《勘違い底辺悪役令嬢のスローライフ英雄伝 ~最弱男爵家だし貴族にマウント取れないから代わりに領民相手にイキってたらなぜか尊敬されまくって領地かになってあと王子達にモテたのなんで???~》45:二人の貴族
「癡れ者が! よくも閣下に手を出したな! 死ね!」
くっ! まさか室にも護衛を潛伏させていたとはね! そういった行為は、二人っきりで誰にも見られないように致すのが一般的なのではなくて!?
――そうでしたわ。
リュカさまは、娼館の人間さえ引く程のドスケベなんでしたわ!
凍えるような殺気が、倒れて為すもない私に向けられる……。
死ぬ。殺される……!?
冗談じゃないわ!
「はあああっ!」
狙われてるとすれば首! 首よね!? 殺そうと思ってるなら必然的にそこしかないわよね!?
別のとこ狙うのだけはやめなさいよ!
だって、瞬時に展開できる防の魔法なんて、どこか一點を集中的に守るのが一杯。そして今まさに魔法を展開したのは首周りだけなんですから!
『鋼鉄の首飾り(ネックアーマー)』発ッ!
後は衝撃に備えて、カウンターの一撃をぶちかましてやるわ!
……衝撃は、いくら待てどもやってこなかった。
代わりに、し驚いたように聲が降ってきた。
「なんだ、お前まさか、貴族か?」
「え……?」
そんな聲とともに、押さえつける護衛の男の力が緩んだので、即座に拘束を振りほどいて距離を撮る。
部屋の照明に照らされた彼は……とても綺麗な、黒髪をしていた。
黒い髪は高貴な立場の象徴。
必ずしもそうとは言えないけど、彼は護衛というには、いささか軀が細く思えた。とてもじゃないが、武人とは言いづらい。
窓際で、未だにおば様の肩を抱くリュカさまと、彼のご友人らしき腕の立つ貴族……。
そして私の素も、薄々勘づかれてしまっている。……どうして私が貴族であるとわかったのかしら?
まあなんにせよ……これは、想定外の最悪ね……っ!
「や……やめてくださいっ! お願いします! どうか彼たちを……殺さないで……! ああ、カリン様! カリン様ですよね!?」
ああ!? おばさまったら、どうして名前を言ってしまうの!?
なんのためにみんな覆面をしているのか理解できなくて!?
「ち、ちがうわよ!」
「え、違うの?」
「ええ違うわ!」
……って、なんで私を押さえつけてた方が意外そうな反応をなさるの!?
それもう完全にバレてるってことじゃない! いや、このままもう「違う」というていで押し切れば、――どうとでもなるわ!
だってお顔、見られてないんですもの!
ああもう早くみんな倒してしまってここから出ましょう!
最悪なことには変わりはないけど、護衛もあとはこれ以上出てくる気配はない。つまり人數だけで言えばこちらがいぜん有利! かつまだアルクのバケモノ魔力のことは知られていない!
さあアルク! 合図よ! ドハデな魔法をぶちかましなさい!
返答はない。
――アルク? ちょっとアルク! 合図よ! バスターズ初期でもずっとこれでやってきたの忘れたわけじゃないわよね!? アルク! 何してるの!? アルク!
なかなかき出さないアルク……そういえば、護衛が現れたタイミングで、一番最初に……襲撃されていたっけ……?
ま、まさか……?
冷汗がほほを伝う。
二人の敵に意識を向けながらも、視線をアルクに、ゆっくりと移す……。
彼は、うつぶせに倒れたまま、かな――。
「大丈夫だ。気絶してもらっただけさ」
男が余裕の笑みを浮かべて言う。
そう、それはあまりにも余裕を攜えた奇妙な笑み……。まるでこの世のすべてを見かしているんじゃないかといった傲慢ささえ、彼の漆黒の瞳の奧に伺える。
――まるで、私の憧れのビアンキ様のような傲慢!
なによこの方……ちょっとドキっとしちゃうわね……!
そんな最中、おばさまが慌てて口を開く。
「カリン様、ですよね? 違うとおっしゃいますが聲で分かりますっ!」
なんでそこ追及するの!?
私がなんで顔を隠しているのかいい加減に察してくださらない!?
だがおばさまは、意外な言葉を続ける。
「大丈夫です! 武をしまってください! こちらの方々は、私を助けてくださったのです! お貴族様にこの部屋へ連れてこられて、どうしようもなかった時に、ああ! お二人が颯爽と現れて、そしてお貴族様を説き伏せてくださったのです!」
え? 助けていただいたですって? いやでもさっきキスしてらしたじゃ……あ、でも、そういえば服はきちんと著てらっしゃるわね。
……え? 伯爵令息が、説き伏せられたですって?
事態は、思わぬ方向に向かっていく。
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