《後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりをけて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜》會話文「ロスと、その人」
「で、あんたは俺に何をむって?」
「言っておくが、こんな夜に呼び出されちゃ、警戒もするってもんだ」
「はあ? なんで俺がそんなことしなきゃならんのだ」
「やめだやめだ。のこのこ來た俺が間抜けだったぜ。そんな割に合わない仕事は斷る。第一、リスクがでかすぎるね」
「買いかぶりすぎだ、俺は肝の小さな臆病者だぜ。あんたにしても、それは裏切り行為じゃないのか? 悪いことは言わん、今の立場を失いたくなきゃ考え直した方がいいぜ」
「あいにく俺は、この暮らしを手放す気はないんでね」
「ふん。正義だのなんだの言う奴は信用できん」
「知らねえな。そういったことには関わらないようにしているんだ。だた命令に従うだけだ」
「なんだと?」
「……それは本當か」
「何のために」
「で、あんたがそれを止める理由は?」
「終わると思ってんのか」
「そんなことが実際できると思っているのか? 苦労知らずの人間の描く夢語だ」
「斷定してくれるとは面白くねえな」
「だがこうは思わないのか? 俺が今あんたを差し出せばそいつからの恩賞はそりゃたくさんだろう。おまけにみの暮らしが手にるだろうさ。だろう? その様子じゃ、他に隠していることがありそうだな。フェアじゃねえ。話せ」
「くそ、聞かなきゃよかったぜ……。それは計算の上か? それとも途方もない馬鹿野郎なのか?」
「まぶた一つかさないとは」
「金を払うといったな?」
「……なら、俺に一生暮らせるだけの金と、誰にも邪魔されず暮らせる屋敷をくれ。上等な犬小屋もな」
「いいぜ、乗ってやる」
「はは。意外そうな顔だな。もっと説得に時間がかかると思っていたか?」
「別に、もう十分すぎるほどA國には盡くした。特に忠誠心もないからな。早いが隠居生活でも決め込もうと思ってね」
「理由? ……王都じゃ犬の餌代がかさむんだ」
「決まりだ。その娘を守ればいいんだな? 今までにくらべりゃ、なんとも単純明快で分かりやすい仕事だ」
「じゃあな。次に會うときは金を用意しておけ。ああ、俺の逃走経路もな。偽の分も頼むぜ」
「出すわけねえだろ。やんごとなき分の輩ってのはうるさい奴が多いな」
「ああ、何度か見かけたことがある。大層な人だから、よく覚えてるぜ。
ヴェロニカ・クオーレツィオーネの姿はな」
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