷかーっ。

ただ浮いている。何となく流れている。俺は加奈子さんの傍に立っているだけ。

まあいいか。

「達也浮押して」

「はい」

加奈子さんの正面に立つとそのまま浮を押した。思い切りが強調されている。

「ふふっ、達也もっと」

「いいんですか」

思い切り押すと

キャーッ。ドボーン。

加奈子さん座ったまま後ろ向きにひっくり返った。

やっちまった。加奈子さんが浮から落ちてしまった。急いで彼を手を引くと

ピタっ、思い切り抱き著かれた。

「もう、押し過ぎ」

「だって加奈子さんが…」

「駄目、だからこうして抱き著いていれば落ちないわ」

俺の鳩尾からし上辺りに強烈に二つのらかいが、潰されてギューッとくっ付いている。脳が沸騰しそうだ。

ふふっ、達也の顔が真っ赤だわ。もっとぎゅーっと。

「か、加奈子さん。これ以上抱き著かれると」

「抱き著かれると?」

「頭が破裂しそうです」

「ふふっ、分かったわ」

は俺が持っている浮にまたおから乗ると

「ねえ、達也、あれしない」

加奈子さんが指差したのはウォータースライダーだ。あれは涼子の時に…。

「ねえ、しようよ」

「分かりました」

俺達は流れるプールを途中で上がり、浮を借りた場所に返すとウォータースライダーの所に行った。親子やカップルが待っている。でも五分位か。

ふふっ、達也とウォータースライダーやるなんて。もっと私を意識させてあげる。

俺達の順番になると係員が

「彼氏さんが前で、彼さんが後ろに座って、手を彼氏さんのお腹に回してしっかり摑んで下さいね」

「はーい」

私はし恥ずかしかったけどぴったりとを付けて足も思い切り開いて彼のおにくっつけた。

「いってらっしゃーい」

係員の聲の元り出すと

す、凄い、今度は背中にアドバルーンが二つ付いているよ。なんかおも彼の足に挾まれているし。

考えているにゴールした。ちょっとあそこが元気気味、不味い。

「達也、もう一回」

「え、ええ」

結局三回やって、俺のメンタルは壊れた。

「達也、大丈夫疲れた?」

「い、いえ的には全く疲れていません」

「じゃあ、何処が疲れたの?」

「ど、どこも」

達也にはちょっと強すぎたかな。

「じゃあ、し休もうか。何か買って來る?」

「後で俺が行きます」

十五分位テーブルの傍で橫になった後、飲みを買いに行こうと思ったが

「加奈子さん、し早いですけど晝食にしません。室で」

「えっ、なんで?」

「いやちょっと…」

「いいよ。外で食べよ。あっ、私を心配しているなら二人で買いに行こうか。ラッシュガードをおいてバッグは貴重品を除いておいて行けば大丈夫だから」

「分かりました」

ふふっ、達也。私を心配してくれたのね。確かに今日はちょっと聲掛けられる可能大きから。でも嬉しいな。やっぱり達也だ。思い切り腕にしがみついた。

「えっ!」

「ふふ、いいじゃない」

加奈子さん、周りからの視線が凄すぎるんですけど。ラッシュガード著ていないから余計。

俺達はテーブルに戻ってゆっくりと晝食を摂った後、波の出るプールに行った。ここでも加奈子さんは思い切り俺にくっ付いて來た。

波が來ると

きゃーっ、と言って俺にピッタリくっ付いてくる。

俺も仕方なく彼の腰に手を回すけど、細くてらかい。折れてしまいそうだ。

これを一時間近く繰り返して、

「加奈子さん、し休みましょうか」

「うん、ちょっと疲れた」

私はちらりとプールにある時計を見た。午後三時、家族が帰るのは午後六時。ぎりぎりかな。

「ねえ、達也。もうプール上がって、私の家に來ない」

「はっ?」

「プールも疲れたし、でもまだ達也と別れたくないから家でお話しよう」

加奈子さんが考えている事って、まさかなあ。でも…。

「さ、達也あがろう」

「はい」

俺達は更室でシャワーを浴びて元の洋服に著替えて外に出た。加奈子さんの髪のはもうアップしにはしていない。でもまだだいぶ濡れている。

「達也、行こ」

「はい」

私三頭加奈子。ここまでは予定通り。後はなんとかうまく…。

の家に著くと

「上がって」

「…………」

「どうしたの。ここまで來たんだから」

「はい」

玄関を上がって右側にある階段を登ると左に回ってドアを開けた。

「ここが私の部屋。って」

「で、でも」

「遠慮しない。って達也」

加奈子さんの部屋からは甘い香りが一杯流れ出て來た。これったら斷れるか?

「達也」

腕を引かれてしまった。ドアを閉じられると

「達也、今日は午後六時まで家族は誰も帰ってこない」

じっと俺の顔を見ている。

俺の手を引いてベッドの上に座らせた。俺に抱き著いて來ている。

「達也、お願い」

「…………」

こんな事絶対に駄目だ。俺にはこの人への責任が取れない。それに嫌いじゃないけど、俺の心がこの人に向いていない。

「達也、責任取れとかって言わない。でもね、私ももう高校三年生。今まだで好きになった人がいない。あなたが現れるまで。

私は殘りの高校生活を好きな人と過ごしたいの。だから私のにあなたの印がしいの。好きな人の印が。

もし、もしあなたが後一年いや半年で私を好きになってくれなかったら、私に心が向いてくれなかったら…。それでもいい。だからお願い。私を抱いて」

「加奈子さん…でも」

「お願い!」

……………………。

「くっ!い、痛い」

「大丈夫ですか?」

「う、うん」

ふふっ、これでいい。多分大丈夫だと思うけど、妊娠するかも知れない。でもいいこの人だったら。

「あのっ、すみません。勢いで…」

「いいのよ。全て私の責任でしたんだから。でもね達也、明日からううん、今から私の事は加奈子って呼んで。さん無しよ」

「分かりました、加奈子さん」

「ぶっ、ぶっー。加奈子」

「済みません。加奈子」

加奈子は俺の首に腕を回して思い切りを付けて來た。そしてもう一度……。

俺はその後、午後六時ぎりぎりまで加奈子の家に居た。幸い家族の帰宅はし遅れているらしい。

「達也送る」

「でも歩きにくそうだし」

「いいから」

結局駅まで送って貰ったと、心配になってまた家まで彼を送った。

「ありがと達也」

に一瞬だけキスされた。

――――――

うーん、避けきれなかったとはいえ。達也二度目の験です。どうなる事やら。

次回をお楽しみに

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。

想や、誤字字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。

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