《ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜》42話 イベントが始まるよ
いよいよ藤也の教會で伝道イベントが始まった。
杏奈も午後から店を閉め、禮拝堂のり口で參加者にクッキー配りを手伝った。
想像以上に貓にアイシングクッキーは好評だった。特に子供とにだが、直接反応を貰えるには杏奈もなかなか楽しかった。
「杏奈先生!」
「真澄先生じゃないですか!」
真澄も婚約者と一緒に來てくれた。婚約したせいで幸せ太りなのか、真澄の頬は以前よりふっくらして見えた。
「彼とコンビニのスイーツ食べるのハマってるのよね。本當に日本のスイーツは最高水準よ」
何故かしみじみと切なそうに日本のコンビニスイーツを褒める真澄とその婚約者もクッキーをけ取り、歓喜の聲を上げる。
「杏奈先生が作ったんですか? めっちゃ可い」
「ありがとう!」
「じゃあ、僕たちは前の方に座ろっか」
こうして真澄と婚約者も禮拝堂の前の方の席に座る。
「杏奈、來たぜ」
「ああ、三郎」
別に三郎とは會いたくなかったが、杏奈は無難な営業スマイルを作り、三郎にアイシングクッキーを渡した。
「おぉ、貓様じゃないか。めちゃくちゃ可い」
「ど、どうも……」
貓のアイシングクッキーを見て、泣くほど喜んでいる三郎はちょっと不気味だった。
母、絵、鳩子のおばさん3人組も揃ってやってきた。
「あら、可いアイシングクッキー!」
特に鳩子が喜んでいるようで、杏奈の口元もにやける。
「ちょっと、杏奈!三郎くんとはどうなったの?」
母に腕を摑まれて質問されたが、次に客がすぐ來たので運良く解放される。
「杏奈さん、こんにちは!」
「これ、アイシングクッキー。本當に手伝ってくれてありがとうね」
「いえいえ、そんな事ないですって」
マユカに盡力のおかげでアイシングクッキー作りは予想よりはるかに楽にできた。また、マユカも誰かの役に立っている事が嬉しいらしく、笑顔も増えてきた。
もっとも母親の梨子は相変わらずで事件の解決の糸口はどこにも無いが、とりあえずもうすぐ退院できるぐらいには元気になったそうだ。
こうして貓のアイシングクッキーの効果か、続々と客がやってきて禮拝堂は人でいっぱいになった。
「こんな人がいっぱいの禮拝堂は初めてだよ!」
イベントを取り仕切る藤也は張でガクガクし始めていたので、杏奈は冷靜に突っ込んでおいた。
「張して噛んだりしないでね」
「おー、相変わらずだな。杏奈は。ところで俺が教えたモテテクニックは役にやったか?」
逆に痛いところをつかれた。
『それがまた大失敗なのよ』
ミャーがこっそりと小聲でいい、藤也は大笑いしていた。
イラッとしてし言い返そうとも思ったが、もうすぎイベントの始まる時間だ。藤也は禮拝堂の教壇の方にいき、準備を始めた。
杏奈は信徒席の一番後ろの席に座りイベントを見守った。
ミャーもしハラハラした表で後ろの方で見ている。
どうか無事にイベントが進むよい祈るばかりだった。
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