《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》ハロウイン①

先日公式に告知される直前、兄から屆いたメールでハローウィンイベントが開催されることを知った。

容は、1週間だけNPCから移できる特別マップでひたすら、死に狂いでモブを狩るというものだ。

モブを狩れば必ず、カボチャの種三種類

・劣化した種

・普通の種

・黃金の種

のうちどれか一つを必ず落とすらしい。この種を50個集めれば、お菓子の箱が貰える。

もちろん、換する種の質によって箱から出るアイテムが変わる仕様となっている。

また、ボスや中ボス、レアボスなどを狩ると低確率でお菓子の箱がゲットできるらしい。

私が狙うのは、黃金の種を換したお菓子の箱から得られると兄がメールで言っていた、オニキリとオニマルクニツナだ。

気合をれさっそく、アップデートが終わったばかりの病ゲーへとログインする。

しの浮遊の後、前日に用意を済ませていた私は、クラチャで挨拶を流すと各城下街に配置されたNPCの元へと向った。

【 デメテル 】神殿のり口左にイベントNPC=ハルマが、黒にオレンジのラインがった魔の帽子を被り、頬には星型のペイントをれ、オレンジのベストに同のカボチャのパンツを履き、シロと黒のボーダーのタイツを履いた足に皮のブーツと言ういでたちで、棒立ちしている。

ハルマへ話しかければ、ウィンドウが開き

【 場料10,000ゼルを支払い中へりますか? Yes ・ No 】と表示された。

迷うことなく、yesをタップすれば、視界が暗くなり次の瞬間には、ハローフィン一に染まったファンシーな狩場へと到著した。

とりあえず近場に飛ぶ、ハロー バットという安直な名前の蝙蝠へ一次職の魔法、ウィンド ボールを當ててみる。

さくっとHPバーの表示が消えフラフラと落ちてくるとクラッカーの中が飛び出すようなエフェクトが上がり消えていった……。

何でこんな無駄なことを……ハードが重くなるだけじゃないの? と思いつつシステムログに視線をかせば、しっかりと【 劣化した種を獲得ました 】と表示されていた。

なるほど、本當に種は落ちるんだな。これはしどころか全スルーして頑張らなければ!

そう考え、まずはクラチャでイベント中、私は居ないものだと考えて貰えるよう伝える。

[[さゆたん] イベントいくでしゅ~!]

[[ren] ←カボイベ中不在]

[[黒龍] おー。おれと組もうぜ!]

[[キヨシ] 白!]

[[白聖] 宮ネェ、宗、組むか~]

[[ゼン] ヒガキさんいきましょう~]

[[大次郎先生] やっぱりrenはソロ派か。了解]

[[宮様] いいわよー。シロ]

[[宗乃助] いいでござるよ!]

[[ティタ] うんじゃま、黒、さゆ、行こうぜー]

[[大次郎先生] はぁ~。キヨシ仕方ないから組むか……]

[[キヨシ] おう! 先生いこうぜー!]

[[ヒガキ] はい]

