《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は撲滅を齎す⑪
し長くなりました。
魔法名が主ですが、全面的に改稿いたしました。
善悪の塔にのぼりはじめて、20分ほどが経った頃漸く50Fへと到著した。
火力だけはゴリゴリにあるPT編なので……処理速度だけは異常に高いと言える。
50F登る手前でディティクションを打ち上げ、敵対の影が無い事を確認してからバフを更新する。
今回は、ボスを見つけた場合の予備として、個人バフも全て含め更新しておいた。
・ティタ、宗乃助、さゆたん。
・黒、キヨシ、宮ネェ。
・先生、私、シロ。
それぞれ三人ずつ、三つの班に別れ、結構な広さのある50Fを捜索する。
50Fにのぼり、早速捜索を開始。
り口から右へ向う二つの班と別れ、私たちは左からの捜索だ。
[[宗乃助] renはいつ、本気裝備になるでござるか?]
[[ren] 敵対に強いなって思う人が居れば]
[[白聖] 花魁裝ここだと目立つよなー]
[[ティタ] シロには負けるぞ?]
[[ゼン] キンピカですもんね]
[[白聖] いいだろー?]
道を隈なく回りつつ、先に気取られれば逃げられる可能を考え、ディティクを打ち上げることなく進む。そんな中、宗乃助の素樸な疑問から、シロの裝備の話になった。
シロは兎に角目立ちたがりのカッコ付けというか、リアル爽やかなイケメンだったわよ~。とは宮ネェの談らしいが、どうみても爽やかなイケメンには見えない裝備だ……全金にするとか、ちょっとネジが緩んだやつしかしないだろう。と最初見た時に突っ込みをいれた……。
それぐらい、クローズで會った時から金なのだ……名前も金聖にすれば良いのにと言ったことがある。そしたら、金聖取れなかったんだよ! そうキレられたのも今ではいい思い出だ。
そんな干渉に浸り、マップを見る一瞬だけプレイヤーの表示を捕らえた。
[[キヨシ] アント詰まりすぎじゃね?]
[[ren] 右上。プレイヤー居ると思う]
[[白聖] k]
[[黒龍] いねーなぁー]
[[宗乃助] 人數は?]
[[ren] 一人しか見えなかった]
[[宮様] キヨシ燃やすんじゃないわよ!]
[[宗乃助] 承知。確認するでござる]
他のメンバーの會話を気にしつつ、二人へ報告する。
宗乃助を先頭に、シロを挾み私が殿で迷路のような道の中でも、できるだけ相手に気取られ難い道を選び移する。
[[宗乃助] 見えたが、違うようでござる]
[[大次郎先生] シロたちがこっちからも確認できた]
[[黒龍] 俺らも見えたぜー]
[[白聖] んじゃ移すっか。ボスもこいつらがやってるし]
[[宮様] 帰る前に各班ごとにその場でディティク上げてちょうだい]
[[大次郎先生] そうだな。帰還の護符使ってポータル戻ろう]
殘念なことに、この階層ではグランドロールを発見するには至らなかった。
シロの提案に先生が同意を示す。
宮ネェの言葉通り、ディティクションを上げマップを確認して本當に居ないのを確認して、一緒に居る二人が消え、自も帰還の護符を使った。
ポータルに到著すると同時に、キヨシがディティクションを打ち上げていただろうエフェクトが見え、早速バフをかけ直す。
次は51から60だ。57からはゲイザーが沸くため、その処理をしつつ向うことが決まった。
バフが終わり、さゆたんがディティクションを打ち上げそのエフェクトが消えると同時に、トランスパレンシーをれ、51階へと移した。
[[ティタ] 60に居ればいいなー]
[[黒龍] マジ。いてくんねーとつまんねー]
[[白聖] そうだよ。俺なんてPKのために彼とのデート、ドタキャンしたんだぞ]
[[さゆたん] シロ最低でしゅ]
[[キヨシ] うわー。シロ勇者だなー。俺の彼ゲーマーだからそこは問題ねー]
[[大次郎先生] え? キヨシ彼いたの?]
[[宮様] 先生驚くとこそこなの? シロ、振られるわよ?]
[[白聖] あー。もう別れた]
[[黒龍] ちょ、キヨシマジで彼いんの?]
[[ティタ] シロ……南無(-人-
[[キヨシ] おー。いるぞー。普通にゲームデートとかしてる!]
[[さゆたん] ティタが顔文字使ったでしゅ……]
[[ゼン] キヨシ君の彼。すごい大人しい可いじの子ですよ]
[[白聖] キヨシ殺そうぜ……]
[[黒龍] おう。協力してやる]
[[ティタ] 俺も參加~]
[[ヒガキ] じゃぁ、自分も?]
