《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は撲滅を齎す㉕
黒の周りでバインドが解除されたATKたちが、黒への攻撃を再開した。
回復POTを使うも、徐々にHPが減らされた。
バインド(+18)を再度、設置し発させる。耐用のアクセに切り替えられたのか今回は三人しか効いていない……。
「チッ」
舌打ちしつつ、バインドからペトリファクションに使う魔法を変更する。黒の周りを囲むATKや盾にペトリファクションを打ち込んでいく。相手の回復が一人減ったため、MPが更にきつくなっているはずとこちらもMPの殘量が気になるところだが、出し惜しみはせずやれるだけのことをやる。
[[キヨシ] ヤベ~。超楽しい!]
[[†元親†] な! マジでやめられない、止まらない~♪]
[[黒龍] そーだなぁ。こういうのマジいいな]
あー。チカのせいでエビのやつ食べたくなった……PK終わったら、面倒だけどコンビニ行こう。とか下らないことを考えていれば、痺れを切らしたらしいATKがシロへと切りかかるのが見えた。
華麗なバックステップでATKをかわすシロの橫から、二刀で切りかかり庇えば私の背後からさゆたん、キヨシがアイス ランス、サンダー スピアを打ち込みダメージを與えていく。
それに負けじと、左手の刀をわき腹から肩に向けて振り抜く。私の耳の橫を通りシロの矢が通過すると、見事に敵ATKの額へと突き刺さった。
[[キヨシ] うぉぉ。今のすげ~!]
[[ティタ] 次、ドリアンナ]
キヨシがシロを賞賛する。
それに構わず、右手の刀で腹を切り裂く。
私へ反撃しようとする敵ATKの剣を左右の刀で払い、いなせば背後から敵ATKへ向け、無數の矢と魔法が叩き込まれた。そのまま反撃する間もなく、倒れ灰となった。
[[さゆたん] LAでしゅ]
[[白聖] おめw]
[[キヨシ] さゆ。攻撃力あがってね?]
[[さゆたん] ふふふっ。攻撃特化のローブゲットしたでしゅよー]
[[キヨシ] おぉ~。いいねぇ~!]
さゆたんが本日初のLAを宣言すると、同じ職のキヨシが攻撃力に関して質問していた。クラチャの會話も気になるが、バフのアイコンにカウントが表示されたためそちらを優先した。
[[ren] バフのち、マナチャ]
黒と宗乃助、宮ネェのMP殘量が微妙な位置にあるため、ここでマナチャを使っていた方がいいだろうと判斷し天気予報のごとくクラチャで宣言すれば、話すのを止めたメンバーたちが、魔法やらスキルやらを思いっきり発させた。
全含め個人バフを更新し終わり、マナチャを発する。
その頃には、チカ以外のメンバーのMPゲージがほぼカツカツの狀態だったため、いい合に全のMPが回復した。
[[ティタ] ren。タゲにAB]
[[ren] k]
[[黒] あり]
[[宮様] あり~]
[[大次郎先生] 殘り15ぐらいか?]
[[ティタ] 殘り2PTか]
[[黒龍] さっきから……何人かフリーズしてねー?]
[[白聖] 誰かGMコールしたのか?]
[[宮様] どうかしら、黒の周囲の盾がフリーズした狀態でかないわね]
[[黒龍] 表もいてねーから、多分落ちる]
シロの問いかけに全員が否と答えた。では何故、フリーズしたのかと考えても私たちプレイヤーではわからない。
神の目を使ったことを誰かが報告したとすれば、それで運営がいた可能はある。けれど、PKを楽しみたいメンバーしかいない狀態で、誰かが報告したとは思えなかった。
と言うか、以前にもこれと全く同じ狀況でPKになり、PKを楽しみたいがためだけに、誰も報告していなかったという事実があるからなのだが……。
[[大次郎先生] まぁ、とりあえず。今は考えるよりもいてるの優先でやろう]
[[ティタ] k]
[[黒龍] k]
そう言うわけで、ティタのマーカーがフリーズしているATKから、現在いているATKへと変更になる。
[[ティタ] 変更、森]
それと同時にアーマー ブレイク(+25)を叩き込むもレジられた……かっこよく決めたいところで、レジるな! と腹立たしく思いつつも二度目のアーマー ブレイクでエフェクトがあがった。
「ちょ……なんか、運営がっ……」
攻撃をはじめて直、森が白チャで何かを訴える。単語から推測するに運営がやはりいたらしい。攻撃を止めるかどうかの判斷を確認するため、皆の視線が先生へと集まった。
[[大次郎先生] ストップ]
「運営が何?」
「どうやら、マスターと今固まってる奴らが、不正ツール使用したことで運営から停止くらったらしい。それで、俺らもログアウトしろってGMからチャットで言われた」
「PKの邪魔すんな……」
つい本音がポロっとこぼれてしまう。それを見ていたかのように、突然PK中の空間に黒い頭巾を被った怪しい宗教にってますよと言わんばかりの格好をした固が現れた。
頭巾の上には、ゲームマスター:Aと言う名前の表記がされている。
[[黒龍] やべぇ……せめてゲームマスターにも名前ぐらい付けてやれよ!]
