《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》希を打ち破りし戦果
いつも応援本當にありがとうございます。
第1巻、2023年1月10日発売です。
この話で100話目……と思ったら99話目でした。
(前話)
勇者を悪魔が倒した。
『特殊部隊【大鬼の希】に勝利しました』
『ボーナス経験値が付與されます』
『只今の戦闘経験によりレベルが53に上がりました』
『只今の戦闘経験により【斬撃耐】を修得しました』
『只今の戦闘経験により【火炎耐】を修得しました』
『『只今の戦闘経験により【畏怖:小鬼族(ゴブリン)】を獲得しました』
『只今の戦闘経験により【畏怖:大鬼族(オーガ)】を獲得しました』
『【畏れられる者】を獲得しました』
『特殊部隊【大鬼の希】が討伐されました』
『ワールドクエスト【ゴブリンの大侵攻】に影響します』
『ボーナスポイントが付與されました』
『【人族の希】を獲得しました』
「わーーっちょっっとまってまってせめてもうちょっっと余韻に浸らせて!?」
『888』
『おめー』
『お?』
『インフォかw』
『一気に來たんだろうなぁ』
『ホッとした表、一瞬で崩されてて草』
『何も焦らんくてええんやで』
『とりあえず回復しな』
『相変わらずのHP1である』
「そ、そうだね。ありがとう」
ちょっと怒濤のインフォメーションにテンパっちゃったけど、そうだね。
ここは敵地(?)。ちゃんとHPは回復しておかないと。
戦闘中見てる余裕が全然なかったコメント欄だけど、今のじを見るにいつも通りあたたかく応援してくれていたみたいだね。
「いやーでも、ほんとに勝てて良かったぁ」
『正直もうちょっと余裕だと思ってた』
『わかる』
『攻撃完全無効系の防スキル複數あったのやっぱエグイな』
『パラディンとドルイドが1個ずつか』
『まぁそれを押しきったんですけどね』
「ギリギリだったよー。ほんとに、手札の數でギリギリ勝ったってじだった」
『手札の數で勝つ』
『なお1v4な模様』
『マジでどっちがボスか分からんな……』
『そりゃ凄ですし』
『凄、ボスエネミーだった……??』
『何回目だこのくだりw』
「だーれがボスエネミーじゃ!
ほら、々確認行くよ!」
まずはレベル。3つも上がったことで、當然ながらHPも上昇。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ユキ
職業:聖
レベル:53
HP:18134
MP:0
◆◆◆◆◆◆◆◆
「1萬8000越えた。順調!」
『えっぐ』
『実質2倍だからなぁ』
『3萬6000……』
『もはやボス超えてレイドボスの領域じゃね?』
『レイドボス:凄かぁ……』
『まだ実裝すらされてないのにww』
「レイド……複數パーティ合同で戦うボスだよね?いくらなんでもそんな…………」
『いや、あるだろw』
『ちょっと足りないくらい』
『手數なめな圧倒的火力とかまさにそれっぽい』
『たまに飛んでくるタンクとバフ必須の超火力ね』
『ダメージ與えたら反撃飛んでくるのとかマジでエネミーギミックっぽくね?』
『それはほんとにそうww』
「わーわー!!ほら、そんなことよりほらこれみて!」
流れを斷ち切るように、ウィンドウを表示。
カメラドローンくんに見せつける。
『は?』
『は???』
『4桁!?』
『VIT1000越えwww』
『さすがにバケモンすぎる』
『これが最前線の全振りかぁ……』
『マジでやってるゲーム違うだろ』
「ふっふっふ……裝備の補正込だけどね!」
桁が変わると、本當に長を実するよね。嬉しい。
裝備の補正抜きで4桁に屆くまでも、あとちょっとだ。
「次は、無難どころ……かな?」
◆◆◆◆◆◆◆◆
技能:斬撃耐
効果:パッシブ。斬撃屬の攻撃の被ダメージを5パーセント軽減する。
p.s.そろそろ斬られ慣れてきたでしょ?
