《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は覇者を志す⑪ PT戦

エントリーを済ませ、黒たちの談義を聞きつつ不安な二人がどうくのかを予想してみるも……予想できる訳もなく。中にってから考えようと思考を放棄した。

開始から5分が経過したところで、カウントがり視界がブラックアウトする。

どうやらPT戦の場合は、移するまでにしの間を貰えるようだ。

『うんじゃま、いくかー』

『はぁー。キヨシとチカ……本當に頼むから前にでないでね?』

『いくぜぇぇぇぇ!』

『くぅぅぅ。ミwwwナwwwギwwwルwww』

『……はぁ』

『……大丈夫かな?』

『ダメだろw』

『だよねーw』

『バフ』

視界に映る景を見て、跡エリアだと言う事が判った。

白く風化したような元は柱だったものが折れた殘骸がそこら中に散らばり、私たちでは登るのも厳しいだろうと言う大きさで壁を作るっている。

黒、ティタにはし厳しいだろうエリアだった。

黒がいつも通りの聲を上げ、ティタが再度チカとキヨシへ注意喚起する。そんな二人は返事を返すことなく、漲っているようだ……不安しかない聲に、黒がため息を吐き出しティタが不安を顕にする。

もう既に諦めたような會話をする二人に、バフと聲をかけた。

いつも通りのバフに今回は、移速度アップであるマジック オブ ウォーク(+25)をれる。

そこから視界右に映る相手の職と名前を確認した。

綺人(アヤト)、狼獣人で、大盾のランス持ち。

朱染鬼(しゅせんき)、骨格のような骨の裝を著た、マント裝備の短剣職。

クロエ、小さめの耳を持つ貓の獣人、雙剣を持ち重裝備を著ている。ティタと同職だ。

ヘルデス、く度にぷるるんと部が揺れているエルフ……両手杖を持つことから魔法遠距離職。

soKING、男エルフで細マッチョな軀をしている。飛距離を稼ぎそうな長い弓を持っている。

以上が今回、私たちの相手をしてくれるであろう相手だ。

跡に隠れトランスパレンシーをれる。盾が1枚遠距離が二人と言う事で、まずは遠距離から始末しようと相談した。

『先にやるのおっ○いエルフで!』

『あの大きさは……いいよなw』

『シロが、巨見かけたってさっきいっていたけど、あれか~www』

『ティタ、足だけじゃなく巨もか……』

『ちょ、違うからね! 巨というか膨らみがあればいい』

『お○ぱいかー。兄貴の嫁さんが子供産んだばっかりの頃あんなじだったわw』

『ねぇ……私なんだけど?』

『あー。そう言えばren設定だったな。すまん』

『ごめんねー?』

『うははははっ。これで中本當にだったら俺らやべーwwww』

『ありえないけどww リアルPKだろうな。あははははw』

PTチャの荒れ合が酷い。ちょっと巨エルフがいるからと……子供か! 別に、大きいのが羨ましい訳ではないが……ふと、自分のアバターへと視線を落とす。リアルの自分よりちょっと大きめに設定しただけだといい訳しつつ。とりとめのない會話を続けた。

キヨシの発言から、ティタもその一部だけを見つめポツリと零せば、先ほどシロがクラチャで「うぉぉぉぉ。超いい! しいフォルムだぁ」と発言していた理由をチカが言い當てた。

その後、黒がティタの癖に関して巨を追加し、それを本人はあればいいと否定する。チカが、キヅナの奧さんの話を持ち出したところで、話を止めようと事実を告げれば、誰も信じなかった。

いつかリアルで背後からとび蹴りしてやる。その為にはまず、ジャンプから始めないと……などと考え移している間に、距離を詰めカウントが開始10秒前となる。

相手を完全に包囲する形で、盾の前に黒、雙剣の前にティタとチカ、遠距離職の前にキヨシと私が立ちカウントが0になる瞬間を待った。

『3……2……1……go』

ティタのカウントで、goの合図と同時に黒がレンジ ヘイトを打ち込み相手の五人のタゲを奪うと賺さず、ヘルデスにサイレンス(+25)を詠唱し発させた。

黒の傍に居る盾に対し、バインド(+18)を使ってみるもレジられる。

キヨシのフリーザーは見事にツインズを捕え凍らせているのにだ……。それを確認し、舌打ちしつつ即座に諦めるとヘルデスへと二刀を持ち切り込んだ。

キヨシのアイス ランスがエルフの部へと打ち込まれていく。チラリとキヨシを見れば何故かサムズアップされた。

べっ、別に羨ましくなんかないんだからねっ……なんて言うはずもなく、イラっとするだけの私はその怒りをエルフへと向ける。

右手の刀を袈裟斬りでかし、左手の刀で腕や太ももを狙う。金とも銀ともとれる長いストレートの髪が刀のきに合わせ揺れけば、エルフの背後からサンダー スピアーが2回降り注ぎ、エルフはなすすべなくプスプスと煙を上げ前へと倒れ込むと灰となった。