[[ティタ] SS撮ろう]
[[†元親†] ティタ、俺とGMとって!]
[[さゆたん] かわいそうな名前でしゅ]
[[宮様] Aはないわよね……]
【 対人戦闘中失禮いたします。GMのA……青木と言います。】
[[白聖] やっぱAは嫌なんだな。草]
[[宗乃助] あれは、はずれないでござるか?]
[[大次郎先生] そうだろう……青木さんも大変だな]
[[キヨシ] 中の顔が気になる~]
【 この度、あるプレイヤーの方からクラン=グランドロール構員及びマスターが、不正ツールを使用していると言う訴えがありました。 】
【 そのため、こちらでその件に関し、査確認いたしましたところ、不正ツール使用が認められましたので、ツールを使用したプレイヤーのアバターに関して、現在凍結処理を行っております。 】
「PKは継続できるの?」
【 申し訳ありませんが、不正ツール使用者の関係者の方には一度落ちていただく手はずになっており……対人戦闘の継続は困難となります。 】
「それは、あんまりにも酷い」
折角……楽しんでいたのに……とGMコールした相手に対し憤り籠め発言する。
【 申し訳ございません。こちらとしましても、不正ツール使用に関する社での決まりがありますので、平の私にはどうにも…… 】
[[ティタ] うわー。平社員なんだな……]
[[宮様] ていうか、なんでrenに対してぺこぺこしてるのこの人]
[[黒龍] 元renに殺されたプレイヤーだったとか?w]
[[キヨシ] ありそーでこえーw]
どうやら、このときを逃せばもう二度と決著は付けられないようだ。
ここでどうにかしなければ、中斷させられた挙句、殺りこめてキャラデリへと持っていけない。
そのことに対して、非常に腹が立つ。
そう考えたところで、いいことを思いつきニヤっと顔が緩んだ。
直に実行するため、まずは宮ネェにクラチャでお願いする。
[[ren] 宮ネェ~]
[[宮様] どうしたの?]
[[ren] 敵対全員にピュリファイれて~]
[[宮様] 何するの?]
[[ren] スッキリしたい]
[[大次郎先生] 嫌な予がするのは私だけか?]
[[宮様] わかった]
[[ティタ] 俺もなんか嫌……renの顔がすげーニヒル!]
[[さゆたん] あの顔はろくなことにならないでしゅ]
[[†元親†] 悪代と越後屋みてーだー]
[[黒龍] お前……まさか……]
[[キヨシ] ガクガクブルブル]
クラチャで々言われるも、それを全部無視して笑顔を湛えたまま宮ネェが敵対すべてに対しピュリファイを使うのを見守り、自にヘイストⅡ(+25)、マジック オブ アブソール(+25)、エレメンタルアップ(+15)、ソウル オブ ウラガーンをれ、攻撃力を上げるため二刀を杖へと持ち替えた。
「イリュージョン カリエンテ」と詠唱すれば、善悪の塔なのにその天井に雷を纏った雲が渦巻きはじめ、狹い通路に巨大な赤い鱗を持つドラゴンが飛來する。
全てのオブジェクトを踏み潰しながら降り立つとカリエンテは四肢を踏ん張り口を大きく開けた。
そこで、クラメンを守るためプロテクト スケイルを発、間髪れずにカリエンテの口から煉獄の炎が噴出し辺り一面を火の海へと変えた。
炎が消えカリエンテがその巨を赤いエフェクトに変化させ消えれば、呆然と佇むゲームマスター青木さんと仲間たち。
そして、グランドロールのメンバー十數名の灰となった死と元に戻ったオブジェクトがあった。
「仕方ないから、今日の所はこれで許してやってもいいよ?」
「ren……恐ろしい子……」
呆然と呟いた宮ネェの白チャがチャット欄に表示された。
60部からの移です。
- 連載中66 章
【書籍化+コミカライズ】悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)※完結済み
★書籍化&コミカライズします★ 目が覚めると、記憶がありませんでした。 どうやら私は『稀代の聖女』で、かなりの力があったものの、いまは封じられている様子。ですが、そんなことはどうでもよく……。 「……私の旦那さま、格好良すぎるのでは……!?」 一目惚れしてしまった旦那さまが素晴らしすぎて、他の全てが些事なのです!! とはいえ記憶を失くす前の私は、最強聖女の力を悪用し、殘虐なことをして來た悪人の様子。 天才魔術師オズヴァルトさまは、『私を唯一殺せる』お目付け役として、仕方なく結婚して下さったんだとか。 聖女としての神力は使えなくなり、周りは私を憎む人ばかり。何より、新婚の旦那さまには嫌われていますが……。 (悪妻上等。記憶を失くしてしまったことは、隠し通すといたしましょう) 悪逆聖女だった自分の悪行の償いとして、少しでも愛しの旦那さまのお役に立ちたいと思います。 「オズヴァルトさまのお役に立てたら、私とデートして下さいますか!?」 「ふん。本當に出來るものならば、手を繋いでデートでもなんでもしてやる。…………分かったから離れろ、抱きつくな!!」 ……でも、封じられたはずの神力が、なぜか使えてしまう気がするのですが……? ★『推し(夫)が生きてるだけで空気が美味しいワンコ系殘念聖女』と、『悪女の妻に塩対応だが、いつのまにか不可抗力で絆される天才魔術師な夫』の、想いが強すぎる新婚ラブコメです。
