《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は撲滅を齎す⑰
お待たせしました。
明日の更新は、お休みさせていただきます。
ご理解よろしくお願いします。
帰還した街の中でハタと気付いた……ボス忘れた……。
立ったまま打ちひしがれる私の様子に、さゆたんがポンポンと腰を叩いてくれるものの、それどころではない。
ボスを……食べ損ねた……これも、全部アクセルのせいだ!!
八つ當たり気味にアクセルのせいにして、鍛冶屋と倉庫へ向い足を進める。
そこに、憎いアクセルを見つけ舌打ちしつつ刀へ手をかけるも、街中で殺す事ができないことを思い出しより怒りを募らせる。
「げっ……」
目を眇め睨む私の姿を確認したらしいアクセルが、蛙の様な鳴き聲を上げ固まる。
「アクセル……こ――「おー。逃げたアクセルだー。お前雑魚すぎだよ~」」
「チッ」
私の白チャをぶった切りキヨシがアクセルに聲をかける、いらつき舌打ちするも完全にスルーされキヨシとアクセルの會話がはじまってしまう。
今日は厄日だ……絶対。
そんな私の思考を遮る聲でキヨシが、友人のようにアクセルと會話をわしているのを無視して、街中でのPKは出來ないことをに対し、歯く思いながらも倉庫整理をはじめる。
先程拾った裝備について聞こうかとも思ったが、會話に參加する気になれずそのまま倉庫整理を終え鍛冶屋、雑貨屋と経由して宿へと向った。
ボスを食べにいこうかと思っていたのだが、裝備品の返卻は早い方がいいだろうと考え今回は諦めることにした。
宿への道すがら全チャを開きいつも通りの文章を打ち込む。
{[Ryou太] たまたま通りがかって起こしただけなのに、殺されるなんて……}
{[髭男爵] クラン中世貴族ではクランメンバーを募集しています。
興味がある方は、談plz}
{[ren] グランドロール 裝備返卻希者 談 or プラークシテアー宿 まで @10}
{[ニーヤ] 誰か善悪の塔のPK詳細plz!!}
{[みかん] 野良PTなのに殺されたー!}
{[黒龍] それはお前がわりーわ。ちゃんと宣戦布告の容見直せよ。草生えるわ}
{[白聖] 善悪のPK詳細かぁ、グランドロール3PTと
グランドロールに協力して起しに來た野良PT1 全滅}
{[ティタ] Ryou太って奴噓つくなよ? 猛獣でお前たちが起してるの知ってるぞ?}
{[黃金のダン] いやー。強いっすよ}
{[宗乃助] こっちは9人だったでござるよ}
{[むーみんさん] まじで……9人で4PT潰したの? 最強じゃん}
{[ニーヤ] 流石死神様や~}
{[黒龍] まぁ、雑魚だったしなぁ~}
{[大次郎先生] 黒、シロ、ティタ、宗乃助 いい加減だまろうか?}
{[白聖] なぁ~。Ryou太なんで黙るんだ? 黙は肯定だぞ?wwww}
なんか知らない間に、全チャでPKの事が流れていた。多分発端は野良PTの誰かのチャットなのだろう。わざわざ上から読み直すつもりはないので、あくまで予想なのだが……。
野良PTについては殺されて當然なのでスルーするとして、黒、シロ、ティタ、宗乃助が全チャで語る。
先生がなんとか止めてはいるが、このまま止まることはないだろうなと思いつつそっと、全チャのタブを閉じ宿屋の中へとる。
[[大次郎先生] おか]
[[ren] ただ。他は?]
[[黒龍] おけーり]
[[ティタ] おか~]
[[白聖] 宮とさゆは、休憩落ち。ゼンとヒガキはどっかに狩りだと思うぞ]
[[大次郎先生] キヨシ一緒じゃなかったの?]
[[ren] アクセルと仲良く話してた]
[[ゼン] おかえりなさい]
[[ヒガキ] おかです]
[[黒龍] キヨシの唯一の特技だな]
[[ティタ] 唯一wwwww]
[[大次郎先生] 宮とさゆの分の裝備預かってるから渡しとく]
[[ren] k]
[[キヨシ] 戻ったー。アクセル超おもしれーよ!]
