イッショニハイル？オフロニ？

………………いやいやいやいやいや！ダメでしょ！だって天霧さんはの人だし！

というかいつの間にお風呂沸かしてたの?!

それに──────

「僕は男ですよ!?何言ってるんですか天霧さん！一緒にるなんてダメに決まってるじゃないですか！」

「え？何言ってるんですか？」

「はい？」

いや、だって僕は男で───────

「貴は今の子ですよ？それに、同士でるのに何か問題でも？」

「いや……！でもっ…………確かに？」

そういや、僕って今の子なんだっけ？…………それなら同士になるし問題はー………ない？

銭湯でも別同じ人と普通にはいってるし。

真顔で首を傾げつつそう言ってくる天霧さんを見て、僕も首を傾げながらそう結論を出す。

なんだか本的な所を忘れてしまっている気もするけど…………あれ？なんだっけ？

「ほら、問題ないですよね？さ、っちゃいましょう」

「問題はー…………ない……のかな？」

僕は疑問符を殘しながらも天霧さんに背中を押され場へと連れていかれる。

そしてそのまま天霧さんに病院服をがされると、いつの間にか湯の張られている湯船の前に立っていた。

ハッとして僕はきょろきょろと病院らしい清潔のある風呂場を見回すと、ふと鏡が目にる。

そこには全く凹凸のない白く細い肢に、所々に鱗がある大きな翼と長い尾を生やしたの子が映っており──

「うわぁっ！ごめんなさい！見る気はなかったんです…………って僕か！あー驚いた………全くもう、心臓に悪い……ってこれ、僕？」

そう言ってじーっと鏡を見た後、鏡に映ってるの子に向かって手を振ったり、ぺたぺたとをってみたり、翼をかしたり……なんならをもうとして…………

「の子だからって男と大して変わる訳じゃないのか」

なんて言った所で僕はようやくこの子が自分だということが分かり、石になったようにピシッと固まる。

「し遅れちゃった、ごめんねー…ってあら？おーい……あれ、なんか固まっちゃってる？大丈夫ー？」

遅れてやってきたショックに直していた僕は天霧さんに話しかけられてようやく再起し、ゆっくりと天霧さんの方を向いて────────

「あ…天霧さん！僕の子になっちゃってる！こっこれ！僕！天霧さんこれ僕！僕がの子で！あれ？の子？僕はの子？つまり僕はで……あれ？」

僕が天霧さんに向かって混したまま鏡を指さして話すと、天霧さんはそんな僕に手をワタワタさせながら落ち著くように言ってくる。

「えーっと、とりあえず落ち著いて？大丈夫よ、ほらの子になったのはー…………そう！翼と尾が生えてたりする事に比べたらまだ……ね？」

「いや、でも！………………確かに」

僕はまだ何か言おうとしたが、天霧さんの言葉ですっと冷靜になり、ぽんと手を合わせる。

それ程までに天霧さんのこの言葉は僕にとって的をた発言だった。

そうだよね、うん。

こう、人間のにはない部位が出來てたり、手とか足に鱗が生えたりしてるのに比べたら…………まだ別が変わったくらい……ね？

なんだかになったってことで騒いでいたのが馬鹿だったみたいな気がする………………

とりあえず天霧さんにお禮を。

「なんか落ち著きました、天霧さんありがとうございまし……た？」

なぜ目の前に立っている天霧さんは素っなのだろうか。

というか凄いなこの人、でっかい。それでいてくびれている。そしてまたでかい。

さっきまで普通だったのに……いだら凄いっていうのの現者だ。

ボンでキュッでボンだ。

うーむ、せっかくになったんだし自分もあれくらい…………って!?

僕はすっと後ろに下がり、膝をついて手を上にあげそのまま上半を前に倒す。

つまりは土下座の勢を僕は取り────

「天霧さんごめんなさいっ!!見ちゃいました！僕にできることなら何でもしますのでどうか許してください！」

うぅぅぅ……いいもの見れた……じゃなくてやらかしたぁぁ…………

僕は深々と全力で謝りながら本日2度目の謝罪を天霧さんにする。

顔はよく見えなかったが、天霧さんから気不味そうなそんな雰囲気を僕はじていた。

「あ、あらぁー……ほ、ほらっの子同士なんだから大丈夫だよ？だから……ね？大丈夫よー？」

「いや、でも別はの子になってても中は男ですし……」

「あ、そういやそうだったわね。でも大丈夫よ。今の貴はの子だからそんなに気にならないし、それにがの子なら襲われることもないし？さぁ、洗うわよー！」

「え？あ、ちょっ、その手はなに!?」

「ふへへへ……さぁ観念なさい！」

そう言って天霧さんがワキワキと手をかしつつニヤケた顔でジリジリと僕に近づいてくる、僕はの危険をじ逃げようとしたが壁際に追い詰められ───

「ふへへへへ……真っ白なすべすべぷにぷにっ……！」

「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁあああ！！」

可らしい悲鳴が風呂場に響いたのであった。

しかしそこからの展開は早く……

「あ、こら！そんなゴシゴシと強く洗わない！手で優しく洗わないと！……おぉ…やっぱりおぷにぷにですべすべ……」

「うひゃあ?!」

「髪のはまずブラシをかけて素洗い、そして次にシャンプーをよく泡立てて────」

「ひぇぇぇぇぇ……」

「翼ってどうやって洗うのかな……」

「さ、さぁ……？」

「わっ！きゃっ！もうっ、あんまり尾かさないでねー！」

「だってこそばゆいんですもん！」

ーーーーーーーーーー

「ふはぁー……生き返るぅー……」

溫かーい……お湯の溫かさがに染み込んで染み渡る……

いっそここに住みたい……

割と直ぐには洗い終わり、僕は湯船でけていた。

「翼が思ったよりも大きかったねー、まさか広げきれないとは」

「ですねー……あぁ…翼も全部沈めたい……」

翼も沈めきれたらすっごい気持ちいいんだろうなぁ…………

僕は緩んだ顔で湯船に深く浸かり息を吐いてぷくぷくと泡を出し、そんな僕の頭を同じく湯船に浸かっている天霧さんはでて居た。

最初こそいきなりでられて最初はし驚いたが、でられる事が凄く心地よく、僕はそのままでられていた。

いやぁ〜……最初こその人と一緒にお風呂なんてーって思ったけど、改めて自分のが無くなってる事を確認出來てしまったショックでそれ所じゃなかったね。うん。

それに、恥ずかしいってのはあったけど「あぁ、だ」程度だったんだよね。の子になってちょっとが変わったのかな？

それから暫くして「そろそろお風呂から上がろうか」と天霧さんに提案され、僕も一緒に湯船から上がる。

そしてお風呂から出てこれまた天霧さんの言う通りに時間をかけてを拭き終わった僕は院服へと手をばす。

しかし僕のばした手は天霧さんに止められてしまい────

「えっとはいこれ、貴用のパンツとキャミソール、それと服にスカートとTシャツね」

僕はそう言われ天霧さんが袋から取り出したの服を渡されたのだった。