《勇者パーティーに追放された俺は、伝説級のアイテムを作れるので領地が最強になっていた》『錬金054話 モフルンに建國を話す』

「ご主人様を追放したのなら、魔に襲われてもいいです。そいつらが悪いです。むしろ私がその冒険者ギルドのマスターと勇者パーティーを潰しに行ってもいいですが」

モフルンが俺の為に言ってくれたのはいいが、本気で潰しに行きそうなので、ここは止めた方がいいよな。

「そこまでしなくていい。気持ちは嬉しいよ」

「はい」

「それで考えを変えた俺は國のためでなく、自分の好きに生きようと決めたんだ。この辺境の地に來たのは、ここに俺の國を作るからさ。國を作り、スローライフするんだ」

モフルンには俺の話をした。

自分の考えを。

一緒に生活もするし、仲間にもなったのだ。

全てを話した。

それで嫌なら去ってもいいし、もし俺の考えに共してくれるなら、俺は嬉しいな。

「凄いです。自分で國を作るなんて! しでもこのモフルンが協力します。國を作るにあたり、必要なは私の足を使えばいいです」

「そうかい、ありがとうモフルン。俺の考えに賛で嬉しい。一緒にこの土地を開発していこう」

良かったのは、モフルンは賛同してくれた點だ。

心配はあったから、とても良かったし、尾を振ってもくれた。

「勇者てのは本當は弱いてことになるのね。ご主人様がいたから強かったと」

「特に勇者グラティアスの使う剣には、俺の錬金が常時付與してあった。追放されたのだし、に負擔にもなるし、解除した。だから今頃は魔とも戦っているけど、どうしているか」

「ご主人様の錬金が解除されたのを知らずに戦っているとも。そしたら、なぜ剣がいつもと同じく切れないのかとなりますよね」

「まあ、そうなるな。そうなったら俺が錬金で付與していたおかげだと気づくと思うけどな」

気づくかは俺は確かではない。

錬金したのを解除したら、全く剣は衰えて、強い魔にはグラティアスは通じないと思う。

困っているのかもだが、俺は関係ないもんな。

俺は俺だ、自分の好きにしたい。

「魔と戦い、負けたらいいのよ。だってフランツ様が頑張っていたのに、それに気づかずに、一方的に追放した男です。グラティアスは最低な男ですから、失敗して、泣いてればいいのよ」

「そうですね、私もグラティアスていう勇者が憎いです。失敗してしい」

會ったことがないのに、グラティアスをボロクソに言い出した。

グラティアスが聞いたら、どんな気分だろうな。

俺を追放した後に、グラティアスと仲間のミーシャ、フィーネルはどう思ったか。

俺の悪口を言って楽しんでいたのだろう。

それなら俺も笑っていいよね。

お互い様でしょ。

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