《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》27 予約しておきますね
料理が運ばれてきた。
新しい酒も。
また、飲んだことのない酒。今度はリキュール系ではなく、スピリッツ系だ。
話題は、よもやま話に移行している。
學校のこと、授業のこと、競馬のこと。
共通の話題はそれしかない。
今のミリッサの心境として、どうでもいいことだったが、初めてヘッジホッグが話題に加わった。
ただ一言だけ。
「明日の花賞、大荒れになる。人気馬は総崩れだ」
ハルニナの反応はもっともなもの。
「へえ! どうして?」
ヘッジホッグはにやりと笑っただけで、
「そういうことになっている」とだけ言った。
普段のミリッサなら興味を持つだろうが、頭の中は他のことが渦巻いている。
しかし、その疑問を整理するどころか、次々に目の前に提示される新たな謎を、謎だと理解するだけで一杯の狀態だった。
ハルニナがまた妙なことを言い出した。
「馬が教えてくれる」
サークルのモットーだから、その言葉自に意外はない。
しかし、その言葉がハルニナの口から出たタイミングは、話題にそぐわなかった。
再生財団のイベント、ケイキちゃんのイベント、どうにかならないのか、という話題になった時だった。
メイメイが言い出したのだが、それはあくまで場繋ぎの話題だった。
程度が低い、競馬を楽しみに來る人の関心とは全く違うところにあって、なにか意味があるのか、というのだった。
それは、誰しもがじていることであって、競馬場ではいわば普遍的な話題。
お年寄りの活力アップがどうのこうのなど、競馬ファンにとってどうでもよい。
むしろ、アンケートに答えろとか、チラシやノベルティをけ取れと付きまとわれて、不愉快この上ない。
そんな時、ハルニナがそう言ったのだった。
「どういう意味?」
怪訝な顔をしたメイメイに、そのうち教えてあげる、とハルニナははぐらかしたのだった。
繋がらない會話。
発展しない話題。
それでも、ハルニナとメイメイは、なんとか場の雰囲気を保とうと闘しているように見えた。
これに対してグリーンとヘッジホッグは我関せずという態で、時折ミリッサを品定めするような眼で見ては、黙々と口をかしているのだった。
ミリッサは、どたりとベッドに倒れこんだ。
疲れすぎた。
ドアに鍵をかけ忘れたことに気づいたが、もう起き上がることさえ億劫だった。
まあ、いい。
どうせ、ここに盜まれるようなものは何もない。
いや、待て。
殺されかけたんだ。
安心していいとハルニナは言ったが、信用できるものか。
用心に越したことはない。
疲れ果てたを起こた。
突然、目の前が暗くなった。めまいがする。
意識が遠のく。
立ち眩み……。
のはず……。
湯にのぼせたのだ。
ミリッサはベッドに手をつき、にが循環するのを待った。
そして、くそったれめ! どいつもこいつも! と毒づいた。
自分の部屋ではない。
あの気づかれする夕食後、大阪に帰るというのを、ハルニナに強く引き留められた。
ここが一番安全、それに溫泉にでもって、単純泉だけど、などと言われて。
実際、疲れすぎていて、ほぼ抵抗することなく、この競馬場の地下に泊まることにしたのだった。
ドアの鍵を閉めようとして、ドアの下の隙間にメモが差しれられてあるのを見つけた。
やれ、古式な、とは思ったが、無視するわけにもいかない。
まさか、今から、もう一度第三コーナーでというわけでもあるまい。
何時にお部屋に伺います、などと書いてあるのではあるまいな、と思いながら、メモを拾い上げた。
予想は外れていたが、似たような伝言がしたためてあった。
先生、明後日の授業、ありますよね。一緒に帰りたいです。予約しておきますね。メイメイ
ある講師が病気になり、をあけられない大學が代打を依頼してきていた。
ミリッサができない授業ではなかったので引きけることにしていた。
その授業のためだけに大學に出向くのは時間効率が悪い。しかし、友人のヨウドウの顔を立てるという意味もあった。
三年生向けの授業。メイメイが講しているのは知っていた。
ミリッサは、大きくため息をついた。
妙なことに巻き込まれている。
殺されかけた?
俺が?
