《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》221 先生に言ってみただけ

「そうです。あの日、デジロウから聞きました。先生とランが大蛇と話していることを。そう、さっきお會いしたオロチさんなのでしょう」

デジロウがノーウェ先輩を襲ったことも聞きました。

そこにオロチさんも同じ目的で加わっていたことも。

オロチさんが妖怪で、先生に憑りついていたことも。

「すごく驚きました。これって、もしかして? もしかして先生も私と同じようにノーウェ先輩を?」

私がデジロウに愚癡ったように、先生はオロチさんに?

まさか。

ルリイア先輩やアイボリーのために?

まさか、違いますよね。

違ってしい。

何が何だか分からなくなって混しました。

あの日は、調査終結の日。

結論を出す日。

でも、その結論は、なに?

どう持っていけばいい?

私と先生が、それぞれ、ロボットや妖怪に働きかけて、ノーウェ先輩を殺した?

そんな結論、って……。

先生、ごめんなさい。

先生を疑ったわけじゃないんです。

どんな結論になろうとも、私がデジロウに愚癡ったことは事実ですし、それが罪になるならその罰はけるつもりです。

でも、でも……。

先生は……。

私が、デジロウに愚癡ったことを話せば、先生の方も……。

先生を引きずりこむことに……。

私は、とりあえず、時間稼ぎをしなくては、と考えました。

こんな狀態でミーティングに臨むことはできません。

そして警察に通報しました。

もちろん匿名で。

ハラスメントをけて、ノーウェ先輩を階段から突き落とした犯人にさせられようとしている、と噓を。

ルリイア先輩とアイボリーの二人がいることが念頭にありました。

もちろん、二人の名前を出したわけじゃありませんし、出すつもりもありませんでした。

先生。

勘違いされてはいないと思いますけど、分かっていただきたいです。

前に、ルリイア先輩とアイボリーのことを話しましたよね。

でも私は、二人を陥れようなんて、まったく考えていませんでした。

先生に言ってみただけ。

ただ、それだけ、です。

言ってみただけ……。

アイボリー、これ、個人報になるけど、言ってしまっていいかな。あなたのおばあさんのお家に。

あ、ヨウドウ先生、失禮しました。

話させてください。

アイボリーのおばあさんの購した傾聴ロボットの擔當者はノーウェ先輩だった。

契約書にそう書いてあったものね。

あの時は本當にびっくりした。

でも、それって、アイボリー犯行説を強めるだけの報。

今更、弁解みたいに聞こえますけど、私はそんなことを公表する気は最初からありませんでした。

ルリイア先輩もそうです。

そう、嫉妬こそすれ……。

先輩のことは大好きですし、いつもよくしてくださって、本當に謝しています。

先生、本當にごめんなさい。

    人が読んでいる<パドックの下はパクチーがいっぱい/女子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください