《疑似転生記》最悪の想定
暴風狼をカウンターで何とか倒したメイリーであったが、ギリギリの戦いであった。防魔法で防ぎきれなかった攻撃で全傷だらけで、強化をかけていなかったら、痛みでけなかっただろう。しかも止めを刺したので止まったが、カウンターで重傷を追った半が半分治りかけていた。もうし止めを刺すのが遅れていたら、再びき出して今度こそ手に負えなくなっていただろう。メイリーは自に回復魔法をかけながら今後について考える
(取りあえず、このことを報告しなきゃいけないけどどうしよう。近いのはステンド領だけど、まあガンルーさんかな、まず。)
暴風狼クラスの魔獣がそう何匹もいるとは思えないが、それでもティーチに報告した所で事態は進展しないと考えたメイリーは、ひとまずガンルーに注意を促しに行くことにした。
ライム領に來たメイリーは直ぐにガンルーが滯在している詰所に向かった。お決まりの子供の相手は出來ませんと、態度に出ている係の奴を無視して、ガンルーを探す。目立ってしまうが今回は事が事なので仕方がない。
ガンルーは詰所に、併設されている訓練場にいたので、呼び出して個室を確保してもらう。旋風狼を1人で倒すのも、難しいガンルーよりも遙かに弱い騎士たちに、この話をらすことは出來ないためだ。漸く2人きりで落ち著いて話が出來る環境が整ったので話を進める。
「メイリー。お前がここまですると言うことはそれ程重大な事案だと言うことだな?」
「はい、まあそんなじです。まずはこれを見て下さい。」
そう言って収納空間から風狼と旋風狼の亡骸を取り出す。狼系の魔獣は群れを作る傾向にあるが、まさか旋風狼が複數いるとは思っていなかったガンルーが驚愕する。
「旋風狼が2匹か。短期間に中型魔獣がこうポンポン出沒するとは。それにしてもよく倒せたな。」
「まだ話は終わってない。本題はこっち。」
続けて暴風狼を取り出すと、ガンルーはガタガタと震え出す。
「な、なんだその魔獣は。」
「ん?ああ、ガンルーさんは騎士だからそれ程魔獣に詳しいわけじゃ無いのか。こいつは暴風狼だよ。名前くらいは知ってませんか?」
「ぼうふ、そいつは中型魔獣の最高位で、大型とも対等に渡り合うって言われる正真正銘の化けじゃねーか。」
亡骸なのにその存在に圧倒されていたガンルー。彼も名前くらいは知っておりその正を教えられ、尚更驚く。
「そんなのによく勝てたな。」
「ギリギリですけどね。相手がこっちを舐めてたから何とかってじです。」
「そうか。…ん?それで俺に話って何だ?暴風狼を倒しましたって報告なら俺にじゃなくティーチ様にじゃないのか?」
「まあそうなんですけど、これで終わるとは思えないんですよ。」
メイリーは自のじた違和を話し出す。まず最初は、狼系の魔獣が作る群れにしては數がなく、統率もとれていなかった。いかにも急造の群れというじであった。そもそもここら辺に暴風狼どころか旋風狼する出るのは珍しい。そう言う事を考えると、
「暴風狼ほどの相手が何かから逃げてきたって事か?」
「可能としては環境の変化での生息地の変化ならまだ良いですが、暴風狼が勝てないほどの魔獣がここら辺の奧地に移り住んでしまっていたら最悪です。まあ予想の範疇を出ない憶測です。けど旋風狼クラスの魔獣がここら辺を闊歩していてもおかしくなくなる可能はあります。」
「わかった。」
各領主たちが思っているよりも、事態は深刻なのかもしれない。
【書籍化決定】公衆の面前で婚約破棄された、無愛想な行き遅れお局令嬢は、実務能力を買われて冷徹宰相様のお飾り妻になります。~契約結婚に不満はございません。~
「君に婚約を申し込みたい」 他に想い人がいる、と言われている冷徹宰相に、職務のついでのようにそう告げられたアレリラは。 「お受けいたします」 と、業務を遂行するのと同じ調子でそれを受けた。 18で婚約を破棄されて行き遅れ事務官として働いていた自分の結婚が、弟が子爵を継いだ際の後ろ楯になれるのなら悪くない。 宰相も相手とされる想い人と添い遂げるのが、政略的に難しいのだ。 お互いに利があるのだから、契約結婚も悪くない。 そう思っていたのだけれど。 有能な二人の、事務的な婚約話。 ハッピーエンドです。
8 80兄と妹とVRMMOゲームと
想いを幻想へと導く世界、VRMMORPG『創世のアクリア』。 蜜風望はそのゲームをプレイしている最中、突然、ログアウト出來なくなってしまう。 ギルドマスターであり、友人である西村有から『ログアウト出來るようになるアイテム』を生成すればいいと提案されるが、その素材集めに向かったダンジョンで、望は一人の青年に出會った。 青年は告げる。 彼の妹である椎音愛梨に、望のスキルを使ってほしい、と。 これは、二組の兄妹の想いが、奇跡を呼び寄せる物語ーー。 第4話以降からは、ログアウトできるようになり、現実と仮想世界を行き來することになります。 第9話と第26話と第83話と第100話と第106話と第128話と第141話と第202話と第293話と第300話のイラストを、菅澤捻様に描いて頂けました。 挿絵に使用してもいいという許可を頂けたので掲載しています。 菅澤捻様、ありがとうございます。 ☆がついている話數には、挿絵があります。 この小説は、マグネット様とノベリズム様にも投稿しています。 第二百六十八話からの更新は、一週間に一度の更新になります。
8 166女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが
ごくごく普通の高校生、「稲木大和」。 でも、道に迷っていた女の子を助けたせいで色々と大変な目にあってしまい・・・? 初心者ライターによる、學園ハーレム物語。 文字數 1000~2000字 投稿ペース 1~3日に1話更新
8 175山育ちの冒険者 この都會(まち)が快適なので旅には出ません
エルキャスト王國北部、その山中で狩人を生業としている少年、ステル。 十五歳のある日、彼は母から旅立ちを命じられる。 「この家を出て、冒険者となるのです」 息子の人生のため、まだ見ぬ世界で人生経験を積んでほしいとのことだった。 母の態度に真剣なものを感じたステルは、生まれ育った山からの旅立ちを決意する。 その胸に、未知なる體験への不安と希望を抱いて。 行く先はアコーラ市。人口五十萬人を超える、この國一番の大都會。 そこでステルを待っていたのは進歩した文明による快適な生活だった。 基本まったり、たまにシリアス。 山から出て來た少年(見た目は少女)が冒険者となって無雙する。 これは、そんな冒険譚。 ※おかげさまで書籍化が決まりました。MBブックス様から2019年2月25日です。2巻は4月25日の予定です。 ※當作品はメートル法を採用しています。 ※當作品は地球由來の言葉が出てきます。
8 169破滅の未來を知ってしまった悪役令嬢は必死に回避しようと奮闘するが、なんか破滅が先制攻撃してくる……
突如襲い掛かる衝撃に私は前世の記憶を思い出して、今いる世界が『戀愛は破滅の後で』というゲームの世界であることを知る。 しかもそのゲームは悪役令嬢を500人破滅に追いやらないと攻略対象と結ばれないという乙女ゲームとは名ばかりのバカゲーだった。 悪役令嬢とはいったい……。 そんなゲームのラスボス的悪役令嬢のヘンリーである私は、前世の記憶を頼りに破滅を全力で回避しようと奮闘する。 が、原作ゲームをプレイしたことがないのでゲーム知識に頼って破滅回避することはできない。 でもまあ、破滅イベントまで時間はたっぷりあるんだからしっかり準備しておけば大丈夫。 そう思っていた矢先に起こった事件。その犯人に仕立て上げられてしまった。 しかも濡れ衣を晴らさなければ破滅の運命が待ち構えている。 ちょっと待ってっ! ゲームの破滅イベントが起こる前に破滅イベントが起こったんですけどっ。 ヘンリーは次々に襲い掛かる破滅イベントを乗り越えて、幸せな未來をつかみ取ることができるのか。 これは破滅回避に奮闘する悪役令嬢の物語。
8 83『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』
勇者と魔王の戦い。勇者の仲間であるベルトは、魔王の一撃を受ける。 1年後、傷は癒えたが後遺癥に悩まされたベルトは追放という形で勇者パーティを後にする。 田舎に帰った彼と偶然に出會った冒険者見習いの少女メイル。 彼女の職業は聖女。 ひと目で、ベルトの後遺癥は魔王の『呪詛』が原因だと見破るとすぐさま治療を開始する。 報酬の代わりに、ベルトに冒険者復帰を勧めてくるのだが―――― ※本作は商業化に伴い、タイトルを『SSSランクの最強暗殺者 勇者パーティを追放されて、普通のおじさんに? なれませんでした。はい……』から『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』へ変更させていただきました
8 195