《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》クランハウス⑤

[[ren] 宮ネェ送った]

[[キヨシ] ぽっちゃりー!]

[[ティタ] これ設定して、24時間後に配置だっけ?]

[[黒龍] いねーんだからしょうがねーだろ?w]

[[さゆたん] そうでしゅねw]

[[ren] ぽっちゃり=恰幅いい? ってことでいいの?]

[[白聖] 24時間長いな!]

[[宗乃助] ren> 言い方換えればそうでござるなw]

[[ゼン] 楽しみですね~w]

[[宮様] この子でいいと思うわよ~w]

[[ren] 宗乃助> k 宮ネェ> k]

ティタは余程楽しみなのか、NPCメイドさんが來るのが待ち遠し様子だ。

NPCの配置は、雇用から24時間後と決まっている。明日のこの時間になればメイドさんたちは晝夜問わず各々、得意な仕事をしてくれるようになる。

ティタとシロには我慢してもらうしかない。こればかりは仕様なので、どうにもできない。

そしてもう一人拘り続ける男、キヨシ……ぽっちゃりなんて居ないからどうにもできないだろうと諦めかけた私の視界に、恰幅の良いメイドさんが映った。

これじゃないだろうとは思いながらも、その人の寫真をタップする。

ぽっちゃりの定義を確認するためクラチャで聞けば、キヨシに変わり宗乃助が答えてくれた。

宗乃助の答えにそういう事なら問題ないだろうと思った。

それに、この人には是非うちに來てしい!! 彼の得意な仕事欄に書かれた項目に目をとめた私は、キヨシに確認することを忘れ、その場で雇用を決定する。

ついでに、宮ネェの許可が下りたミールクちゃんも一緒に雇いれた。

[[ren] メイド費用、総額1.94M/14日]

[[キヨシ] 梯子できたぜー!]

[[宮様] 14日で2Mね。了解よw]

[[大次郎先生] 分かった。

ところで、會議室とかの家どうする?]

[[黒龍] 高くね?w]

[[ヒガキ] メイドさんって、意外と高いですね……]

[[ren] 家持っていく。

先にキヨシ、チカ、ベッド取り出して]

[[†元親†] んー。やっぱ家しいなーw]

メイドさん四人を雇用し終わり、かかる費用の総額をクラチャに流し、倉庫に向かう。

最後に雇いれたメイドさんについては、誰も文句は言えないだろう。そのお方はキリールさん。47歳、得意な仕事が料理と言う、恰幅がいいおばさまだ。

選んだ理由は、言わずもがな得意な仕事が料理だったこと。料理が作れるメイドさんは非常にクランにとって貴重でありがたい存在だ。

何故かと言えば、以前持っていたクランハウスで折角買ったシステムキッチンを活用しようと、各々が料理を作った。そして、知るのだ。私を含めクラメンの誰ひとりとして料理できないと言う事を――。

見た目は綺麗で味しそうに作れても、吹き出すほどにクソマズイ……マズイなんて言葉では言い表すのも無理なほど酷いものもあった。

まだ、運営の作ったMガムの方が我慢できるレベルで……。その後システムキッチンを使うメンバーは誰もおらず、最終的には倉庫のやしとなっていた。

キリールさんを雇用したことで漸く、日の目を見る事が出來るシステムキッチンを取り出し彼の作る味しい料理を夢みつつ、卑彌呼とキヅナの産と宮ネェの細工師用の道をクラン倉庫へ突っ込み。

クラチャでそのことを伝え、ハウス用の家を取り出し意気揚々とハウスに戻った。

ハウス口玄関左にある、扉を開きそこを寶庫に設定する。

仰々しい名前ではあるが、ただの倉庫だ。クラメンの中には倉庫がいっぱいでらないと言うメンバーもいる。主に、キヨシとかチカとかキヨシとかチカとかだけど。

設定を終え扉を閉めた剎那、それまではなんの変哲もない木戸だった扉が、分厚い鉄の扉に変化した。こう言うところはゲームなんだなと、思ったところでそう言えば、以前も同じ事を思ったなとデジャブを味わった。

[[大次郎先生] ren。會議室のアイテム持ってるなら貰う]

[[黒龍] 俺も手伝うぞー]

[[†元親†] ベッドきたー!]

