《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》23 街にはゾンビがいっぱい
スタンド客席部分の照明が一列二列と消えていく。
逆に上層階の事務所スペースの窓明かりが、存在を増している。
ミリッサは、瞬き始めた星々を見上げた。
「涼しくなってきた」
実際、淀の坂を抜けてくる風は夜気を帯びていた。
木々の梢を、ハルニナの髪を、ローブの裾を揺らしている。
唐突に、馬場を照らす常夜燈が點燈した。そのの端がハルニナの足先に、ミリッサの足元にも屆いた。
「妙な噂?」
促すと、ハルニナは待っていたかのように、話し出した。
「前に、摂津本山のお宮さんでお話したこと、覚えてます?」
「ああ、ダニに食われた足の時だろ」
「フフ。うれしい。覚えてたんだ。そう」
「ダニの話じゃないよな」
「もちろん」
ハルニナの話は長く、そして雲を摑むような話だった。
あの時、人の命や心は、ということを話しました。
ミリッサは答えてくれなかったけど。
でも、ミリッサは知っている。
命が永遠であることを。
心が、その人のものとは限らないことを。
今、囁かれている噂。
街にはゾンビがいっぱい。
ううん。
ゾンビなんかじゃない。
そう言う方が面白がれるから。
人を注目させることができると思う人がいるから。
ゾンビじゃない。
生きているもの。
人として。
私は、ハルニナという名の一人の。
でもあり、ハルニナじゃない、別の。
こんなことを言うと、気がおかしくなったと思われるかもしれないけど。
ミリッサ先生。
いいえ、もう今は、先生なんて言わないわ。
早く。
もうそろそろ。
自分を。
私を見た時から、そう、二年生の初めての授業。あの時から、気づいているはず。
私にはわかったわ。
初めて、あなたと私があの教室で目をわしたとき。
そして、私の名を呼んだ時。
返事をした私の聲を聞いた時。
あなたは私に気づいた。
あなたの目を見れば。
わかる。
だから、正門で待っていた私に、何の警戒もなかったでしょ。
お宮さんに行こうとった時、どんな抵抗も見せなかったでしょ。
相手は二年生の私。
普通なら、先生はもっと驚くはず。
驚くだけじゃなく、なにかしら理由をつけて避けようとするはず。
でも、あなたはそうはしなかった。
舊知の仲のように、自然に。
今日ここで、話したいとったけど、これって、普通じゃないよね。
競馬場の地下を通って、馬場の奧深く、第三コーナーの裏側、こんなに薄暗いところまで、來てくれるって。
それは、あなたが私がだれか、ってことを知っているから。
私とあなたの、関係、っていうかな、知っているから。
ミリッサは黙って聞いていた。
不思議と怒りが頭をもたげてくることはなかった。
ハルニナの言うことは全く理解できなかった。
あなたと私?
そこにどんな意味が、関係があるのか、想像さえできなかった。
いや、想像しようとしたわけではない。
ただ、今はハルニナの聲を聴いていよう、と思っただけのこと。
ハルニナの目が見つめる中、ミリッサは時々見返し、上空を仰ぎ、地面に視線を落とし、そして明かりに照らしだされて鮮やかな緑のコースに目をやった、
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