8 96 - 連載中133 章
妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
あらすじ:主人公の両親は事故によって死んだ。主人公は月影家に引き取られそこで剣の腕を磨いた。だがある日、謎の聲によって両親の事故が意図的に行われたことを教えられる。 主人公は修行を続け、復讐のために道を踏み外しそうになった主人公は義父によって殺される。 死んだはずの主人公を待っていたのは、へんてこな神様だった。生まれながらにして黙示録というチートスキルを持っていた主人公は神様によって、異世界へと転移する。そこは魔物や魔法ありのファンタジー世界だった。そんな世界を主人公は黙示録と妖刀をもって冒険する。ただ、主人公が生まれ持ったチートは黙示録だけではなかった。 ※★星がついている場所には挿絵があります! アルファポリスで重投稿してます。
8 198 - 連載中7 章
鬼神兄妹の世界征服
見た目と違い、腕っ節や頭脳がずば抜けていてクラスメート達から『鬼神兄妹』と呼ばれる九操兄妹の兄・九操 狂夜は、醜い國の爭いで、最愛の妹・刃月を亡くしてしまった。家をも失くし、行く宛が無い狂夜は、ある少女の死體を見つける。狂夜はその少女に一目惚れし、少女と共に頭の狂ってしまった天皇を滅ぼして自分たちが國を征服する事を決斷する。狂った天皇との戦いを前にその少女の正體が明らかになり、さらにその少女が生き返り____!?!?
8 107 - 連載中68 章
発展途上の異世界に、銃を持って行ったら。
「おめでとう!抽選の結果、君を異世界に送ることになったよ!」 「……抽選の結果って……」 『百鬼(なきり) 樹(いつき)』は高校生―――だった。 ある日、授業中に眠っていると不思議な光に包まれ、目が覚めると……白い空間にいた。 そこで女神を自稱する幼女に會い『異世界を救ってくれないか?』と頼まれる。 女神から『異世界転移特典』として『不思議な銃』をもらい、さらには『無限魔力』というチート能力、挙げ句の果てには『身體能力を底上げ』してまでもらい――― 「そうだな……危険な目には遭いたくないし、気が向いたら異世界を救うか」 ※魔法を使いたがる少女。観光マニアの僕っ娘。中二病の少女。ヤンデレお姫様。異世界から來た少女。ツッコミ女騎士、ドMマーメイドなど、本作品のヒロインはクセが強いです。 ※戦闘パート7割、ヒロインパート3割で作品を進めて行こうと思っています。 ※最近、銃の出番が少なくなっていますが、いつか強化する予定ですので……タイトル詐欺にならないように頑張ります。 ※この作品は、小説家になろうにも投稿しています。
8 116 - 連載中87 章
転生屋の珍客共〜最強の吸血鬼が死に場所を求めて異世界にて働きます〜
転生屋。 それは決められた者にしか來られない場所。しかし、突如そこに資格を持たない謎の男が訪れた。彼は転生を希望するので転生屋の店長は上の命令で実行することにしたが失敗に終わってしまう。その理由は彼が不死身の吸血鬼だから。 死にたがりの彼は死に場所を求めて藁にもすがる思いで転生屋に赴いたのだが、最後の頼みである転生も失敗に終わってしまう。だがここは各世界から色んな人が集まるので、働きつつその中から自分を殺せる人物を探すことにした。 果たして彼は望み通りに死ぬことが出來るのか? 誰も見たことのない異世界ダークファンタジー。 *隔週土曜日更新
8 192 - 連載中49 章
異世界転生~神に気に入られた彼はミリタリーで異世界に日の丸を掲げる~
右翼思想の持ち主鹿島良太はある日天照大御神によってクラスごと神界に召喚される。有無を言わせず適當な特典を與えられて異世界に送られる中八百萬の神の一體稲荷輝夜に気に入られ一人好きな能力を特典に選べることが出來た。彼はその特典に選んだミリタリーを使い異世界に日本を作ろうとついてきた輝夜と奮闘する。
8 92