《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は覇者を志す⑳ PT戦@數
昨夜、やらかした二人に付き合い深夜まで狩りをしていたせいか、目が覚め虛ろな狀態で室を見回し時間を確認したところ、既に夕方で……西日がかなり傾き薄らとした月が顔を覗かせていた。
寢起きの頭で、夕方かぁ~と考えハッと善悪のボスタイムだった! と思い出した私は、慌てて支度を整えると急いで病ゲーへとログインした。
[[宗乃助] 錬どうだったでござるか?]
[[ren] ノ]
[[ティタ] あぁ……また消えたし!
30本で+10=1本とかマジで萎える~TT]
[[白聖] 100M消えた。そしてゴミしか付かなかった……錬やっぱクソだw]
[[黒龍] 結果、聞く? 宗乃助……錬]
[[ゼン] こんにちわ~]
[[さゆたん] ノ 黒、シロ、ティタ>だから辭めろって言ったでしゅwww]
[[大次郎先生] ren。おそよw]
[[宮様] 三人とも夢見過ぎだからww]
[[ren] 善悪60Fボス]
[[ヒガキ] こんにちわ]
[[†元親†] よっすw 參加!]
[[キヨシ] おはよw いくわー!]
クラチャで挨拶を流すタイミングでどうやら、ティタが武を消滅させ。黒たちが錬をしていたようだ。ぶっちゃけ30本で+10出來たならいい方だと思うが……錬に関しては、どんまい。次ガンバレと言うしかない。
善悪のボスと流せば、即座に食いつく金欠二人。その他のメンバーも參加すると返事を貰い參加者は、善悪の塔口に集合するように伝えた。
倉庫から鍛冶屋、雑貨屋を経由して補給などを終えた私は、善悪の塔口へ向かうためポータルで【 プラークシテアー 】に移する。
ポータルを降り移するためのNPCへ向かっている最中、ふと気になりクラチャでさゆたんに消失した裝備についての報を聞いてみた。
[[黒龍] だぁ! 錬マジクソ過ぎ!]
[[ティタ] はぁ……また1からか頑張ろう]
[[白聖] 黒必死すぎwww]
[[キヨシ] ティタ。大丈夫だ! 俺なんて既に100本はやってるけど
+10すらできてないからw]
[[ren] さゆたん。消失した靴って何?]
[[大次郎先生] キヨシ>お前は強化の仕方を見直せw 生贄いれろ?]
[[宮様] キヨシって、1個ずつでしょ? 出來る訳が無いわよw]
[[さゆたん] +17 スペルス マジック シューズでしゅよ?]
[[キヨシ] 生贄れるだけの余裕が無いwww]
[[†元親†] マジ?? +17?]
[[ren] 相場300~450M?]
[[宗乃助] +17は痛いでござるな……]
[[さゆたん] 大丈夫でしゅ。renちゃんから移速度の+19借りたでしゅよw
詠唱は3秒ぐらい違うけど、防力は一緒でしゅ~w]
黒が必死過ぎて面白い……なんて事を思い。聞いてみれば、やはりメイン裝備だったらしく最低でも300Mの代だった。
NPCへ到著して善悪の塔のり口へ50,000ゼルを支払い移する。
そこには既に、チカ、キヨシのコンビが來ていた。
その顔は非常に悪い……だが、チラチラとこちらを見てくるキヨシ。何か言いたそうにモジモジするチカの様子に、面倒そうなことを頼まれると言う予をヒシヒシとじた。
こう言う時の予は當たる……できる限り、二人からゆっくりと距離をとる。
數十秒後、次々來るクラメンたちに心底謝しながら、全員が揃ったのを確認した私たちは今回も、2PTに別れ連合を組んだ。
相変わらず賑やかなクラチャをBGMに、善悪の塔51Fから60Fまでを時間にして約40分ほどをかけ登る。
54Fから55Fの階段に到著したところで、ディティクションを打ち上げバフの更新を行った。
トランスパレンシーをれ直し55Fに登ったと同時に、談が屆いていることに気付き何気なくタップした。
”キヨシ” ren~。お願いがあるんだよぅ~!
