《ロング・ロング・ラブ・ストーリーズ 4度目のさようなら that had occurred during the 172 years》第2章 1983年 プラス20 – 始まりから20年後 3 助け舟(3)
3 助け舟(3)
それからというもの、剛志は生まれ変わったように機に向かった。
的なことは知らずとも、正一のおかげで変わらず學校に通えている。
一方で、一流高校に通っていた智子は依然行方不明のままなのだ。
剛志だって正直言えば、もはや智子が生きているとは思ってない。ただ、だからこそ、今という時間をちゃんと生きたいと思うようになっていた。
――俺はあいつの分まで、一生懸命生きるんだ!
不思議なくらい素直にそう思え、彼は一流と言われる大學目指して猛勉強を始める。そうして有名大學にかったという噂は、まるで空気染するかのようにあっという間にご近所中にも広まった。
「恵子さん! こりゃ地震と雷がいっぺんに來るぜ!」
「そうだよ! こうなりゃこの店の酒、ぜんぶ飲み干してから死ぬっきゃないね」
いつも通りのアブさんの毒舌、そんな聲に、エビちゃんがそれ以上の大聲で応えていた。
その夜の児玉亭はいつも以上に盛り上がって、
――まったく、なんだかんだ言って、ただ呑みたいだけなんだよな……。
なんて思っていたのを、剛志は今でも不思議なくらいに覚えていた。
その後も匿名の送金のおかげで、金銭的な苦労一切なしに大學を卒業。剛志は迷うことなく、智子の夢だったファッション業界の道に進んだ。
すると同時に、現金書留がピタッと送られてこなくなる。そうなって初めて、剛志は今さらながらに思うのだった。
――こうなってしまえば、もう匿名だなんて言ってはこないさ……。
そんな思いとともに、彼はしまい込んでいた名刺を引っ張り出した。そしてわざわざ電話ボックスまで走って行って、ドキドキしながら名刺の番號に電話をかける。
ところが、どこにも繋がらなかった。
――なんで? だって……ちゃんと名刺の住所から屆いてたじゃないか……?
現金書留には間違いなく、毎回名刺の住所が書かれてあった。
それに手にある名刺も五年前、確かに母親の病室でけ取ったものだ。
――じゃあ、俺が番號を間違えたのか?
そう考えて、彼が何度ダイヤルしても、話からは聞き慣れた聲だけが響くのだった。
「おかけになった電話番號は、現在、使われておりません……」
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