《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は覇者を志す①
公式に掲載されていた大型アップデートが漸く終わった午後2時。早速病ゲーへとログインする。
今回アップデートで追加された容は、攻城戦にも大きく関わってくると思われるトーナメント戦だ。
・各職戦
週2回 金/日 夜のみ開催され、職毎に1vs1のタイマン勝負ができる。
場所は指定でもランダムでも可能らしい。
・職不問戦
週2回 金/土 夜のみ開催され、1vs1のタイマン勝負ができる。
職不問でランダムにマッチングされ、場所は指定でもランダムでも可能らしい。
・混合PT戦
週2回 土/日 夜のみ開催され、3~5人までのPTで勝負ができる。
職不問でPT毎にランダムでマッチングされる。場所は完全ランダムになる。
指定している人とランダムの人が當れば、指定した人の元へ行くじなのだろう。
そして、対戦に応じて、勝者はポイントというが獲得できる。
このポイントに関してはトーナメント専用のポイントで、NPCを通じて々な消耗品や魔法書、スキルに換できる。
また、個人戦のみだが月間ポイントが1位の者には、次の者が1位になるまでの間、専用の指が與えられる。そして、私にとって一番の魅力は、クランに所屬するメンバーたちが持つポイントの約10%が、クランの貢獻度となることだ。
全員を強制參加させれば、ある程度のポイントは稼いでくれるはずだ……これで、既に半分以上埋まっている、クラン倉庫の拡張ができる上に、クランスキルの習得もできる。
そうなれば、攻城戦にも參加できるようになるし、いい事ばかりだ。と、久しぶりに楽しい気持ちで、善悪の塔を登っていれば、敵対のATK二名が狩りをしているところに遭遇した。
會議の際、もういいんじゃないか? と言う意見が出るかと思いきや、クランメンバーたちからは、今後も殘黨狩りを続けると言う意見しか出ず、結局そのまま解散した元グランドロールの殘黨狩りは続いている。
路地を戻り、マップから二人のマーカーが消えたのを確認する。
通常バフを、ドラゴンマスターの固有のバフへ切り替え、個別のバフも追加した。バフをかけ終えトランスパレンシーをれると、戻った道をまた戻り敵対を探す。
見かけた場所から更に階段側へと移していた二人の側まで行き、まずは逃げられないようバインド(+18)を設置したところで、魔法使用により姿が顕わになった。
モブを倒し終えたばかりだった二人のATKは、一瞬固まるも帰還の護符を使うため距離をあけようと、直に走り出す。
口角を上げ、先程撒いたバインドを発した。一人はバインドにかかるが、一人はぎりぎり範囲外だったのか固まらず、仕方なく走り逃げるATKにサイレンス(+25)を詠唱発させるも、レジられる。
「チッ」
舌打ちしつつ、バインドにかかったATKをそのまま放置して、角を曲がり逃げていったATKを追いかける。モブを引きながら逃げうATKに、単のスローをれようと構えたところで、前から來たモブに引っかかる形で足が止まった。
モブに周囲を固められ痛そうなエフェクトをあげるATKの足元に、フレイム サークル(+20)を設置発させてからの、ホーリー フレイム レイズ(+20)を叩き込んでやる。
そのまま、ATK自へもう一度サイレンス(+25)を詠唱し発させた。
サイレンスのエフェクトがあがり、これで帰還の護符が使えなくなる。ニヤって笑い、ATKが死ねば私へとタゲが変更されることから、まずはモブを処理していく。
ATKへもダメージが當るよう、ドラゴン オブ ブレスを発させ殲滅していけば、モブがエフェクトをあげ消えるより先に、ATKの方が倒れ灰となってしまった。
これは……私が殺したことになるの? 微妙な不燃焼をじ、先ほど殘してきたバインドをれたATKの元へ戻れば――モブに殺されていた。
「おふっ……」
高揚していた気分が、サーっと音を立てるようになりを沈め。頭を抱え、ガックリと項垂れた。
あー。選択ミスった……? 逃げた方、後にするべきだった? でも、あそこで追いかけないと帰還の護符使われてた訳で……。
どうにも出來ない狀況だったことは確かだが、自分の手で殺したかったと一人後悔した。
「はぁ~」
盛大な溜息を吐き出し、気持ちを切り替えようと私の獲を奪ったモブへと攻撃を加え、処理を終わらせたところで、クラチャが騒がしくなる。
その様子を覗き見しながら、60Fを目指し進む。
[[宗乃助] 皆はトーナメントどうするでござるか?]
[[ティタ] 個人と団は出たいよなー]
[[さゆたん] renちゃんとなら団出てもいいでしゅ]
[[大次郎先生] 組み分けどうするかだな]
[[†元親†] ブイブイ言わせられるなぁ~!]
[[キヨシ] 俺は、黒に守ってもらうぜ!]