『じゃんじゃんいくぜ~~~!』

そんな意気込んでいるキヨシの背後に、骨が見えたと思えば既にスキルを発させている。これはもう間に合わない……と思う私の視界に、チカがローブ姿に大剣を抱えキヨシのヘルプへと走る姿が映る。

『うぉりゃああああああああああ!』

気合とともに切り込んだチカ。

どうやら既にティタにより大分HPが減っていたと思われる朱染鬼は、チカの攻撃を敢えてそのけた。そのダメージを負ったと同時にその目がギラリと赤くる。

『キヨシ、チカまった――』

PTチャットでぶも間に合わず……キヨシが、サンダー スピアを詠唱破棄し打ち込んだ。

朱染鬼のHPが底を付く

「……悪いがここから先は……一方通行だ!」

そう言い殘し灰となり倒れると同時に、彼の死の周囲に旋回するいくつもの剣が現れた。

近くにいたキヨシとチカがそれに巻き込まれ、一気にHPを減らし灰となり死亡してしまった。

『ぎゃああああああ!』

『死んだぁぁぁぁ』

朱染鬼は自のHPと引き換えにデス トラップ カウンターを仕掛けていた。要は自である……けたダメージを3倍で周囲の敵に返すと言う死にスキルで、使う奴は滅多にいない。

と言うより、私も以前闘技場でスキルを試したいと言う宗乃助が使って以來、使うプレイヤーを見た事がなかった為忘れていた。

『まぁ、お前らは寢とけw』

『どんまいwwwww』

[[さゆたん] あふぉでしゅw]

[[宮様] 酷い死に様ねww]

[[宗乃助] アレを戦闘で使うとは、なかなかヤル男でござるな!]

[[白聖] なんでチカまで死んでんだよ……こんな時こそ、バリアれよww]

『前に出るなって言ったのに……』

[[キヨシ] あれは無理だ―wつか、こいつの思い切りの良さ好きだwww]

[[†元親†] バリアあああああああ! 忘れてたwwwwww]

PTチャットで黒から寢ておけと言われ、ティタから勵まされ? 戦いを見ていたのであろうクラメンからクラチャで辛辣なお言葉を賜った二人だが、本人たちは至って通常業務なようで……この二人を同時にPTへれたのが間違いだったのかもしれないと反省した。

『次。フリーザーはとりあえず放置で、クロエ行こう』

『k』

『k』

ティタのターゲットマーカーが貓の獣人で雙剣使いのクロエを指し示す。ティタと同職であるクロエの正面を黒が取り、HPPOTのをあげながらレンジ ヘイトを打ち込みタゲを取りつつ攻撃している。

クロエの背後にティタが陣取りスキルを打ち込み攻撃を開始する。し離れた位置にポジションを取り二刀から杖に持ち替え、アーマー ブレイク(+25)を詠唱しれてみるがらず、その後何度か試してみるもやはりレジられる。

『Lvカンスト?』

『デバフ効きにくい』

『MP溫存で』

『俺のHPがやべー。HOP足りるか?』

私の様子を見ていたティタの言葉に、同意するように返事を返す。

黒の言葉に杖に錬で付いたヒールを飛ばした。

3割ほどしか回復しないが、無いよりはいいだろうと獨り納得しつつ、黒の足元へ濃のHPPOTを200撒くと再度クロエへアーマーブレイクの詠唱を開始する。

15回目の詠唱で漸くアーマー ブレイク(+25)のエフェクトが上がった。

足を運んで頂きありがとうございます。

今回の相手は公募しておりましたPV10萬突破&ブクマ300件記念のゲスト様が相手です。

朝更新には間に合わなかったのですが、キヨシが作ったであろうクランマークのようなものを前話の最後にアップしてあります。

良かったら見てみてくださいね♪

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