[[ティタ] 俺も~]

[[キヨシ] やっぱ、基地にベッド置けないTT]

[[宮様] アイテム。け取ったわ~]

[[さゆたん] あたくしも手伝うでしゅよ~w]

[[ゼン] そう言えば、代行ってどんな職があるんですか?]

[[ren] あり。先生> ヒガキさんと買いもの行って

黒、ティタ、さゆたん> 1階來て]

[[ヒガキ] 自分が知っているのは、洋裁、薬學、設計士]

[[宗乃助] 代行は、種類無數にあるでござるよ……]

[[白聖] 飛び道専門の奴もあったよな?]

[[ren] 裁師(さいほうし)、薬學師(やくがくし)、設計士(せっけいし)、投師(とうぐし)、鍛冶師(かじし)

細工師(さいくし)、製本師(せいほんし)、調理師(ちょうりし)、陶師(とうきし)、剪定師(せんていし)

建材士(けんざいし)、採集師(さいしゅうし)、とかもあった気がする]

[[大次郎先生] じゃー、ヒガキ行こうかw]

[[ゼン] 々あるんですねー。どれにしようかな~]

[[ヒガキ] はい]

[[宮様] 全部持つのは無理よね……特に調理師……]

[[ティタ] 俺は、薬學師持ってるよw]

[[キヨシ] 俺は、建材士w]

[[白聖] 投師ってどこで覚えられんの?w]

[[宗乃助] 調理師は誰も持つべきではないでござるなw]

[[ren] 全部は無理。

製本、鍛冶、陶、裁、細工、洋裁、投

のどれかがいいと思う]

[[黒龍] 投師は、確か……ヘパイストスの裏町]

[[さゆたん] 裁しいでしゅね~]

[[†元親†] なーなー。

このベッドなんかキヅナの匂いがする気がするw]

[[ティタ] このクランに裁師だけは居ないなw]

[[キヨシ] キヅナの匂いとかwwww]

[[宮様] 裁師儲かるけど……糸から作るの面倒なのよねw]

[[黒龍] 代行やる時間あるなら狩りした方が儲かるだろw]

[[大次郎先生] チカ……それは気のせいだよw]

クラチャで流れる代行については、正直何をいつ進め覚えるかなどはプレイヤーの自由だ。

薬學は、POTやMガムなどを作ることができる。とは言われているものの、現狀雑貨屋で購するPOTを100とするならば、自作のPOTの回復量は40~60といった狀態で、使えるとは言えない。

しかも薬學を行うのであれば必ず、採集と陶が必要となってしまう。

採集は、フィールドに自生する薬草類や粘土などを収集するために必要で、陶は、出來あがった薬品をれる瓶を作る為に必要になる。

そのため、時間ばかりがかかり儲けには一切つながらない。

代行で儲かるのは鍛冶師と細工師、裁師、後は調理師と製本士、陶師、投師ぐらいだろう。

製本士―― 自が覚えた魔法やスキルを、本に書き起こし他に売る事ができ儲けが出る。

鍛冶師―― 武、防のメンテナンスや制作で儲けが出る。

師―― 採集師が必要だが、服や小を作り販売することで儲けが出る。

細工師―― 鍛冶師とほぼ変わらずアクセサリーの制作で儲ける事が出來る。

調理師―― 自作の料理を店で販売提供する事で儲けが出る。

師―― 採集師が必要となるものの、自作の食や置きを作り販売できる。

師―― 矢や投げナイフ関係の飛び道を制作することで儲けが出る。

私が知っている限りだが、他のものについてはゴミだ。覚える価値も無いと言っていいかもしれない。

ツラツラと思考を繰り返しながら、手伝うと言ってくれたメンバーにクラン用の家を渡す。

多く無いか?と言う黒たちに未だ自分の部屋すら、模様替え出來てないと理由をつけ全てを丸投げしておいた。

ジト目をしながらもけ取りそれぞれ目的地へ向かってくれる辺り、本當に良い奴らだなと思いつつアイテムボックスれてある家を使い自分の部屋の模様替えを始めた。

足を運んで頂きありがとうございます。

お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

    人が読んでいる<世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください