《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》立花さんの別荘で その二

前話より更に長めで。

――――――

ガチャ。

「達也さん」

えっ、玲子さん?

「あっ、バルコニーにいらしていたんですね」

がそのままバルコニー出て來た。ピンクのTシャツに白い短パンだ。が思い切り強調されて白の真直ぐな足を出している。これはちょっと。

俺は海を見る振りをして彼から顔を背けながら

「あっ、カギ閉めて無かった?」

「はい、でもおかげで私はって來れました。いかがですかここは」

「とってもいい所ですね」

「そう言って頂けると嬉しいです」

そう言いながらリクライニングシートに座っている俺の目の前にやって來た。真っ白い足が眩しい。

「玲子さん、リクライニングシート、橫にもありますけど」

「はい、でもここで立っていても宜しいですか」

「あの、ちょっと海が見えなくて」

「これは失禮しました。私もそこに座ります」

逃げられましたか。もっと私をアピールしたかったのですが。

し海を見ながら今日の水族館の話をしていると部屋に付いている電話に連絡がった。玲子さんが出ると

「達也さん、夕食の支度が出來たようです。ダイニングに行きましょうか」

「はい」

夕飯は海の幸がテーブルの上に沢山乗っていた。夕食を取りながら

「達也さん、明日は下にある浜辺ではなく、我家のプライベートビーチに行きましょう」

「プライベートビーチですか?」

「はい、シーズン以外は開放されていますが、八月の一か月間の間、一般の方は立ちれない海岸です」

「そうですか」

凄いものだな。うちはそこまで持っていない。

食事が終わると、リビングでし話してから部屋に戻った。

翌朝、特に目覚ましも掛けなかったが午前七時に目が覚めた。顔を洗ってバルコニーでのんびりしていると部屋の電話が鳴った。朝食が出來たらしい。

朝食を取り終わると

「達也さん、玄関に午前九時で宜しいですか?」

「はい」

部屋に戻ると後三十分位ある。海水パンツに履き替えてラッシュガードと目の保護用にとサングラスを持って來ていたが、これを付けると流石に悪いだろう。一応小れにれて置く事にした。

玄関に行くとラッシュガードを著てかかと付のビーチサンダルを履いた玲子さんが待っていた。水のビキニだ。の谷間が思い切り強調されている。足は白く真直ぐだ。

「さっ、行きましょうか」

俺達が歩き始めると運転をしていた男の人と三十代くらいのの人が付いてくる。俺がちょっとだけ不思議そうな顔をすると

「沖田とお手伝いの方です。沖田は私のセキュリティガードもしてくれています。でも二人は私達がビーチに居る時は、居ませんのでご心配なく」

「…………」

どう考えればいいんだ。今の言葉?

海岸に著くと真っ白な浜辺と左に巖場が有った。確かに人がった形跡がない。浜辺にはパラソルとその下にシート、ローテーブルそして二つのリクライニングベッドが置いてある。浮も置いてある。この人泳げないのかな?

今日は風も無いので最高だ。シートの側に著くと

「達也さん、早速ですが、海にりません?」

「ええ、良いですけど」

は何故かラッシュガードをいだ。普通の為に著ているだろうに。でもしっかりと見てしまった。

ビキニからはみ出しそうな大きな、ぜいの無い、括れた腰、大きいが締まったお、曲がりの無い綺麗な足。その辺のモデルとはレベルが違う。つい見ていると

「ふふっ、達也さん、そんなに見られると恥ずかしいです」

「あっ、済みません」

「いいえ、いいのです。もし達也さんがどうしてもと言うならいつでも心の準備は出來ております」

「えっ!」

俺は流石に下を向いてしまった。

ふふっ、シャイな方。私はもういつでも良いのですよ達也さん。でも達也さんのお凄いです。

全くぜいの無い。腹筋は綺麗に割れ、腕や足腰は筋の塊みたいです。でもボディビルダーの様な見せる筋ではなく使っている筋というのが良く分かります。

「さあ、海にりましょう」

あれ、この人浮持って行かないよ。なんであるのこの浮

二人で足から浸かると結構暖かかった。腰辺りまでつかると

「達也さん、泳ぎますか」

「ええ」

しだけ泳いだ。彼はそれほど上手くはないが前には進める程度だ。あれそのまま俺の側に來て

「達也さん」

抱き著いて來たよ。俺の鳩尾辺りに思い切りらかが二つ押しつぶされている。何か最近このシチュエーション多すぎ。

「玲子さん」

しだけ、このままで」

達也さんの、凄いです。私いけない想像してしまいそうです。

「あの玲子さん、そろそろ」

「もうし」

この人見た目と違う。こういう事しない人だと思っていたのに。不味いちょっと不味い。

「あの玲子さんもう離れて貰えますか」

「えっ、あっ」

何か私の下半に…。

達也さんから離れると彼が直ぐに背中を向けた。

「れ、玲子さん。ちょっと今のは」

「ふふっ、分かりました。また今度にしましょう」

達也さん、を知っている割には恥ずかしがり屋さんですね。

三十分程、海の中で遊んだ後、パラソルの下に戻った。何故かラッシュガードを著ている。まさかあれが目的で……。

その後、景の事やお互いの小さい頃の事話した。まあ目的がこれだからな。流石に眩しいのでサングラスを付けると

「達也さん、素敵です」

俺サングラスしてそんな事言われたの初めてなんだけど?

また海にっている間に用意されたのか、BBQのセットがパラソルの側に用意されていて、アワビ、サザエ、伊勢海老、ハマグリ、巖ガキなどが焼かれていた。

飲みはウォーターサーバやジュースクーラーが並んでいる。いつ持って來たんだ。これ?

