《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》ハロウイン②

バフを貰いに來ると言っていたメンバーが、その後どういう風に話し合ったのかを知らない私の元へ、第一陣と思われる、黒、ティタ、さゆたんの三人が部屋を訪れる。

[[黒龍] すげー狩り方してんなー]

[[さゆたん] renちゃんと狩りした方が、絶対種多いでしゅよ]

[[ティタ] あれだけのモブ引いて、POT無しなのか……]

[[ren] バフ。PT]

[[黒龍] あり]

[[さゆたん] ありでしゅ]

[[ティタ] さんきゅー]

モブの処理中に來た三人が、それぞれクラチャで想を陳べてくれているが……褒めてないよね?

処理が終わり、PTへ加わると同時に三人へバフをれた。

バフの代金代わりなのか、30本の高級MPPOTがトレードで渡される。

[[ren] あり]

[[ティタ] ren。補給の時は呼んで。その間狩場維持しとく]

[[ren] 三時間後ぐらいになる]

[[ティタ] k]

補給の心配をしていたところにティタから維持の申し出をけ、謝しつつPTを抜ける。

モブの湧きを確認して引きにいけばそれに合わせて、黒たちもこのchで部屋を探すつもりなのかり口から出て行った。

次に訪れたのは、シロ、宮ネェ、宗乃助の三人だった。

クラチャで話しを聞けば、三人が狩場を離れる間、黒たちがその狩場を押さえる事になっていたらしい。モブの処理が終わり、PTにるとバフれる。

[[白聖] うまそうだ……]

[[宗乃助] まことに……]

[[宮様] この火力が、私たちにもあれば……]

[[ren] ティタ、宗乃助がPT代すればいいのに]

[[宮様] あぁ、確かに!!]

[[宗乃助] 盲點でござった!]

[[ティタ] まぁ、とりあえず戻ったら代するか~]

[[キヨシ] うはは~]

[[大次郎先生] キヨシィィ]

PTを抜けモブを引きに行きまとめて処理をはじめれば、涎を拭くかのような仕草した三人からの羨の眼差しを向けられた。

引き役が居ないシロたちのPTと黒たちのPTを見て、ポロっと代すればいいのにと告げれば、盲點だったらしい……いや、普通に気づくよね? と言いたいのをグッと堪えつつ、三人を見送りMPPOTをがぶ飲みしてMPを回復した。

キヨシと先生については、絡むと面倒なことになりそうなので放置する。

一日目の狩り時間は、計15時間……社蓄より働いた気分で、収穫した種を確認した。

・劣化した種 1973

・普通の種 821

・黃金の種 268

・劣化したお菓子の箱 110

・普通のお菓子の箱 35

・黃金のお菓子の箱 7

と言う結果だった。

最初にとったのが大部屋だったこともあり、なかなかの果となった。

早速、開けるメンバーもれば最終日に纏めて開けるメンバーもいる。私はどちらかと言えば最終日にまとめて開ける。

落ちる前に取引所を覗き、オニキリとオニマルクニツナの売りが無いかを確認すれば、オニキリが二本、オニマルクニツナが四本売りに出ていた。

一本300Mの売りに衝買いしそうになる手が止まり、どうするか……考え込んでしまう。

どのゲームでも同じ傾向にあるのだが、初日から三日あたりまでは、真新しいこともあり諸々が非常に高額設定で売られる傾向にある。

四日目辺りでその値段が下がるか、上がるかが判るのだ。

今回はどうしてもしい武であり、強化することを考えれば何本あっても問題は無い。

計六本購し、総額1.9Gの支払いを済ませ、倉庫へと武を預けハローウィンイベント初日が終了した。

ログアウトすると同時に、リアルで生きる為に必要なことを済ませ、目覚まし時計をAM4時にセットしてその日は眠りについた。

寢て直に目覚ましがなった気がして、虛ろなまま目覚ましを止めた。顔を洗い、食事と水分補給にトイレを済ませれば、早速病ゲーへログインした。

街中では、このイベント専用の魔、カボチャ、フランケン、蝙蝠の羽を著けたメイド服など様々なコスプレをしたプレイヤーが見けられた。

収集癖のある私も後で、材料を調べようと思い遠目にそれを眺めた。

[[ren] ノ]

誰も居ないだろうと思いつつも ”挨拶は大事なコミュニケーションだ!” そうゲームの中で、元クラメンに言われたため流してみれば……。

[[キヨシ] おはっ]

[[ゼン] おはようございます]

[[キヨシ] ren。イベント一緒にいこうぜー!]

[[ren] 眠くないの?]

