《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は覇者を志す㉔ PT戦@

ゼンさんとキヨシのトレードが終わり、PTを再編してエントリーする。時間的には、殘り2回出來るかどうかだろうと言うじだ。

やる気に満ち溢れるキヨシをシロと宗乃助が、落ち付けと宥めるも無駄に終わり好きにさせておくことになった。

キヨシは意外と周囲を見てくはずなので、きっと大丈夫だと言うシロに宗乃助と私が同時に疑いの目を向ければ弱弱しい語尾で、……多分なと付いた。

言えばその通りにいてくれるのがキヨシで、言っても聞かないのがチカだ。どっちもどっちとは言うが、キヨシの方が幾分ましではある……はずだと自分を納得させた。

『キヨシ。盾居ないから気をつけて?』

『おう! 俺に任せとけww』

『いや、違う……盾いねーから前に出るなつってんのw』

『わかってるって~!』

『誠に不安でござる』

『信じて俺の事~♪』

不安と言えば、今回私たちのPTには盾役が居ない。その為キヨシがタゲられても助けられないと言う狀況をキヨシが本當に理解しているかどうか……自分から俺は大丈夫だ、信じろと言う奴ほど信じられないと思うのは私だけだろうか? なんて考えて、なんとかするだろうと悩むことすら放棄した。

試合會場に呼ばれたらしくシステムログでカウントが始まった。

一応メンバーが変わった事で、作戦をどうするかと言う話になり、専攻は宗乃助その後私が斬り込み翻弄したところに、シロが足止めして、キヨシが固める作戦になった。

今回、一番らかいと言うか紙以下のキヨシを護衛するのがシロの役目になった。遠距離攻撃職同士ということで、任せることにしたのだがシロは俺で守りきれないと思うと困顔を見せていた。

かといって、私や宗乃助が護衛に著くのもまたおかしなことになる……ひとつ溜息を零したシロがキヨシに々と指示をしていたのでキヨシ問題はこれで解決でいいだろう。

問題と言うか、なんというか、々なが決まり各々が次の戦いに向けシステムログのカウントを確認するかのように視線を空に向けている。その様子に私もログを確認すれば、殘り5秒と表示されていた。

ふぅーと大きく息を吐きだし會場への移を待った。視界がブラックアウトして、広がる大草原。

正面に既に見える相手の名前を確認すべく、視界右端を見れば、盾、盾、回復、遠距離魔法職のし変わったPTだった。

順に、雪(こなゆき)、赤花(せっか)、蒼空(あおぞら)、翠(みどり)ちゃんと昔の戦隊モノみたいな名前の人たちで、全てがキャラだった。

『おー! あの盾持ちの赤花ちゃん、巨じゃん! たぷんたぷんww』

『丁度いいのも居れば、絶壁もいるでござるよ?』

『俺、派!』

『巨以外π(パイ)じゃねー!!』

『そうでござるか? 膨らみがあれば拙者それでいいでござるw』

が一番だぜーw』

『こう、ん~~~って背びする時の揺れがたまらんw』

『どうせ中男だから、さっさと準備して?』

早速食いつくシロ、宗乃助、キヨシが各々の好みを口々に言い放った。ここにティタも居れば嬉々としてπ(パイ)談義に參加したことだろう。

現実を教えてやり、會話をぶった切るとバフをれた。

『renは本當にπに乗ってこないよなぁ~!』

『どの大きさが好きなんだよ~?』

『renは以外と、巨派のむっつりでござるか?w』

はぁ……何度も伝えたはずだが未だに男だと思われている様子……訂正するのも面倒だ。と考えた私は、いっその事こう言ってしまえば今後何も言われないのではないかと考え『私、πより筋が好き』と言葉にしてみた。

『え……そっち系?』

『誠でござるか?』

『うわ……本っているんだな』

『は??』

『い、いや、べっ、別に男を好きだったとしても、俺らの友はかわんねーから……なっ?w』

『そ、そ、そ、そうでござるよ!w』

『あああああ、あぁ、かわんねーぜ!』

『ねぇ。誤解してない?』

『し、し、し、し、してねーよ?w』

『し、し、してないでご、ござるよ!』

『そ、そそ、そうだぜー! renはrenだもんなー!』

不審になる男三人。前を抑え數歩後ろに下がるシロ、さっと5メートルほど離れた位置へ移し後ろを用に抑えた宗乃助、可哀そうな者を見る目を一瞬こちらに向け夕暮れに染まる空を見上げたまま私を見ようとしないキヨシ。

