《吸鬼作家、VRMMORPGをプレイする。~日浴と料理を満喫していたら、いつの間にか有名配信者になっていたけど、配信なんてした覚えがありません~》30.現実とゲームの戦闘の違いって何か分かる?

臺詞の行間を詰める方向にしました。

読みにくい方は各自行間の設定を調整して下さい(なろうにそんな機能があるとは……

僕は今、自分がトッププレイヤーだったと言う事実に衝撃をけている。

「ええ……いつからそんなことに……」

的にいつ、って言うのは難しいけれど。トッププレイヤーって一口に言ってもね、々種類があるのよ。

例えば攻略トップとか、戦闘トップとか、金策トップとか、生産トップとか。

公式側でランキング形式で出しているわけじゃないから、トッププレイヤーの概念は今のところプレイヤー間での知名度とか、ギルドでのランクだとかで判斷されているわ。

で、貴方は攻略と戦闘のトップ。王都クエストの発見者及びその攻略方法発見者。恐らく初の魔師プレイヤーかつ、ギルドランクも最速Dランク昇格資格保持者。そう言われれば納得いくでしょう?」

「た、確かに……。ちなみにヴィオラはなんのトッププレイヤー? 戦闘は確実だよね」

僕の言葉にヴィオラは頷いた。

「ええ。私も今回の王都クエストでDランク昇格資格を得たから、戦闘面で言えば貴方と同等ね。まあ、私は弓だけだから厳に言えば違うけれど……。他には、一応生産の方もトップに食い込んでいるわね。ポーションと、武生産の。と言っても、私はあくまで自分が使うものを自作しているだけだから、こちらはそのうち生産ガチ勢に追い抜かされるでしょう」

「なるほど。攻略のトップではないんだね?」

「うーん、ちょっと前迄なら攻略もトップだったと思うけれど。王都クエスト終了時に、東側の道が解放されたのは知ってる? 私はまだ一度も足を踏みれていないから、攻略のトップではなくなったと思うわ。攻略のトップって判斷が難しいのよ。進行速度を指す場合と、所謂(いわゆる)隠しクエストに気付く為の報量の多さを指す場合と。私の場合は進行度で、貴方の場合は報量の多さ、ってじね。進行度の方はどれだけこのゲームに時間がかけられるかによるから、れ代わりは激しいわ」

「僕はそもそもクエストがけられてないから、進行速度って言う意味では対象外だね。その分NPCと流することが多かったから報量も多かったってじか……納得がいったよ。それにしても、東側が解放されてたなんて知らなかったなあ。どうする? さっきはこの世界について調べるって話だったけれど、東に行ってみる?」

「んー……裝備をちゃんと調えないと東に行くのは厳しい気がするよね。で、よくよく見たら貴方武を買ったのね?」

「うん、晝にナナとガンライズさんに會ってね、オークションで代理購して貰ったよ。そのあとにアインの裝備を買いに鍛冶屋に行ったってじかな。アインの裝備は大きすぎて、固定する為のが出來る迄は鍛冶屋に置いてある。僕もこの刀を固定する為のを依頼中だけど、まあ手に持っててもそんなに苦じゃないからね」

「二人とも武が揃ったのは分かったけれど……防は?」

ヴィオラが呆れたように聞いてくる。

「正直、僕ら二人とも防要らないんじゃないかな、と思って。アインに関しては鍛冶屋の店主に守る臓がないよねって指摘をされたって言うのが一點。で、機力と重量どっちを取るかの検証をしてから考えようって話で保留中。僕に関しては元々防を著けるって言う覚があんまりないから……」

「普通は誰だって武も防を著ける覚なんて持ち合わせてないわよ……。アインくんに関しては分かったけれど、貴方は防をしなくて良いの? 一個だけ忠告するけれど、現実とゲームの戦闘の違いって何か分かってる?」

突然の問いかけに僕は焦った。現実とゲームの違い……。うーん。ゲームでは死んだところで拠點に戻る訳だから、これかな?