なんやかんやと決まったらしい。まぁ、私はソロでサクサク狩るけど……。

奧の高レベル対応狩場を目指し進んでいく。特別サーバー(以降=鯖表記)チャンネルなどは一応設定されているようで、1~30までのchが設定されている。

今回私が送られたchは27だった。

人が偏りすぎないよう、人數がないところへ飛ばされたのだと考えて進んでいけば、ぽっかり口を開けた、窟の様なものを発見した。

こういう場合、低Lv狩場が外、窟などが高LvないしPT狩場となるのが定番だ。

バフの更新を済ませ、迷うことなく窟へと一歩を踏み込んだ。

松明の炎が、カボチャの形をしており、それを支える部分はスティッキの形をしている。

では、魔、フランケン、ジャックオーランタン、黒貓、ミイラ、お化けと名の付いた、殺すのが可哀想と思える見た目が可いモブが配置されている。

黒貓に関してだけは、余裕で殺せそうだ……見た目がまったく可くないごつい顔した豹だから……。

それらが各部屋ごとに配置されている仕様のようで湧きが良さそうな大部屋へと向う。

を20分ほどかけ、歩き回りマップを埋めたところで、チェックしていた部屋へと戻りディティクションを打ち上げ、中を確認すれば誰も居ない。

「さて、はじめますか」

一人ごとを呟き、ボス狩り用の裝備へ変更するとバフをれる。

まずはHPの減りを見つつ、どれぐらいのモブを引くかを確認するため部屋の半分を引き、り口から直の角へとモブを集める。

設置型魔法のバインド(+18)とフレイム サークル(+20)設置し発する。7割ほどのモブが固まると同時に、炎が上がりモブへとダメージを與える。

間髪おかずドラゴン オブ ブレスを叩き込めば、HPがない設定らしいジャックオーランタンとお化けが、ファンシーなエフェクトをあげ消えて行った。

殘りの、魔、黒貓に、三回目のドラゴン オブ ブレスを叩き込んでいると足の遅いミイラ、フランケンが漸く範囲にる位置までやってくる。

再度、設置型魔法のバインド(+18)、フレイム サークル(+20)、ホーリーフレイムレイズ(+20)設置し発するれば、ミイラ、フランケンにホーリー フレイム レイズの効果があることが確認できた。

その後、ドラゴン オブ ブレスを、二回ほど使ったところで全てのモブの処理が終わる。

もうし……火力がしいとじつつ、杖を屬MAXのものに変更し、逆の壁へと部屋に殘ったモブを引いた。

先程のモブの処理で使用した、ドラゴン オブ ブレスの回數は全部で五回だったことを考えれば、四回で済んだ今回の杖の選択で問題は無い。

だが……足の遅いミイラとフランケンとどうにかして一度目から巻き込めれば……3回で済むのではないか? と考える。

もし可能ならば……とそこで、あることに気づいた。端に引かずにその場でモブの攻撃をかわしながらやればいけるのではないか? と――。

結果、無限地獄と化した。

いっそのこと全部引いて処理した方が、MP的にいいのではないか? と考え、試してみたところ、HPの減りを確認しても、バインドのかかり合にもよるが、三割から半分程は殘ることが判り。

結局、部屋のモブを全部一箇所に集め、魔法で駆逐すると言ういつも通りの狀態となった。

5時間ほど狩りをしたところで、私が使っている部屋へ野良と思しきPTが、部屋を使用しているかどうかの様子を見るため現れる。

モブの湧き待ち中であっても、狩りをしていなければそのPTに使う権利があると判斷されるため、バフを更新しモブを引きに行く。

[[ティタ] ren。chどこ?]

[[黒龍] バフ、バフ]

[[さゆたん] しいでしゅ]

処理中に、クラチャで呼ばれるも今は忙しいとスルーして、設置型の魔法を三つ設置し発させつつ、ドラゴン オブ ブレスを叩き込んだ。

モブを引いたことで、使用中だと理解した野良PTは、別の場所へと移したらしく処理を終えてり口を見れば、既に居なくなっていた。

モブが部屋から居なくなると、MP回復を優先するためMPPOTをがぶ飲みしてクラチャに答える。

[[ren] 27]

[[キヨシ] いくぜー!]

[[さゆたん] いくでしゅ]

[[大次郎先生] 狩場、優先だ]

[[ティタ] どのあたり?]

[[白聖] 俺らの隣の部屋だな]

[[宮様] 処理終わったら行きましょう]

[[キヨシ] MPしい! 詠唱速度しい!]

[[宗乃助] 待つでござるよ。今狩場あけるのは良くないでござる]

どうやら皆もそれなりにいい狩場に行きあったらしく、狩場をどうにか保持したいと思っているようだった。視線を部屋に向ければ、モブが湧いている。

チャットをやめ立ち上がると、早速モブを引いた――。

すみません。本當はグランドロール戦終わらせてからと思っていたのですが、時期が過ぎてしまいそうなので、先にハローウィンイベントの閑話をれました。

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