[[キヨシ] 大丈夫。おれまだ余裕でいける]

[[ゼン] キヨシ君、寢落ちだけは気をつけてね]

[[ren] そう]

面倒なのが起きていた……嫌な予をヒシヒシとじクラチャを見れば、見事に予が的中している。

挨拶はコミュニケーション……コミュニ……ケン坊めっ。

心の中で元クラメンに毒を吐き、無言で通せばよかったと激しく後悔した。

「はぁ~」

溜息を吐き出し、気持ちを切り替え了承すれば、ゼンさんもラチされたのか、キヨシに引きづられるような勢で連れられ姿を見せた。

PTを組み、NPCに話しかけランダムでプレイヤーのないchへと移する。

キヨシに、ゼンさんを守るよう伝え、窟の中へと進み大部屋二つの続き部屋にたどり著いた。

ディティクションを打ち上げ、部屋の使用者がいないことを確認して、裝備を変更するとバフをかけた。

[[ren] 棒立ちで]

[[キヨシ] え?]

[[ゼン] え?]

[[ren] 狩るの私。キヨシとゼンさんは見てて]

[[キヨシ] マジ?]

[[ren] y]

キヨシの火力が私より高く、タゲを固定できる職がいないためそう言うしかなかった。

顔を引き攣らせる二人を置いて先に中へとり、部屋の中を端から端へ走り回り、モブを引きつれ部屋と部屋の間に陣取る。

設置型魔法バインド(+18)、フレイム サークル(+20)、ホーリーフレイムレイズ(+20)を設置し、モブの到著を待つと発させる。

そのまま、ドラゴン オブ ブレスを2回れたところで、キヨシがサンダー ストームを叩き込んだ。

タゲの取れていない、フランケンとゾンビがキヨシへと流れ右往左往すれば、もう一つの大部屋から新たなモブが寄って來てしまった。

[[キヨシ] ぎゃぁぁぁぁ。hhhhh]

[[ren] モブいない方に逃げて]

[[キヨシ] わかっつーあ]

シネと思いながらも見捨てるわけにはいかず……走り回るキヨシにタゲを移したモブに、ドラゴン オブ ブレスを何度も発し処理を終わらせた。

[[ren] キヨシ]

[[キヨシ] 悪い……いけるかと思ってww]

[[ren] サンダー ストームは、効果範囲広いから、設置型の方にして]

[[キヨシ] わかった。タイミングは?]

[[ren] ブレス2発目でいい]

[[キヨシ] kk]

大量に減ってしまったMPをPOTをがぶ飲みすることで回復して、中途半端に殘る隣の部屋のモブを引く。二度目の引きでは、學習したらしいキヨシの働きもあり、すんなりと狩り終る。

そうして互に狩りをすること3時間、眠気が限界に達したらしいゼンさんが、落ちると言い殘し帰還した。

キヨシと二人で狩りを3時間が経過する頃、ログインしたメンバーたちが次々クラチャで挨拶をわす。

[[黒龍] おは]

[[大次郎先生] おー。黒おはよ]

[[キヨシ] 黒おはー]

[[ティタ] ノ]

[[宮様] おは]

[[ren] ノ]

[[宗乃助] おはでござるよ]

[[さゆたん] おはでしゅ~]

[[黒龍] ren。暇?]

[[ティタ] 狩場どうかな?]

[[キヨシ] 続き部屋でrenに寄生中だぜぇ~!]

[[ren] ?]

[[黒龍] ……キヨシ。シネ]

[[キヨシ] 黒……來ればいいじゃん]

[[黒龍] いいの?]

[[キヨシ] いいぜ~。さっきまでゼンいたし。な~ren]

存在を消したはずの私へ、キヨシが良い笑顔を向けてくる。

イベント中は不在だと言ったはずなのに……。

仕方なく、黒へPTを飛ばせば秒で了承し、即座にPTチャットで補充分を聞いてきた。

黒とキヨシならば、殲滅速度があがるだろうと考え、気持ちを切り替える。バフに必要な魔石を2500個頼み黒の到著を待つ間も、休まず狩りを続けた。

黒が合流すると、狩り速度があがりキヨシと二人の時よりも、MP的に楽になったのを実した。

20分置きにバフを貰いに來るクラメンたちに配り、その日落ちるまで黒、キヨシ、私の三人で狩りをこなした。

明日の準備を行い、落ちる直前ティタから談が屆く。

”ティタ” 明日俺らねー!

”ren” ??

”ティタ” 何時?

”ren” ……は?

”ティタ” シロと俺の番!

”ren” 番? 日替わり?

”ティタ” y で、何時?

”ren” 4時半ぐらい

”ティタ” 了解。シロにも伝えとく~。

意味が判らず聞き返せば、どうやらいつの間にやら、クラメン同士の話し合いの末。

順番制で一緒に狩りに行くことになっていたらしい。

明日は、シロとティタが一緒にいくとが決まった瞬間だった。

閑話同時アップです。

できれば……明日までに終わらせたいところです……。

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