「死なないこと?」

「殘念、外れよ。いえ、合ってると言えば合っているけれど、今言いたいことはそうじゃないの。例えば現実で、貴方は腕を何度か切られた。武を振るうのに支障はあるけれど、まだ戦える。でもゲームではね、HPが全てなのよ。腕を一度切られる度に、確実にHPが減っていくの。貴方がいくら”これくらいなら大丈夫”と思っていても、HPがゼロになった段階で問答無用で拠點に戻される」

ヴィオラはそこで一呼吸おいた。多分、一語一語噛み含めるように説明する為だろう。そこまでしなければならないほど、僕の覚がずれていると言いたいらしい。

「そこに気合でどうにかなる要素はない。MPもそう。現実に魔法は……まあないけれど、あると仮定すると、気合でどうにか捻り出すことが出來るかもしれない。でもゲームではMPがゼロになったら問答無用で魔法は使えなくなる。そこが最大の違いよ。だからね、確実に攻撃を避ける自信がないなら、防はあった方が良いってこと。勿論、機力を重視するスタイルでプレートアーマーのような重鎧を著けるのは変だけれど。でも、洋服のままって言うのはいくらなんでも危険すぎない? 痛覚だって現実同様なんでしょう?」

正直僕的にはちゃんとした防に良い思い出がない。そりゃ何度か戦爭を経験してきて、何度か著ける機會はあった。けれど、しっかりとした防はそもそも騎乗で大してかない前提だったから、重いしきにくいし參戦出來ない割に騎乗と言うだけで首級と判斷され、狙われやすい。もはや何の為に著けているのか分からない狀態だった。

で、徒歩武士として參加したときの裝備はどうだったかと言うと、僕含めて大半が腹當・腹巻。よくて丸。つまりヴィオラが言うような全を覆う鎧を著けている人なんてほぼ皆無だったのだ。

時代が下ってからは當世足なんて言ってそれなりに頑丈な防が増えたみたいだけど……正直、その頃には僕は吸鬼になっていたので、実は機力重視で著のまま突っ走っていたんだよね。

當時の絵巻に載ってる妙に軽裝な兵士は、実は僕だったりする。巷じゃ々言われているみたいだけれど。事実はいつも一つです。

とは言え、確かにこのゲームでは吸鬼としての能力が十全に発揮出來る訳ではない。HPの存在が絶対的な以上、一切防なしは厳しいと言うヴィオラの意見は正論な訳で。

「分かった、さっき行った鍛冶屋で、なるべくきやすい防がないか相談してみるよ。ちなみに、HPの減りは部位毎に違う認識だけれどあってる? つまり、心臓とか頭をやられると一気に力が減ると言う認識なんだけれど」

「ええ、それであってるわ。ちなみに頭裝備に関しては非表示にしてる人が多いわね。見た目がださいから。まあ、非表示にするだけで、機力や視認が悪いのは変わらないけれどね」

ああ、頭裝備は視認なんてものも気にする必要があるのか。僕がまともに防をつけていた鎌倉時代って、正直頭って全然守ってなかったんだよなあ……。

「僕の裝備が完する迄は調べに集中するじ?々考慮する點も多そうだし、時間がかかっちゃうかもしれないけど……。」

「そうね。それが良いと思うわ。私も今回の報酬を使って々アップグレードする予定だから、時間がかかるのはお互い様よ」

と、話がまとまったところで、僕は晝間の出來事を思い出した。

「そう言えば、店売りの防を買ったらサイズってどうなるの? 鍛冶屋さんは僕のサイズなら調整料込みだって言ってたけれど、巨漢プレイヤーはいつも上乗せ金額がかかってるってこと?」

「ああ、そう言う設定なのね。でも実際には料金はかからないわよ。と言うより、調整必須だったらオークションで転売したりプレイヤーメイドのものを売るにしても、サイズ展開が必要になっちゃうじゃない? だから、買った裝備はプレイヤーがにつけた段階で勝手にサイズが調整されるわ。そういうところが如何にもゲームってじよね。勿論、オーダーメイドで誰かのサイズに合わせて作って貰った防でも別の人のサイズにちゃんと調整されるから、使わなくなったタイミングで売りに出して問題ないわ」

おお、なんというファンタジー。じゃあアインのサイズがないからって迷う必要はない訳か。

「凄いなあ。あれ、じゃあ今日買った刀も長さが気に食わなかったら磨上げる気だったけど、そんなことしなくても実はサイズ調整可能なのかな」

「磨上げ……現実的なサイズ調整のことかしらね。ごめんなさい、武に関してはまだ分からないわ。そもそも大抵のプレイヤーが初心者だから、自分にとっての丁度良いサイズなんて知らないでしょうし、私は自分好みのサイズで自作しちゃってるから、そう言う場面に遭遇したことがないのよね。調べたら分かるのかもしれないけれど」

「そっか。でもまあ良いかな。今のところは丁度良い長さだったから磨上げる予定もないし。將來的に困ったときに調べてみるよ。それにしても武を自作って凄いよね。僕は刀を自分で作るのは無理だなあ……」

「あ、あー……そうね。私は元から趣味で作っていたから、うん。ほら、刀と違って弓の材料は基本的に木材だから、現実世界でも作ろうと思えば簡単に試せるじゃない? さすがに私も鍛冶は試せないもの、無理よ」

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【個スレ】名前も呼べないあの人【UIどこぉ】

名前を呼びたくても呼べない、あの人に関する話題です。

なんでNPCすら名前呼ばないの?怖いんだけど。

※運営側も確認してあげてください。何だかおかしいです。

660【闇の魔を防衛する一般視聴者】

スケルトン様の名前はアインに決まったようです。

661【闇の魔を防衛する一般視聴者】

一、ジェンク。二、ブリック。三、松田。四、アイン。

どの名前も骸骨キャラクターを連想するのは俺だけじゃないはず……。

665【闇の魔を防衛する一般視聴者】

盾と槍だって。ちゃんと自分で使いたい武決まってる訳か。

今の所アンデッドをテイムする方法分かってないけど、これ出來る様になったら目當ての職業アンデッド引き當てるまでテイミング契約し続けるというガチャ要素……?

666【闇の魔を防衛する一般視聴者】

考えただけでつらすぎるwww

むしろアンデッドが使う武に自分が使う武を合わせた方が早い説……。

667【闇の魔を防衛する一般視聴者】

練度の上げ直し考えたらそれも現実的じゃないよな。。。

668【闇の魔を防衛する一般視聴者】

タンク良いなー。プレイヤーのタンクなすぎる問題。

669【闇の魔を防衛する一般視聴者】

実際のところスキルが存在しないんだからタンクはどうやってヘイト集める?ってなる。

現狀一番火力高い奴がヘイト集めても平気なくらいくなるか、ヒラ連れて行くか、皆平等にヘイト集めるように管理するのが一番良い気がする。

673【闇の魔を防衛する一般視聴者】

最近珍しく長いことログアウトしてるよなあ……。なんか寂しい。

674【闇の魔を防衛する一般視聴者】

ま、まさか彼とデート……

675【闇の魔を防衛する一般視聴者】

わ、私というものがありながら!?

691【闇の魔を防衛する一般視聴者】

お、ナナさんとガンライズさんだっけ?

ちゃんと分隊員と仲良くなっててよきよき。

692【闇の魔を防衛する一般視聴者】

あの子ちょっとコミュ障なところがあるでしょう?

保護者としては心配だったのよね。

ちゃんとお友達が出來たようで安心したわ。

693【闇の魔を防衛する一般視聴者】

お前ら誰目線だよwww

695【闇の魔を防衛する一般視聴者】

おお、ついに刀を買うのか。

ガンライズさん説明GJ

696【闇の魔を防衛する一般視聴者】

耐久度の概念が一瞬にして崩されたんだが……

700【闇の魔を防衛する一般視聴者】

そうはいってもやっぱ蓮華くんでもアンデッドみたいなのと戦うと耐久度一気に減るってことでしょ?

高いに越したことは無いんじゃ無いの。特に俺らは武練度低いからあっと言う間に消耗するし。

710【闇の魔を防衛する一般視聴者】

まじで蓮華さん日本刀詳しいなあ。刀使う機會とかどこにあるのまじで?

717【闇の魔を防衛する一般視聴者】

ヤのつく職業説が……。

720【闇の魔を防衛する一般視聴者】

仮にそうだとしても今時日本刀使う? どう考えても銃が一般的では……。

使うにしても太刀じゃなくて短刀。ドスとか匕首(あいくち)とか言ってるイメージ。

728【闇の魔を防衛する一般視聴者】

やっぱり殘るは不老不死説じゃん。

アンデッドじゃなくて人魚の食べて不老不死になった説を俺は推す。

735【闇の魔を防衛する一般視聴者】

不老不死のヤ○ザだったら日本刀使ったことありそう

736【闇の魔を防衛する一般視聴者】

なんでそこ混ぜちゃったの?ねえ?

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