《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強はクランのLv上げを目論む②
皆様に読んでいただいたおで、PV5000を突破しました。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!
懐かしさから、宮ネェとの思い出を思い出したが、ここへはクエストをこなしに來たことを思い出し、マップでNPCの位置を確認する。
【 デメテル 】の街にある北の塔へと向う。
背景でしかないはずの町並みを楽しみつつ、のんびりと歩く。
と、クラチャでティタから全チャットを見ろと言われチャットを表示に切り替えた。
{[白聖] お前が、喧嘩売ったんだろ?ww}
{[宮様] シロ、煽らないの。落ち著きなさい}
なにやら、喧嘩? と言う単語が見えるが……。意味がわからない。
そこで、クラチャで詳しい容を聞いた。
[[ren] 全チャ見た。意味不]
[[ティタ] ん? もしかして、renさ、アクセルにブロックしてない?]
[[ren] あぁ。話すだけ無駄]
[[ティタ] とりあえず解除して]
[[ren] k]
ティタに乞われて解除してみれば、全チャでアクセルが粋がっている。
やっぱ、見る価値ないなと思いつつも全チャを靜観する。
{[アクセル] 元々、renつー奴がわりーんだよ!
俺らが狩ろうとしてたボス引っ張ってたんだからよ!}
{[白聖] 一撃でもお前らがれてたのか?}
{[アクセル] 見つけたもん勝ちだろ? 前だってそうだった}
{[大次郎先生] 前っていつのこと?}
{[アクセル] そんなんオープンの時に決まってんだろ}
{[宗乃助] 拙者クローズドからやってるでござるが
聞いたことないでごさるよ}
{[白聖] 俺もクローズドからいるけど、知らねーなぁ。
俺は、巨以外認めない!}
ちなみにだが、クローズドとはクローズβテストの事であり、新作ゲームの発売前に選で選ばれた、200名のユーザーがお試しとしてプレイすることができるものだ。
そして、オープンとは、オープンβのことであり、発売が決まり、選で選ばれた3000人規模のユーザーがお試しとしてプレイすることができる。と言う違いがある。
クローズドからやってる古參ばっかりの、クラメンにオープンからっていい訳は通用しない。
明らかな噓を、堂々と公言して憚らないアクセルに対し、馬鹿なんだなと再確認する。
{[アクセル] 噓ついてんじゃねーよ}
{[大次郎先生] シロ、巨関係ない。黙って}
{[宮様] 私たちの知(・)ら(・)な(・)い(・)ゲ(・)ー(・)ム(・)の(・)オ(・)ー(・)プ(・)ン(・)で(・)は(・)
ボスを見つけたものが優先って事かしらね?}
{[さゆたん] それなら納得できるでしゅね。
いちゃもんつけてる事に変わりはないでしゅがw}
{[アクセル] お前らマジで頭いかれんじゃねーの?}
々、言い合いをしているようだが……華麗にスルーしておく。街中を抜け漸く、クエストNPCのいる塔へと到著した。
塔の最上階にいるNPCまで、石造りの螺旋階段を使って登る。語とかだと、途中抜けてたりすることもあるのだが、流石にこのゲームでそう言った罠はない。
その間も、全チャでの煽りあいは続いている。他のプレイヤーからも、ボスは攻撃を加えて初めてその権利があるだとか言っている人もいるのだが、アクセルがやっていたパラレルワールドでの病ゲーでは、きっとそうではなかったのかもしれない。などと考えつつ、クエストNPCへ近付き話しかける。
ウィンドウが開き、クエストを選択する。
【 約束の証Ⅱがしいだと? そんな簡単に渡せるじゃないと判って言っているのか? そうだな……では、お前の力を試そう。農園で採取出きるという黃金に染まるオレンジを持ってきてくれるなら約束の証Ⅱを渡してやろう。 】
NPCからの要求は、黃金のオレンジということだ。
これもまた、自力採取するのは非常に確率が悪い。そう考え、自力での採取は諦め、その場で取引所の――裁判の小槌の形をした――マークをタップする。
取引所は、天に比べ品の數は多いがその分値が張る。
