《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》6:伯爵家
「ここがオルディナの町です」
「これが町か」
目の前には門があった。それを通過するために馬車が何臺か兵士の検問らしきものをけていた。そして、それを合格した者たちが、次々と町の中にっていった。
「ユウ様、ステータスカードであらかじめユニークスキルなどの見られて困るものは、暗號化させておいてください」
「わかったよ」
俺は<顕現>と唱え、ステータスカードを開き、怪しまれそうなものを指でなぞって暗號化させていく。暗號化させる作業は結構大変だった。なんていったって、俺のステータスカードは怪しいものばかりだからだ。
そして作業を終えると、いつの間にか俺たちの前にいた馬車もすべて通過していた。いよいよ俺たちが通る番になっていた。
門の前まで歩くと門番らしき人に話しかけらた。
「それじゃあ、ギルドカードを見せてくれ」
俺はまた聞いたことのない単語を耳にした。
ギルドカード? なにそれ。俺が知っているのはステータスカードだけだ。だが名前的にギルドのクエストをけるために必要ものだと思う。ここで提示を要求されるってことは、分証明にもなるんだろう。だが生憎と俺は持っていない。
「すいません、ギルドにはまだ登録してないんです」
まぁ、とりあえず無難に返した。あとで登録しに行った方がよさそうだな。
「じゃあ、ステータスカードでいいから見せてもらえるかな?」
ギルドカードがない場合、ステータスカードの提示を求められるのか。だからティナが暗號化させといて、と言ったんだな。よかった、ここであのステータス見られたら。大騒ぎなるかもしれなかった。なんてったって妖刀とか持ってるしね。
「わかりました<顕現>」
呼び出したステータスカードを兵士へ向け指ではじく。
俺のステータスを確認した門番の表がむっとしたものになるが、しばらくするとステータスカードを俺に返してくれる。そしてこういった
「うん、通っていいよ」
俺もティナも無事に町にることができた。とりあえず一安心だ。
兵士がむっとした理由はもちろんステータスカードの中だ。。
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
屬 :*******
スキル:** ** ** *** *** ** ***
パッシブスキル:***[*]
ユニークスキル:*** ***
耐 :*** ****
武 :** ****
防 :******』
と、こんな風に必要最低限のもの以外のほとんどの項目が暗號化されている。ちなみに職は暗號化できなかった。
たぶんだが、盜賊とかと判別できるようにだろう。まぁ、ティナが言うには妖魔師とかいう職は見たことないらしい。だからかな? 兵士の人がむっとしたのは? それともほとんど暗號化されていたことかな? まぁ、無事に街にれたし問題はない。はずだ。
とりあえず俺は町がどんなものかもわからないから、ティナについて行くことにする。
俺がティナの行きたい場所へついていくと言った。するとティナは「ありがとうございます」といって歩き始めた。きっとお世話になるはずだった場所に向かうのだろう。
俺はティナのあとに続き町の中を歩いた。武屋、防屋、居酒屋、いろんな建が見える。
そして途中で周りの景が一気に変わった。きっとここら辺が貴族街と呼ばれる場所なんだろう。
「ここです」
そして、ここら辺では一番大きな家、いや館と言ってもいいだろう。そこをティナは指差した。そこは豪華な館で、きっと、さっき言ってた伯爵の家なのだろう。
ティナは門番の方へと歩き、一通の手紙を渡した。それをけ取った門番はすぐに館の中へと引っ込んだ。
しばらく待つと館から出てきたのは一人のだった。
そのはゆっくりティナへと近づき、聲をかけた。
「ティナ殿お久しぶりです。お疲れでしょう? どうぞ中へおりください」
そう、館の中へ案しようとしているをよそに、ティナはこっちを向き。こっちにこいといわんばかりに手招きする。
俺がティナへと近づくとは俺ではなく、ティナへとまた聲をかけた。
「あのこちらの方は?」
その言葉にティナはし照れるようにして答えた。
「私の主です」
主? 俺はそれを聞き驚いた。けどまぁ仕えるんだから主って言ったらそうか。と勝手な自分解釈した。
はし驚くような表をしていたがまっすぐティナの目を見つめると、「わかりましたどうぞおりください」そう言って俺も一緒に館の中へと招きれてくれた。
中にるとすぐに応接室みたいなところへ案された。
そしてそこのソファーに座って待っているよう言われた。
「で、さっきの人は?」
「伯爵の書にあたる人です」
あのはたしかに書みたいなじではあった。
「待たせてすまない」
その言葉と共に向かいのドアが開かれた。そこから30代後半ぐらいだろう、男の人が出てきた。
「お久しぶりです。シウテ・クルス伯爵」
「おぉ、久しぶりだなティナ」
ティナは目の前の男をそう呼んだ。伯爵と……
伯爵は向かいの椅子へと座り口を開いた。
「で、そこにおる小僧は何者だ?」
と、思いっきり、俺のことを指差し、顔はティナの方を見て、そう問いかけた。
そしてティナは、門の前で書に向けたのと、同じ眼差しでこう答えた。
「私の主です」
と、門の前でも聞いた言葉を繰り返す。
それを聞いた伯爵は面白そうな顔で俺を見た。
「ほほぅ、たしかわしの家でお前のことを養う話になっていたはずだが、そこの小僧についていくってことでよいか?」
「はい」
伯爵の問いに即答したティナを見てしうれしくなった俺がいた。
ティナの返答を聞いた伯爵は俺たちに笑顔を向けた。そして伯爵の口から當然の疑問が出た。
「そういえばお前には3人の護衛がついていたはずだが?」
その問いに、ティナはびくっと反応する。
そして事前に俺からけ取っていた。護衛の分証明となる3枚のカードを伯爵へと渡す。
それを伯爵はけ取り、名前を確認してから懐へしまった。
「そうか、あやつらは死んだか」
「すいません、私のせいで、どうかそのカードは親族の方へ」
「それにしても何があった。盜賊にでも襲われたか?」
伯爵の問いにティナは無言でうなづく。そのあと申し訳なさそうに俯くティナ。
「3人の護衛が死にお前はその小僧とここへ來たということは、お前が盜賊を退治したってことでよいか?」
俺はティナの頭に手を置き、優しくなでた。そして伯爵の問いに頷いて肯定した。
「あぁ、俺が殺した」
「何人じゃ」
「5人だ」
俺は、伯爵の問いに簡潔に答え。懐から盜賊のカードを取り出し、それらをテーブルの上に並べる。
それを確認した、伯爵はまた面白そうな表を俺に向けた。
「ほーう、それじゃあ、もう一度改めて問おうかの。小僧、貴様何者じゃ?」
「旅の者って言いたいが噓は通じないっぽいしな。ならこう言おう、俺は【異世界人】だ」
悪魔の証明 R2
キャッチコピー:そして、小説最終ページ。想像もしなかった謎があなたの前で明かされる。 近未來。吹き荒れるテロにより飛行機への搭乗は富裕層に制限され、鉄橋が海を越え國家間に張り巡らされている時代。テロに絡み、日本政府、ラインハルト社私設警察、超常現象研究所、テロ組織ARK、トゥルーマン教団、様々な思惑が絡み合い、事態は思いもよらぬ展開へと誘われる。 謎が謎を呼ぶ群像活劇、全96話(元ナンバリンング換算、若干の前後有り) ※77話アップ前は、トリックを最大限生かすため34話以降76話以前の話の順番を入れ変える可能性があります。 また、完結時後書きとして、トリック解説を予定しております。 是非完結までお付き合いください。
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