◆◆◆◆◆◆◆◆
「いや慣れないよ!!」
『草ww』
『運営さんよくわかっていらっしゃる』
『なんでここの運営こんな遊び心に溢れてんだよw』
『こうなると俄然もうひとつにも期待が持てる』
『わかる』
「そんな期待したくないわっ。ほら、表示するよ」
ひょいひょいとウィンドウを表示。
みんなの前に可視化する。
◆◆◆◆◆◆◆◆
技能:火炎耐
効果:パッシブ。火炎屬の攻撃の被ダメージを5パーセント軽減する。
p.s.聖と言えば味方に火炙りにされると聴きました
◆◆◆◆◆◆◆◆
「絶対あんときのじゃんかーっ!!!!」
『wwww』
『えぇ……ww』
『いつだっけ火葬凄』
『ミスリルゴーレム?』
『いや、カナとだからダンジョン探索やね』
『ああ、ウルフか』
『トウカが噛まれて消えてった回』
『カナがウルフごとユキを燃やした回』
「ほらもう、次行くからね!?」
なんでだ。
なんで喜ばしいことのはずなのに、こんなに複雑な思いを抱かないといけないんだ。
私で遊ぶにも程があるでしょうがー!!
◆◆◆◆◆◆◆◆
稱號:畏怖:小鬼族
効果:小鬼族から恐怖の対象となる。その程度は、格下になればなるほど強い。 一部のNPC好度に補正
説明:かの者は小鬼族にとって恐怖の対象となった。生半可な者では本能が立ち向かうことを拒否することだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆
稱號:畏怖:大鬼族
効果:大鬼族から恐怖の対象となる。その程度は、格下になればなるほど強い。 一部のNPC好度に補正
説明:かの者は大鬼族にとって恐怖の対象となった。生半可な者では本能が立ち向かうことを拒否することだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「あー……これは、まぁ……」
『しゃーないね』
『希を打ち破ったわけだしな』
『ついにモブから明確に恐れられる聖』
『俺の知る聖じゃねぇ』
『いやだって凄ですし』
『ああそうか』
「何回やるんだそのやり取り!!次行くよ!」
視聴者さんたちが考察及び想をなげてくれるから、正直私が言うことが何も無い。
それそのものはいいんだけど、毎度毎度好き放題言い過ぎじゃないだろうか!
◆◆◆◆◆◆◆◆
稱號:人族の希(ホープ)
効果:人族側に立って戦う際、獲得経験値に上方補正 一部のNPC好度に補正
説明:人族の若手有株として認められた者の証。彼らの長が、これからの人族の未來を擔うだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「うお、なんか急にまともな稱號っぽいの來た」
『たしかに』
『これはシンプルにいいね』
『経験値補正は強い』
『文章深いなぁ……』
『これ、魔王様案件?』
「いやーどうだろう……。でも、やっぱり自由な世界っことなんだろうね」
私たちは、人間族の異邦者として、この世界に降り立っている。
けれど、だからといって必ずしも人間族側として戦うわけではない。
展開によっては、敵側に行くことも出來る。
これは、そういうことを示しているんだろう。
とはいえ、基本的にフレンドリーファイアとかがオフの世界だから……あくまでフレーバー要素って可能も高いかな?
魔側に立つのなら、普段どうするんだって話になるし。
いや、それも全部含めての、公式イベントってことか。
「おっと。考察してたらキリがないか。その辺はまた得意な方々に任せるとして……
最後の確認、行っちゃおうか!」
『せやね』
『お』
『不穏なやつか』
『いちばん不穏そうなもの最後に持ってくるの、いいよな』
『魅せ方をわかってる』
『絶対逃げてただけだろw』
『www』
「や、やかましわっ!
もしかしたら良い効果かもしれないでしょ!ほら行くよ!」
えいやっとウィンドウを作。可視化する。
さて、名前からして確かに不穏だけども……
◆◆◆◆◆◆◆◆
稱號:畏れられる者
効果:『畏』の対象となりやすくなる。 迚ケ谿願?譚。莉カ
説明:畏怖と畏敬は表裏一。貴方に今後集まるのは、『怖』か『敬』か……
◆◆◆◆◆◆◆◆
ちゃんと不穏だったーー!!!!
ドロップアイテム『ワイにも気づいてや!』
ちなみに文字化けの容はちゃんと覚えているんですけど(當たり前)元への戻し方は忘れました。
まぁ別に戻さずともいずれわかるから良いんだけれども……
□
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