「達也さんいい匂いがして來ました。お晝にしましょうか」

が言うと金屬プレートに乗せられた焼いた海の幸がテーブルの上に置かれた。凄いなこれは。

「さっ、食べましょう」

「はい」

しかし、この人お嬢様だな。瞳とは海に來ても自分達で全て行う。まあ、家それぞれか。

「達也さん、私も普段焼く事もしますよ。今日はあなたと一緒なので焼いて貰っているだけです」

まだ外部表示機能壊れていないのかよ。

晝食後、し休みながらまた々話した。小さい頃は稽古事などで厳しく育てられたらしい事も。

もう一度だけ一緒に海にった。何故かこの時だけラッシュガードをいでいる。明らかに意図的だな。

午後二時半位になると沖田という人が

「お嬢様、そろそろ」

「分かりました。達也さん、そろそろ別荘に戻りましょうか。せっかく水著を著ているので天風呂に二人でりましょう」

「えっ?」

「驚かないで下さい。もういいでしょう」

どう答えりゃいいんだ。

別荘に戻り、二人だけで屋外の溫泉風呂(天風呂)に水著を著てった。

「達也さん。しだけ一緒に」

「えっ?」

またを付けて來た。この人ほんとに…。

「達也さんだけです。あなたに私を知って貰いたいんです。全てを」

參った。加奈子さんの約束は絶対守らないと。

を見ながらなるべく並ぶようにしてって、それでもくっ付いて來たけど三十分位で天風呂から出る事が出來た。俺のメンタルはほとんど破壊されている。何とかしないと。

部屋でを洗いシャワーだけ浴びて、またバルコニーのリクライニングシートでゆっくりしていると玲子さんがって來た。おかしいな?鍵かけているんだけど。

私立花玲子。今日は何としても達也さんに…。本來の目的はそれなんだから。そうすれば私が許嫁として彼の橫に立てる準備が整う。

彼は想像以上の男の人。強さも優しさもそして芯が強い事も。もう誰にも譲る気はない。三頭さんにも桐谷さんにも。

夕食も済み、リビングでし話した後、私達は部屋に戻った。でもこれから。私はもう一度シャワーを浴びた。

シャンプーもし直した。髪のも櫛を何回も通して、しだけ薄くお化粧して。

コンコン。

彼がドアを開けてくれた。

「どうしたんですか。玲子さん」

「達也さん、お部屋にらせて頂けますか?」

「それは構いませんが」

私は、彼の部屋にると彼のに抱き著いた。彼は私を離そうとしない。

「達也さん、私…」

「…………」

「お願いします」

彼は私の肩に優しく手を置くとゆっくりと私のを離した。

「玲子さん、急ぐことはないです。あなたの気持ちは今日の態度で良く分かりました。

もちろん俺も男です。あなたを抱きたいという気持ちはあります。

でもまだ、俺はあなたを抱く責任、心の準備が出來ていないんです。高校の間、あなたを大切にします。だから待って下さい」

「でも…」

「雰囲気で流されたくありません。あなたを抱く時は、しっかりと心の中でもあなたを妻として迎える気持ちが出來た時です。だから待って下さい」

「…分かりました。でも私、ここに來るまで…、本當に本當に勇気を振り絞って來たんです。だから…せめて一緒にベッドの中で寢てはいけませんか」

「……駄目です」

「お願いします」

玲子さんの目に涙が溜まっている。俺どうすれば。もし添い寢して本當に彼に手を出さない自信が有るのか。

「達也さん」

「…分かりました。添い寢だけですよ」

「はい!」

ふふっ、何とかなりそうです。

午後十時、彼と一緒にベッドにった。我儘を言って彼に腕枕をして貰っている。私は彼のに手を回してを彼のに付けている。こうすれば…。

スーッ、スーッ。

えっ、本當に寢てしまったの。

「達也さん?」

スーッ、スーッ。

「もう、ここまで出來たのに。仕方ない人です。これ私のファーストキスですよ」

彼のしだけ私のを合わせた。

それから一時間後。

「玲子さん。寢たか。こっちは眠れないよ。今日は厳しい夜になりそうだ。でもファーストキス。起きている時にすればいいのに」

翌朝午前六時目が覚めたというよりあまり寢ていない。俺の右腕の上には、本當に綺麗なが寢ている。俺のに思い切りを付けて。

參ったなあ。でもここまで覚悟してくれているならこの人とは真剣に向き合わないと。

「あっ、達也さん」

「おはようございます玲子さん」

「わ、私」

えっ、思い切り抱き著いて來た。

ふふっ、達也さんの匂いが一杯。思い切り抱き著こう。抱いてくれなかったんだから。

「れ、玲子さん」

「駄目です。もうしこうして居ます。私が覚悟決めたのに、あなたが抱いてくれないから…」

「うわっ」

俺のの上に乗って來た。

「玲子さん?」

「ふふっ、今からでも良いですよ。達也さん。私のは達也さんのですから」

おーい、誰かー。俺のあれを大人しくさせてくれー!

結局一時間位、玲子さん俺の上で二度寢してから降りてくれた。ほとんど彼のバスローブは開けて素が綺麗に見えている。

「達也さん、昨日は抱いて頂けませんでしたけど、この忘れないで下さいね」

「うわっ!」

玲子さん、俺の前で全部いじゃったよ。

「ふふっ、今度ですよ。今度は必ずお願いします」

「は、はい」

俺は玲子さんが部屋を出て行ってから二十分以上葛藤の時間を過ごした。

――――――

玲子さん積極的です。

ヒョウかな?トラかな?それともライオン?

次回をお楽しみに

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。

想や、誤字字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。

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