《ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜》番外編短編・ヤンキー修司

絵の息子・修司はヤンキーだった。

パツ3で子供もいるが、武勇伝を語るYouTubeがそこそこ再生され、ついにYouTuberになってしまった。

そんな修司は完全に調子を乗り、タバコをふかしながら夕方の地平町を闊歩していた。

ヤンキーというかチョイ悪オヤジという雰囲気の修司に誰も近寄らず、逃げていく町のものが多い。

駅前の道をぬけ、商店街にる。田舎臭いジジババが多い商店街で、修司はさらに偉そうに歩く。

「なんだよ、この看板は」

地平商店街のあちこちに変な看板があった。

黒地に白や黃の文字で変な事が書いてある。書もレトロというか、ちょっとホラーティスだった。

「悔い改めよ」とか「神と和解せよ」とか意味わからない。修司は心の中で毒づく。

ただ、「私生活も神が見ている」は、ちょっと怖くなってきた。修司の歩幅も狹くなってくる。

「は? 死後さばきにあうってなんだよ……」

看板を見ていたら、修司はだんだんと怖くなってきた。

何か本當に誰かに見られている気がして、修司は尾を巻いて一目散に逃げていった。

実は、地平商店街では萬引き対策のため、時々強い文言のキリスト看板を掲げていたのだ。案外、防犯にもなるらしい。

そんな事を全く知らない修司は、商店街から出てもカタカタと震えていた。

「怖いっての!」

一見怖そうな修司の口から弱音がれていた。

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