本気で男だと思われている事が良くわかった……ここまで言われて、されたのだ……殺しても私は悪くないと思う。

ニッコリ黒い笑みを浮かべだけをかしシ(・)ネ(・)と死刑宣告を伝えておいた。それに気付いたメンバーが居たかは不明だ。

今回巻き込まれる彼たちには大変申し訳ないと思う……けれども、これはクラメンの躾だ……必要なことだ。

抹殺すると言う結論を出した私は、靜かに燃え盛る怒りの炎を宿し試合開始を待った。

『8.7.6.5……4……3……2……1……gogo』

いつも通りシロのカウントが始まり、7秒前で宗乃助が相手へ右に迂回しながら突っ込んでいく。殘り3秒で、私もくべきところだったのだがその場をかずただ靜かに、杖を掲げgogoの合図を待った。

「イリュージョン カリエンテ」

全員殺すなら、トニトゥールスよりもカリエンテの方が良いだろうと言う判斷でカリエンテを召喚する。

『は? 聞いてね―!』

『どっ、どうしたでござるか?!』

『うぉぉぉぉ! でけぇぇぇぇぇ!』

に染まって居たはずの空に重く鉛の雲が渦を巻きはじめる。渦の中心から紅蓮の炎を思わせる鼻面を現したカリエンテが、一度翼をかせば雲がけし飛んだ。

ゆっくり羽ばたきその雄大さを見せつけるよう下降してくる姿を、私以外の全員が目を見開き見つめている中で地を揺らし私の頭上に舞い降りる。

「グルフオォォォ」

カリエンテがその獰猛な瞳で周囲を見回しトニトゥールスよりもし高めの泣き聲をあげた。

ゆっくりと四肢を踏ん張り首を天へと擡げ、鋭利な牙が幾重にも重なった口を開く。口腔から発されるどす黒い赤のマグマにも似た炎が、カリエンテの首のきに合わせ周囲全てを炎の海へと変化させた。

【 Aチーム Win 】と言う表示と同時にブザー音が鳴り響く、「グルルルル」とを鳴らしたカリエンテが赤いエフェクトになり消えるのを見送り、荒れ狂うPTチャットをスルーして相手に対して「ごめんね。おつかれさま」そう白チャで伝えておいた。

巻き込んでしまった相手チームには本當に申し訳ないと思うのでしっかり謝っておいた。

カウント終了を待って、街へ戻ると宮ネェから談が屆いた。何かあったの? と優しく聞いてくれる宮ネェに容を説明すれば草が大量に生えて返って來た。

[[白聖] マジ最悪!]

[[黒龍] それ、お前らなんか言ったんじゃねーの?w]

[[ティタ] 炎と雷どっちがダメージでかいんだろ?w]

[[宮様] 今回は、シロ、宗、キヨシが悪いわねw]

[[ヒガキ] どうしたんですか?]

[[さゆたん] 理由わかったでしゅか?w]

[[宮様] ren=の子って設定なんだから

ちゃんとそういう対応してあげなきゃw]

[[キヨシ] いやいや、だってπより筋って言ったんだぞ?!]

[[大次郎先生] あー。別は大事だなぁ~w]

[[宗乃助] そうは言うでござるが……]

[[ゼン] ネカマでもそう言うの大事にする人いますからね~]

[[†元親†] んー? renリアルだぞーw]

[[ティタ] まー。今回は、シロ達が悪いw]

[[宮様] チカがなんで知ってるの?w]

[[黒龍] 騙されね―!]

[[†元親†] 実際に會った兄貴が言ってたから?w]

[[大次郎先生] まー、とにかくだ

ゲーム別はちゃんと分けて考えてあげよう?w]

[[白聖] チカ、冗談も大概にしとけー?w]

最終的に誰もだとは認めてくれないジレンマを抱え、殺したししはスッキリした。と自分の中で折り合いをつける。

他のメンツが揃っている事を確認してNPCに話しかけトーナメント戦にエントリーした。

足を運んでいただきありがとうございます。

面白ければブクマなど頂けますと、作者が小躍りして喜びます……(ぁ

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