[[白聖] それ、お前だけな]
室には、先生と全チャしていた四人以外その姿が見えず、他の人はどうしたのかと確認すれば自由にしているようだった。
トレードで拾った裝備を預かり時間を潰す中、キヨシが室へ現れると同時にアクセルが面白いとわけのかわらないことをいいはじめる。
キヨシ曰く、あいつは苦労してるんだとのこと……いや、まず口の聞き方から教えて來いとはティタの談。
[[黒龍] 次どうする?]
[[大次郎先生] うーん。多分今日は警戒してもう上がってこないんじゃない?]
[[白聖] じゃぁ、野良潰す?]
[[ティタ] それも微妙かも。既に2回やってるわけだし]
[[大次郎先生] とりあえず、名前直しついでにどっかいくか?]
[[黒龍] そうだなぁ~]
[[ren] アクセル殺したい]
[[白聖] とりあえず、俺らで狩場周っていなかったら名前直しいくか]
[[ティタ] アクセルはまだ消えてないからいずれ殺せるよ]
[[キヨシ] 俺もついてくぜ~!]
確かに先生の言うとおり今日既に3回PKやってて、これ以上狩場に出ることはないだろうとは思うが、如何せんさっきのPKが消化不良気味だった私は、アクセルを殺すことを優先的に考えてしまう。
それを拾ってくれたのはシロで、一度見回り居なければ狩りに行こうと言ってくれた。
流石、イケメン……。
そう言うわけで宮ネェたちが戻るのを待ちつつ、裝備の返卻希者を待つ、まず來ないだろうが……。
結局10分経っても取りに來る者が居なかったため、クラン倉庫へとれることになり、しい人はその都度誰かしらに聞いて売ってもらってくれとクラチャで伝えておいた。
宮ネェが戻り、さゆたんを待つも來ない……リアル今何時かと聞けば、夜の8時過ぎだと言う。
これは娘を寢かしつけにいったなと言う先生の言葉で、さゆたんのことは諦め黒たちとポータルまで移する。
黒、ティタ、シロ、宗乃助にバフをかけトランスパレンシーをれる。
それと同時に各々が、野良に人気の狩場へとポータルから姿を消した。私、宮ネェ、キヨシ、先生は、その場で留まり報告を待つ。
その間に、倉庫へ移しクラン倉庫へ拾った裝備を押し込むとポータルへ戻る。
その時間を利用して、取引所で魔法書を隈なく探す……レジられまくりのサイレンス、バインドに代る使える魔法がしいからだ。
サブクラスをあげればいいのだが、時間が惜しい……急いでやったとしても流石に數時間ではあがらない。
いずれは上げるだろうが、今現狀を打開できる魔法がしい……と言うのままに取引所を見ているのだが、そう易々とあるはずもなく。殘念な結果に終わった。
取引所を閉じクラチャを確認したところで、シロからの報告があがった。
[[白聖] グランドロールじゃないけど、敵いたぞ]
[[宮様] どこ? 誰?]
[[白聖] 沼 みかん。野良だな]
[[ren] 一人?]
[[白聖] これ以上近寄れないから見れない]
[[ren] いくー]
[[黒龍] 善悪24F 黃金のダン、Ryou太いるわどうする?]
[[大次郎先生] ren既に飛んでるし、シロの方。黒の方に俺たち加勢にいく]
[[白聖] k]
[[黒龍] k]
報告が次々あがる中で……黒遅いよ! なんて思いつつ既に【 ナイアス 】へ移していた私は、急ぎ沼へと走る。ナイアスから、東へバフをれ走ること5分漸く沼のり口へ到著した。
[[ren] シロどこ?]