理由としては、運営に取引所利用料として、販売された額の30%を差し引かれるからだ。登録するプレイヤーは、その分を上乗せするだけではなく。便利な取引所を利用するプレイヤーの足元をみているのだ。
ウィンドウが開き、販売と購の項目が現れる。今回は、購のためそちらをタップする。
すると畫面が切り替わり、武――を選べばドロップダウンリストが表記される。例えば、片手剣、短刀、両手剣などだその中から自分がむ項目をタップすれば、しいものが新しいウィンドウで表示される――防、雑貨、魔法書、スキル書などの新たな項目が表示される。
その中で一番したにある食材を選ぶ。
すると、、野菜、穀、飲料、果と項目がでる。果を勿論タップするれば、新しいウィンドウが開き一覧が表示される。
検索バーに、クエスト用の【 黃金 】と力して蟲眼鏡のマークを押せば、名前に黃金と付く果のリストにウィンドウが変更された。
スクロールしながら探せば、直に【 黃金のオレンジ 】を発見する。値段は1個で、2(・)M(・)……。
「高っ!!」
思わず聲が出てしまう。
どうにかこうにか冷靜を裝い、採取する時間を、狩りの時間に換算すれば元は十分に取れると無理矢理自分を納得させた。
黃金のオレンジ右の籠マークをタップすれば、【 購しますか? 】と言う確認が表示されyesを押すと、アイテムボックスに【 黃金のオレンジ 】が追加された。
それを確認して、ウィンドウを全て閉じると、目の前にいるNPCへと話しかけ完了させた。
け取った【 約束の証Ⅱ 】がアイテムボックスにっているのを確認して、【 ヘラ 】へと戻るため移を開始する。
私が【 黃金のオレンジ 】の値段に驚いている間にも、全チャは進んでいる。急ぎ足で歩きつつどう言う煽りあいがあったのかを見て楽しむ。
{[白聖] だからさ、お前どこのオープンやったわけ?}
{[黒龍] オープンからやってる奴が偉いなんて決めてんなよ?
頭おかしいのお前だろ}
{[アクセル] はぁ? 馬鹿なんじゃねーの?}
{[大次郎先生] シロ、黒相手にするのやめとけ……
どうせ消えるんだから}
{[ティタ] 馬鹿って言う方が馬鹿なんですぅ~}
{[キヨシ] ていうかさ~。何がいいたいの?
意味わかんねーんだけど}
{[ミナちゃん] ていうか、一人を多數でいじめて楽しいですか?}
白熱する全チャに水を差すようで申し訳ないのだ、アクセルに対して何を言っても意味がないと私が諦めるほどだ。放置するに限るとクラチャで伝えてみる。
[[ren] 面倒だから放置すればいい]
[[黒龍] そう言うわけにはいかねーよ。
こういう奴は凹ませなきゃ気が済まねぇ]
[[白聖] マジ、こいつオープン、オープンうるせー]
黒は、負けず嫌い……。シロは、オープンと言う言葉がイラっとしているようだった。
そこで、私が考えた先ほどの仮説をクラチャに流す。
[[ren] 考えるに、彼の言うオープンとは、病ゲーのことで
間違いないんだろうと思う。
但し、パラレルワールドの病ゲーであって
この世界の病ゲーではない。
だから、一概にオープンテスターではないと否定はできない]
そう伝えれば、クラチャも全チャも大量の草が生えた。
結構自信があった仮説だったのに酷い……。いっそのこと、全員殺そうかな?
などと、落ち込み逆ギレ気味になりつつ【 デメテル 】から【 ヘラ 】へと転移した。
本日4回目の大神殿で、変態イケメンNPCへと近寄り話しかける。
クエストアイテムを渡して、クランLvを2に上げた。
【 おめでとうございます。 Bloodthirsty Fairy クランのLvが2上がりました。 】
【 新しいクランスキルを覚えることができるようになりました。 】
【 サブクランマスターを任命できるようになりました。 】
どうやらクランスキルを覚えられるようになったらしい。
それと、サブマス任命もできるようになった。
これで、面倒なクランのあれこれは全て、サブマスにする先生と宮ネェに丸投げできる……。
そう考え、一人大神殿でひっそりとほくそ笑んだ。
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