[[宮様] 々な組み合わせでやりたいわね]
[[黒龍] トーナメントかー。この面子と個人で當りたくねーな]
[[白聖] 手のばれてるから、俺も嫌だな]
PT戦は、クラメン同士をランダムで組み分けする方が面白いだろう。
個人戦の職不問では、やっぱりクラメンが一番手強いのではないだろうか? と考えていれば、シロも黒も同じようなことを言う。
[[ゼン] 皆さんやっぱり參加するんですか?]
[[ティタ] もちw]
[[ヒガキ] 俺も出てみたいですけど……三次職になるまで我慢します]
[[ren] 二次でも出ればいい。対人の練習になる]
[[黒龍] ヒガキ。出て死にまくってこい!]
[[大次郎先生] そうそう。練習には丁度いいよ]
[[キヨシ] 俺もぉ~死にまくるぜ~!]
[[さゆたん] そう言えば、renちゃんは全種出るでしゅか?]
[[ヒガキ] 練習になるんでしょうか?]
[[白聖] まー俺らも、死んでた時期あったし
ゼンもヒガキも練習だと思って出ればいいよ]
[[ren] 職別個人、人いる? 不問とPTが優先]
[[宮様] なるわよー]
[[†元親†] ドラゴンマスター 人いないよな……
俺も転職すれば、月間ポイントで1位になれるんじゃね?]
チカはどうやら、1位になりたいらしい。ドラゴンマスターは確かに人がない分なりやすい可能があるけれど……私と職が被って勝つつもりなのだろうか? だろうが、瞬殺してあげるつもりだけれども……。
そんな事を考え登っているに、60Fへと到著した。
バフを更新し、トランスパレンシーをかけ直すとボスを探し60Fを歩きまわる。
[[ティタ] はぁ……チカ。転職は良いけどさ、まず1位は無理だと気付け]
[[†元親†] え? 何で?]
[[黒龍] 死神がいるからだ]
[[さゆたん] ラスボスがいるでしゅ]
[[白聖] レッドがいるだろ。うちに……]
[[宗乃助] マスターの職はなんでござったか思い出すでござるよ]
[[大次郎先生] 良く、カリエンテ呼ばれてるだろ?]
[[宮様] PK大好きっ子がいるでしょー?]
[[キヨシ] renにはかてねーだろー?]
ボスを見つけたタイミングで、丁度クラチャもオチがついたようだった。
ディティクションを打ち上げ、マップで周囲にプレイヤーの表示が無いことを確認する。それとほぼ同時に、ブレス オブ アローを打ち込み、ボスを1vs1で叩ける通路へと引く。
ボスの移する音を聞きながら、り口が狹い路地へりこみ奧の通路にモブがいないかを確認した。
急いでり口に戻るとバインド(+18)、フレイム サークル(+20)、ポイズン クラウド(+20)
をボスが立つであろう場所へ設置し、ボス用の裝備へと変更する。
[[黒龍] ren 暇?]
[[ren] 60F ボス]
[[ティタ] えよーーーーーー]
ボスが到著し、骨の顎を突き出すモーションを見せるとボスが初撃を與えようとしてくるのを、刀でいなしつつ、黒に忙しいと言う意味をこめて返事すれば、ティタからクレームがった。
來るまで待つのはしんどい狀況なので、そのままスルーする形で刀から杖に持ち替え、ボスへアーマー ブレイク(+25)を詠唱発させた。
エフェクトがあがるのを見やり、設置型魔法を順次発させるも、やはりバインド(+18)はレジられた。
代わりと言うべきかは微妙だが、ボスの引き連れた周囲のモブがバインドで固まった。
ボスに対しバインドが、効果を見せることはほぼないので、周囲のモブが固まるだけで十分だ
ボスの尾のきに注意しつつ、ホーリー クロス(+15)を詠唱し叩き込んだところで、二刀に持ち替えホーリー ウェポンを自に追加する。
ホーリー クロスに苦しむボスへ、左右上下に刀で切りつけダメージを與えていく。
攻撃をいなしていても、ダメージをけている判定になるためHPがジリジリ削られた。
高級HPPOTを飲み回復を図ると、刀から杖に持ち替え、ブレス オブ アローと杖の練で付いた、アイス ランスを叩き込んだ。
ボスHPが4割を切ったことでブレス吐き出す。
それを、通路の奧に逃げ込む事で回避しつつ、ブレス オブ アローをこれでもかと叩き込み。刀へと持ち替え、その額に刃を押し込み刀の練で付いた、サインダー スピアを発させた。
「ギュワアアアア」
雄たけびをあげ黃い粒子になり消えていくボーンドラゴンを見送る。
ふーと息を吐き出し、システムログを確認した。
【 善悪の塔60階フロアボス ボーンドラゴン を討伐しました。 】
【 4532751ゼル を獲得しました。 】
【 ボーンドラゴンの核 を獲得しました。 】
【 善悪の塔61階のスクロール を9枚獲得しました。 】
【 ダブル アタックのスキル書 を獲得しました。 】
【 イリュージョン トニトゥールス を獲得しました。 】
新章 トーナメント戦です。
面白いなと思っていただけましたら、ブクマなどいただけると作者が喜びます。
よろしくお願いします。
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