[[白聖] 南の奧の方だな。MAPで言うと三角の沼の右上の大沼]
[[ren] k]
[[宮様] ふたりとも気をつけなさいよ]
用心のためトランスパレンシーだけをかけ直し、シロの言う沼をマップを見ながら目指す。2分ほど南に進んだ所でPTメンバーの表示が見えた。
それを目指して走れば、木のにうつ伏せになり姿を隠すシロを発見した――。
足を運んで頂きありがとうございます。
【書籍化&コミカライズ】創成魔法の再現者 ~『魔法が使えない』と実家を追放された天才少年、魔女の弟子となり正しい方法で全ての魔法を極めます。貴方の魔法は、こうやって使うんですよ?~
【オーバーラップ文庫様より2/25書籍一巻、3/25二巻発売!】「貴様は出來損ないだ、二度と我が家の敷居を跨ぐなぁ!」魔法が全ての國、とりわけ貴族だけが生まれつき持つ『血統魔法』の能力で全てが決まる王國でのこと。とある貴族の次男として生まれたエルメスは、高い魔法の才能がありながらも血統魔法を持たない『出來損ない』だと判明し、家を追放されてしまう。失意の底で殺されそうになったエルメスだったがーー「血統魔法は祝福じゃない、呪いだよ」「君は魔法に呪われていない、全ての魔法を扱える可能性を持った唯一人の魔法使いだ」そんな時に出會った『魔女』ローズに拾われ、才能を見込まれて弟子となる。そしてエルメスは知る、王國の魔法に対する価値観が全くの誤りということに。5年間の修行の後に『全ての魔法を再現する』という最強の魔法を身につけ王都に戻った彼は、かつて扱えなかったあらゆる魔法を習得する。そして國に蔓延る間違った考えを正し、魔法で苦しむ幼馴染を救い、自分を追放した血統魔法頼りの無能の立場を壊し、やがて王國の救世主として名を馳せることになる。※書籍化&コミカライズ企畫進行中です!
8 179【電子書籍化】婚約破棄のため冷酷騎士に決闘を挑んでみましたが、溺愛されるとか誰か予想できました?
ミーティアノベルス様より9月15日電子書籍配信。読みやすく加筆修正して、電子書籍限定番外編も3本書きました。 年頃になり、私、リアスティアにも婚約者が決まった。親が決めた婚約者、お相手は貧乏伯爵家の私には不釣り合いな、侯爵家次男の若き騎士。親には決して逃すなと厳命されている優良物件だ。 しかし、現在私は友人たちに憐れみの目を向けられている。婚約者は、冷酷騎士として名を馳せるお方なのだ。 もう、何回かお會いしたけれど、婚約者のお茶會ですら、私のことを冷たく見據えるばかりで一向に距離が縮まる様子なし。 「あっ、あの。ゼフィー様?」 「……なんだ」 わぁ。やっぱり無理ぃ……。鋼メンタルとか言われる私ですら、會話が続かない。 こうなったら、嫌われて婚約破棄してもらおう! 私は、そんな安易な考えで冷酷騎士に決闘を挑むのだった。 ◇ 電子書籍配信記念SS投稿しました
8 57高校生である私が請け負うには重過ぎる
海野蒼衣(うみのあおい)、高校三年の春。 そんな時期に転校してきたのは黒衣をまとった怪しげな男子高生。 彼には決して表向きには行動できないある『仕事』を行なっていた⁉︎ そしてひょんな事から彼女は、彼の『仕事』へと加擔せざるを得ない狀況に陥ってしまう。 彼女の奇妙で奇怪な最後の一年間が始まろうとしていた。
8 159Crowd Die Game
ただ學校生活を送っていた………はずだったのに……… 突然地殻が動き出し、學校が沈んだ………かのように思えた。ひとり學校敷地內にいた俺は、學校の敷地外の方がせり上がっていることに気づき、外に出るのをやめた。上からこちらを見ていた女子を下に呼び、2人、地に殘った。途端、真っ暗だった壁に穴が開き、通路が広がった。そこに入ってから俺達の戦いは始まった。 (「対荒らしの日常は電子世界の中で」と並行して連載をします。よろしくお願いします。) ※<批判、誹謗中傷等のコメントは受け付けておりません。純粋なコメントのみを期待しております(アドバイスは例外です)。ご了承ください。>
8 57拝啓、世界の神々。俺達は変わらず異世界で最強無敵に暮らしてます。
幼い頃、生死の境をさまよった主人公、秤彼方は大切な人が遺した力を神々から受け取った。 異世界転移に巻き込まれる前にチート能力を授かった主人公。彼は異世界をどう歩んでいくのか……。 「拝啓、神々。なんで俺が異世界の危機を救わなければならない?まあ、退屈しのぎになるから良いか!」 少年は神より譲り受けた銀に輝く雙剣と能力とで異世界を崩壊へ導く邪悪を絶ち切っていく! 少年が異世界を奔走し、駆け抜け 退屈を覆してゆく冒険譚、ここに開幕! 小説家になろうでも投稿してます! イラストはリア友に描いてもらった雙子の妹、ルナです!
8 128月輝く夜に、あなたと
いつも通りの夜、突如かかってきた彼氏からの電話。 電話相手は、謎の若い男。 彼氏が刺されている、とのこと。 そして、その男からの衝撃的発言。 禁斷のミステリー戀愛小説
8 142