[[ren] 真面目にやらないとカリエンテ]
51Fから52Fへ向いつつ、クラチャが盛り上がるのはいいのだが、キヨシに彼が居ると言う會話から食いつくメンバーが続出した。いい加減、階段を登りたい私は、騒がしいクラチャの空気をぶった切り、カリエンテと告げた。
あからさまに視線を逸らすメンバーたちに視線を送りつつ、黒に顎で早く登れと伝えれば、慌てたように全員が移した。
PK中に不謹慎だと怒ってやりたい……とこではあるが、猛獣でやらかしたことが未だ尾を引いているので、怒るのは止めておいた。
52Fからはスイスイ進み、54Fでディティクションを打ち上げて周囲とマップを確認し終え、バフの更新とトランスパレンシーをかけ直した。その後、特に問題もなく59Fへと到著する。
[[黒龍] いたわー。アクセル]
[[ティタ] あー。いるな、アクセル]
[[キヨシ] マジじゃん、アクセルいんじゃん]
[[さゆたん] アクセルでしゅね]
[[宮様] 居たわね。アクセル]
[[大次郎先生] お前たちねアクセル以外もいるだろw]
[[白聖] あれがアクセルかー。見るからに雑魚そう]
[[宗乃助] いるでござるよ。3PT?]
[[黒龍] とりあえず降りるぞ]
60Fに登ったところで、黒のクラチャを皮切りに全員が、グランドロールを視認した。そのまま突っ込むのは早計(そうけい)だ。黒の言葉で登った階段を降り59Fへと戻り、橫道に逸れた小部屋へとる。
ディティクションを打ち上げ、敵対が居ないことを確認してバフの更新をやり直し、トランスパレンシーをかける。
[[ren] k]
[[宗乃助] いつも通りメイジからでいいでござるか?]
[[大次郎先生] ボス狩り始めてからやるか]
[[ren] ダメ。紙裝甲死ぬ]
[[大次郎先生] わかった。じゃぁ、ディティク打ち上げと同時に
アクセル優先で、黒、ティタ、宗乃助、シロはいて
宮は、黒に。シロと俺は宮の護衛優先。
ren、キヨシ、さゆたんは、メイジ最優先排除で]
[[宮様] ここは帰還の護符使えるから、絶対逃がさないでね!]
[[大次郎先生] そうだな。アクセルだけは殺そう]
59Fの階段で方針が決まると頷き合い。
60Fへと登る。相変らず何にも考えていないのか、ディティクションすら打ち上げないグランドロールのメンバーたちを見つつ、黒たちが配置に著き、メイジ職最優先で排除できる黒たちとはし離れた位置へ著いた。
[[さゆたん] ディティク擔當するでしゅ!]
[[大次郎先生] カウントいくぞー]
[[大次郎先生] 3……2……1……go]
先生のGOの合図で、さゆたんがディティクションを打ち上げ、私たちの姿が顕(あらわ)になると同時に、メイジ職の側へ設置魔法を撒く。それと変わらない速さで、黒がヘイトレンジを発する。3PTは居るだろう、人數の頭上にヘイトのエフェクトがる。
そのタイミング狙ったように、さゆたんとキヨシが同時に、サンダーストームを発させ、シロがダウンプル アロー ――三次職弓裝備職専用スキル。指定下範囲に大量の矢を降らせ足止めするスキルだ――を使う。
間髪いれず、足止めを食らった者たちを、さゆたんキヨシが、フリーザー ――三次職魔法攻撃職にのみ使える魔法。ダメージはないが、5分間相手へ凍りつきけなくするデバフを與える――を使い、氷付けにしていく。
ティタ、宗乃助、黒、先生がアクセルを囲みダメージを與える間に、私は魔法職と思われる者たちへ、サイレンス(+25)をれNPC化しつつ、近くにいる盾にペトリファクション(+25)をれた。
[[ren] マジックフェイス サイレンス無効]
[[さゆたん] k]
[[キヨシ] k]
サイレンス(+25)が効かない相手の名前をクラチャで告げれば、魔法攻撃職の二人がその相手を狙い打ちしてくれる。
[[黒龍] ren 余裕あったらAB]
[[ren] k]
黒の指示で、取り囲まれたアクセルにアーマー ブレイク(+25)をれた。
アクセルの頭上に鎧の砕けるエフェクトが見え、設置型魔法バインド(+18)を設置し発させれば、黒たちの周囲に集る敵の半分を攻撃不能にする。
これで黒たちの周りには壁ができ、多だがダメージを減らす事も可能だろうと考え、任されたメイジたちへ攻撃するべく元の場所へ引き返した――。
サブタイトルに數字が複數あるという現象を訂正しました。
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