《ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜》22話 調査開始!?
あの後、教會から自宅に帰る風呂にってすぐ寢た。さすがに杏奈も尾行したりして疲れていた。ミャーも疲れていて時々いびきをかきながら寢ていた。
朝は時間ギリギリまで寢て慌てながら支度してしまった。我ながら子力低下をじてしまったが仕方がない。昨日と同じようにミャーを藤也の教會に預けて仕事に向かった。
「でも本當にミャーに危険な事はさせないでね」
杏奈は一応藤也に釘をさす。
「大丈夫だって」
『大丈夫よ、本當にちょっと探るだけ』
「だといいけど、危ないなって思ったらすぐ逃げるのよ」
『杏奈は意外と過保護ねぇ』
ミャーにも藤也にも呆れられてしまった。自分は意外と心配癥なのかもしれない。
教會をあとにするとすぐに商店街に向かった。
「椿さん、おはようございます」
開店準備中の花屋の椿にあった。
「おはよう、杏奈ちゃん。ところで、また杏奈ちゃんのカフェにイタズラされてたみたいだけど、大丈夫?」
椿はコロナ脳の店にチラシをる嫌がらせについて心配しているようだった。
「ええ。大丈夫」
もう犯人はわかったし、あとはミケ子殺しの犯行と銃価の関わりが照明できれば良いのだが。とりあえず嫌がらせについては犯人が坂口ということがわかってホッとしていた。
「杏奈ちゃんがいいなら、いいけどね」
「ありがとう、椿さん」
「それにしても大変ね」
「大変って何がですか?」
「杏奈ちゃん、知らないの?この町で飼っている貓がなぜかどこかに消えているみたい。杏奈ちゃんのところのミャーちゃんは大丈夫?」
「どういう事ですか?」
椿からの報は初耳だった。詳しく聞くとこの町の飼い貓がなぜかどこかに消えているらしい。
「都市伝説かしら。不思議な事もあるのね、杏奈ちゃん」
椿からの報は聞き捨てならなかったが、もう開店時間が近づいている。
杏奈は、いつものように店に向かい嫌がらせの紙を外し、開店準備に取り掛かった。
今日のパウンドケーキの出來は素晴らしかったが、椿の事も気になってしまった。
・町から貓がいなくなる?そんな事ってある?
この報も一応メモしてみたが、どういう事か杏奈にはさっぱり見當がつかない。とりあえず、この事は後でミャーと藤也に相談するとして、店を開けた。
さすがに鳩子はここには來ないようだ。絵も母も今日は來なかったが、代わりに長谷川がやってきた。
長谷川は両親の家の近所に住んでいる主婦だった。年齢は杏奈とさほど変わりないが、高校生の子供がいる。杏奈からしたら若いうちに結婚して子供がいるなんてよっぽど徳を積んでいる人生なんだろうなとも思う。実際、長谷川は格は良いだった。
「杏奈さん、この張り紙ってくれる?」
長谷川に飼い貓・ナァは行方不明になっていた。長谷川は品よく微笑み、ナァの報が書かれたチラシを杏奈に手渡した。
チラシには、真っ白でふわふわの並みの貓の寫真があった。し目を離したすきにいなくなったらしい。
「オッケー。チラシっておく」
杏奈はさっそくチラシをカフェの掲示板にった。
「杏奈さん、コーヒーとパウンドケーキもらえる?」
「いいのよ、チラシはりにきただけでしょ」
「ちょっと乾いちゃったよ」
長谷川はカウンター席に座り、注文してくれた。
コーヒーとパウンドケーキを急いで作ると長谷川に持っていった。他に客がいない事を良い事にし事を探ってみる事にした。もっとも悪魔崇拝とか謀論みたいな事を言って長谷川を怖がらせるつもりは無いが。
「鳩子さんの事を聞いて、本當にナァの事は心配なのよね」
長谷川はコーヒーを啜りながら、眉を下げ困ったような表を見せた。
「困ったわ。町でも貓が続々といなくなったらしいのよね。ところで杏奈さんのところのミャーちゃんは元気?」
「ええ。全く元気よ」
そこで長谷川は顔を曇らせ、わっと泣き始めた。
正直なところ店で泣かれるのは困った狀況だったが、今は他に客が來ない事を願う。
杏奈はガラスのコップを磨きながら、長谷川が泣きやむのを待った。しかし見た目は品の良い長谷川はこんな風に泣くとは意外だった。
確かに飼い貓がいなくなった狀況は泣きたくなるのもわかるが。
「大丈夫?」
杏奈はカウンター席のペーパーナフキンで顔を拭こうとしていたのでティッシュペーパーを渡した。いペーパーナフキンで顔を拭くのは適さない。
「ええ。大丈夫。でもミャーちゃんは元気でいいわね」
ちょっと嫉妬にたいなも伝わってくるが、泣いている長谷川を思うと、これは本格的にこの事件を調査した方が良いと思い始めていた。
「警察には行った?」
「それが何故かちっとも話を聞いてくれなくて。探偵にも夫に行くなって言われて。夫は不倫常習犯だから探偵なんて行かせたく無いんでしょうね」
聞きたくもない報を聞いてしまった。長谷川の旦那も人當たりの良い和なタイプだと思っていたが、不倫をしていたとは。ご近所さんのを知るのは、良い気分ではないが、がドキドキしてきた。
「なんで警察は話聞いてくれないのかな?」
「さあ。でも警察はなんか隠している気がする」
長谷川はそう言っていたが、杏奈も同意だった。
そこの藤也が店にってきた。
「ちょっと、杏奈。ダメじゃないか。大人しそうなマダムをいじめるなんて」
何か誤解した藤也がドン引きし、肩をすくめていた。
「違うって。っていうか藤也はなんで來たのよ」
杏奈は深いため息をついた。
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