”†元親†” ren……真剣に頼みがある。
あー。見なきゃよかった……。本気でそう思い深い深い溜息をひとつ零し二人へ返事をする。
”ren” お願いって何?
”ren” 頼みって何?
”キヨシ” さゆの裝備の……
”†元親†” あー。あのさ……さゆたんの……
どうせ、さゆたんの裝備の補填の手伝いだろう? とは思うも、もしかしたら違うかもしれないと考えて何かを聞いた……が、やはりさゆたんの事だったらしく、歯切れ悪いじで狩り行くのを手伝ってしいと言われた。
確かに二人で狩りに行くと言っても前衛と言うよりは、壁役がしいところだろう。その気持ちは分かるのだが、私はこれでも後衛の部類にるはずだ。
だが、今回は相當に反省している事だし、無礙に斷るのも可哀そうかな? とほんのしだけ優しさを見せ、ひとつだけ條件をのむのならばと伝えた私に、二人は即座に飲むと返事をした。
私が伝えた條件は ”時間がある時なら手伝う” と言う至極簡単なことだった。
狩りをするのは好きだし、今日の夜にはクランハウスの結果もでる。それ次第では資産がハウスにほぼほぼ持っていかれることにもなる。
それ故、毎日狩りには行くつもりなのだが、毎日二人を連れてとなると、なんというか気分的に嫌だったため、時間がある時ならと條件を付けたのだ。
わかった。と素直に返した二人の返事を見て、談のタブを閉じた。
60Fへ到著し、三つのチームへ別れボスを探し徘徊した。グランドロールが居なくなってからと言うものここのボスは放置されている事が多い。おかげで多時間を過ぎてもボスが殘っておりいつ來ても狩れる。
いつも通りと言うか、今回チカとキヨシがしっかりとやる事をやったので、いつも以上に安定してボスを狩り終えた途端、私とティタ以外のクラメンが二人を驚愕したように見つめ「どうした? 頭でも打ったのか?」と各々が二人を心配していた。
ドロップは、ゼルとスクロールのみだったが……こればかりは、仕様なので仕方が無いと思っておく。
[[ティタ] スキル書もでないぃぃぃ!]
[[†元親†] なんでだぁ。魔法書がない(涙]
[[キヨシ] うぉぉぉぉ。ゼル増えたぜ~w]
[[大次郎先生] お疲れ。全員、帰還してな?
それと今日のトーナメント戦どうする?」
先生の帰還指示に、我に返ったらしい皆が帰還するのを見送り最後に私も帰還した。魔法書スキル書に関しては本當に運でしかないため、年単位で通えばでるよ? と伝えておいた。
[[ティタ] 昨日、シロが言ってたやつでいいんじゃない?]
[[さゆたん] 3・3・4で別れるでしゅか?]
[[白聖] 俺はなんでもいいよw]
[[†元親†] おー。おもろそうw]
[[宮様] そうね。別れて出てみましょう]
[[宗乃助] 賛でござる]
[[大次郎先生] だったら、ゼンとヒガキもれようw]
[[キヨシ] なんでもいいぜ~w]
[[ゼン] は?]
[[ヒガキ] え?]
[[大次郎先生] 二人れれば丁度4で別れられるでしょ?w]
[[黒龍] 二人も參加させるのはありだな。PKの練習になるしな]
トーナメント戦についてクラチャで會話をする。
折角だからと、昨日シロが言っていたように數でPTを組み出場することになった。
組み分けはどうする? と來たティタに先生が、適當でいいんじゃない? と言ったことから傍にいた宗乃助、シロ、ゼンさんにPT勧を飛ばしこの4人で參加することにした。
折角なのでゼンさん、ヒガキさんもれようと先生が言い強制的にPTへれられた二人は、焦り無理ですと何度も何度も言っていたが、全てスルーされていた。
もし、このゲームにスルーと言うスキルがあるのであれば、うちのクラメンは私含め全員限界突破した上、MAXまで上がっているかもしれないとひとり脳で妄想しつつ笑った。
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