考えることが多すぎる。
しかし、明日だ。明日、考えよう。
もはや限界。
疲れすぎた。
--------
やっとこの退屈な仕事から解放されるかと思ったが
解放どころか、新たなちょい仕事を頼まれてしもうた
別口からだ
こちらは絶対に斷れぬ
斷ろうものなら……
なぜ、ワレばかりが
三つも掛け持ちでは、眠ってもおれぬ
一人の蕓人の家を探し出せ
テレビ局からずっとついて行きさえすれば、おのずと分かる
ただそれだけのことに駆り出されるとは
--------
【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】
書籍化が決定しました。 レーベルはカドカワBOOKS様、10月8日発売です! 28歳のOL・哀川圭は通勤中にとある広告を目にする。若者を中心に人気を集めるVRMMOジェネシス・オメガ・オンラインと、子供の頃から大好きだったアニメ《バチモン》がコラボすることを知った。 「え、VRってことは、ゲームの世界でバチモンと觸れ合えるってことよね!? 買いだわ!」 大好きなバチモンと遊んで日々の疲れを癒すため、召喚師を選んでいざスタート! だが初心者のままコラボイベントを遊びつくした圭は原作愛が強すぎるが為に、最恐裝備の入手條件を満たしてしまう……。 「ステータスポイント? 振ったことないですけど?」「ギルド?なんですかそれ?」「え、私の姿が公式動畫に……やめて!?」 本人は初心者のままゲームをエンジョイしていたつもりが、いつの間にかトッププレイヤー達に一目置かれる存在に? これはゲーム経験ゼロのOLさんが【自分を初心者だと思い込んでいるラスボス】と呼ばれるプレイヤーになっていく物語。
8 175星の家族:シャルダンによるΩ點―あるいは親友の子を引き取ったら大事件の連続で、困惑する外科醫の愉快な日々ー
東大醫學部卒。今は港區の大病院に外科醫として勤める主人公。 親友夫婦が突然の事故で亡くなった。主人公は遺された四人の子どもたちを引き取り、一緒に暮らすことになった。 資産は十分にある。 子どもたちは、主人公に懐いてくれる。 しかし、何の因果か、驚天動地の事件ばかりが起きる。 幼く美しい巨大財閥令嬢 ⇒ 主人公にベタベタです。 暗殺拳の美しい跡取り ⇒ 昔から主人公にベタ惚れです。 元レディースの超美しいナース ⇒ 主人公にいろんな意味でベタベタです。 大精霊 ⇒ お花を咲かせる類人猿です。 主人公の美しい長女 ⇒ もちろん主人公にベタベタですが、最強です。 主人公の長男 ⇒ 主人公を神の如く尊敬します。 主人公の雙子の娘 ⇒ 主人公が大好きですが、大事件ばかり起こします。 その他美しい女たちと美しいゲイの青年 ⇒ みんなベタベタです。 伝説のヤクザ ⇒ 主人公の舎弟になります。 大妖怪 ⇒ 舎弟になります。 守り神ヘビ ⇒ 主人公が大好きです。 おおきな貓 ⇒ 主人公が超好きです。 女子會 ⇒ 無事に終わったことはありません。 理解不能な方は、是非本編へ。 決して後悔させません! 捧腹絶倒、涙流しまくりの世界へようこそ。 ちょっと過激な暴力描寫もあります。 苦手な方は読み飛ばして下さい。 性描寫は控えめなつもりです。 どんなに読んでもゼロカロリーです。
8 121男子が女子生徒として高校に入りハーレムを狙っている件(仮)
表紙は主人公の見た目イメージです。お気に入り設定とコメントして下さった作者様の小説読みに行きます。花間夏樹という男子高生が高校に女子として入り、男の子に告白されたり、女の子と一緒に旅行にいったりする話です。宜しければお気に入り設定と コメントお願いします。
8 198神がくれたステータスがいかれ過ぎているのだが?
主人公の小林 裝が小さい子を助ける 神に會う 転生する あれこれたくさんある ⚠不定期です。
8 111【新】アラフォーおっさん異世界へ!! でも時々実家に帰ります
書籍第1~2巻、カドカワBOOKSより発売中!! 『おめでとうございます!! あなたは15億円獲得の権利を得ました!!』 といういかにも怪しげなメールを受け取った在宅ワーカー大下敏樹(40)は、うっかり大金の受領を選択してしまう。悪質な詐欺か?ウイルス感染か?と疑った敏樹だったが、実際に15億円の大金が振り込まれていた。 そして翌日現れた町田と名乗る女性から、手にした大金はそのまま異世界行きのスキルポイントとして使えることを告げられ、最低限のスキルを習得した時點でいきなり異世界の森へと飛ばされてしまう。 右も左もわからない、でも一応チートはあるという狀況で異世界サバイバルを始めた敏樹だったが、とあるスキルにより日本に帰れることが判明したのだった。 合い言葉は「実家に帰らせていただきます!」 ほのぼの時々バイオレンスな、無理をしない大人の異世界冒険物語、ここに開幕!!
8 91量産型ヤンデレが量産されました
朝起きたら妹の様子が超変だった。 不審に思いつつ學校に行ったらクラスメイトの様子が少し変だった。 そのクラスメイトから告白されて頼み事された。 俺は逃げた。 現在1-13話を改稿しようとしてます 文章のノリは14話以降が標準になるのでブクマ登録するかの判斷は14話以降を參考にしていただけるとありがたいです。 現在1-3話を改稿しました
8 176