《勘違い底辺悪役令嬢のスローライフ英雄伝 ~最弱男爵家だし貴族にマウント取れないから代わりに領民相手にイキってたらなぜか尊敬されまくって領地かになってあと王子達にモテたのなんで???~》42:融通の利かない男

「さあ教えなさい! リュカ様の居場所を!」

「何があろうと、お答えすることはできません」

くっ! 強ね! 教えないと暴れるっていってるじゃない!

本當に暴れることもやぶさかではないけど……ワックマン家にその被害を補填するだけのお金はないんですからね!?

なるべくお金になりそうなことはやりたくないんですからね!?

「ああもう! ちゃっちゃと教えなさいよ! 何階の何番のお部屋にいるか! それだけじゃないっ!」

「お答えすることはできません」

「うるさい! もういいのよこんな押し問答! こっちは一秒だって無駄にしたくないんですから!」

「そう言われましても、お客様の報をお渡しすることは絶対にできません」

「……いいこと? よくお聞きなさい! 私だってやりたくないけど、いざとなったらこの建ごと砕することも辭さないわ! さあお言いなさい! 一階!? 二階!? 三階!? さあ、薄なさい! 明日からの働き口を探すのが嫌ならね!」

「いえ、そこの階には今日は誰もおられません」

「ちっ! 本當にもう! だから――え?」

「何と言われようとも、私はお客様の報はお伝え出來ません」

「……四階は?」

「そこの階には誰もおられませんね」

「んん?」

んん~?

「ヘイ、マイロードカリン? もうやっちまおうぜ。……久々によぉ、キレちまったよ……!」

「いえ、待ってアルク。黙ってて」

「ウィ」

後で引っ叩くとして、今はこの人!

まさか……!

「五階六階七階!」

「お答えすることはできません」

け答えがかわった!

「五階!」

「そこの階には誰もおられませんね」

「六階!」

「お答えすることはできません」

「……七階?」

「そこの階には誰もおられませんね」

やっぱり!!!

この人なんてまあ……!

あったま、固いわねッ!!

嫌いじゃないわ!

「六階は何部屋あるの!?」

「最上階を除き、全ての階は六部屋ずつございます」

「六○一から六○三!」

「空部屋でございます」

「六○四!」

「空部屋でございます」

「六○五!」

「空部屋でございます」

「六○六!」

「――お答えすることはできません」

「いくわよあなた達!」

「おうっ!」

「ハッハァ! お遊びの時間だ(レッツパーリータイム)!」

け付けの方を振り向くと、ウィンクして親指をグっと立てた。

うるさいバカ! おかげで大分時間をくったわ!

まあでもおばさまが無事なら、お禮の一言でも言ってあげるわ!

でも遅かったなら引っ叩くから!

お読みいただき謝でございます。

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