《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》31:契約

俺たちが、用意された部屋に向かうと、すでにティナがいた。

ティナは驚いているだろう。だって、俺の腕にはの子がいて、しかもそのの子は見るからに弱っている。明らかに目的の奴隷とは違うのだからだ。

「ユウ様、その子は一?」

「あぁ、この子を買うことにした。詳しくは後で話すから今は納得してくれ」

「わかりました」

とりあえず、の子を床に寢かせる。結構辛そうだ。息き切れしてるし、若干だが、顔も赤い。

「奴隷商、早速契約を始めてくれ、俺はどうすればいい?」

俺は奴隷の契約方法なんて知らないし、けど首をはめさせるのは嫌だ。そのために、紋章選んだんだしな。

そうすると、奴隷商は、俺にの子の左れるように言ってきた。俺は奴隷商を睨むが、どうやら本當みたいだ。それにティナも何も言ってこない。多分、正式な契約方法なんだろう。

そして奴隷商は俺の左手、つまりれてない方の手の親指をナイフで傷つけ、そのを俺の右手の上へと垂らす。

それと同時に奴隷商が詠唱を始めた。そして、そのが俺の手を伝い、の子のへと垂れる。それと同時に奴隷商が詠唱を終えた。

すると、俺の手との子の間に赤い魔法陣が浮かぶ。

それは一時的に膨張するとの子のが跳ね上がる。

そして、一気に小し消滅した。どうやらこれで契約が完了したみたいだ。奴隷商はそれを確認すると。

「では、1時間後に」

そういって部屋を出て行った。

まだ、の子は目を覚ましていない。一応しは説明しておこう。

「この子は、あの部屋にって見つけたんだよ。で、この子は吸鬼。つまり魔族だ」

その言葉を聞き、ティナが半歩引く。

まぁ、それもしょうがない。魔族は今、魔王軍に屬する者とは敵対している。

「あの、確か吸鬼って、絶滅したんじゃ……」

は? 絶滅だと。ちょっと聞くことが増えたな。

すると、の子が目を開けた。

「……ここは?」

「まだ、奴隷會場の中だ。この部屋を借り切って、さっき契約したところだ」

の子は上半を起こし、立ち上がろうとする。だが、本調子に戻っていない上、吸鬼に必要なが足りていないからか、大きくバランスを崩し、倒れそうになる。

倒れそうになるところを、しっかり支える。

「無理はするな」

「あ、ありがとうございます。あの、どうしてご主人様は、私を購したのですか」

それはきっと、不明な病気にかかっている人種・・のの子の私をって意味だろう。だが、俺は知っている。

「お前の狀況はだいたい把握している」

俺の言葉にの子は揺を隠せない。さっきの名前を言い當てた件もあるからだろう。

「安心しろ、今のところそれを知ってるのは、俺とそこにいる俺の連れだけだ」

「知っているって、どこまで……」

知っていることか、エルの報を聞いている俺には、エルがこの子を解析してでた結果もある程度走っている。

「そうだな、俺が知っているのは、名前がフロン・フィール、種族は魔族で、絶滅されたと言われている吸鬼の生き殘りであり、元お姫様。隠蔽、変化の能力を使って、ステータスと容姿を偽っている。そして、を補給していないことぐらいか」

俺は解析結果をある程度話した。まだティナたちにも言ってないことがあったので、ティナは驚いているが、それでも俺の規格外さに慣れてしまったのか、すぐに冷靜に戻る。

フロンはというと、目を點にして驚いていた。それもそうだろう。奴隷商ですら知らない、自分の素、今の狀態についても言い當てられたのだから。

「それって、ほとんどじゃないですか」

「じゃあ、今の狀況を理解したところで、俺はこれからお前のことをフロンと呼ぶがいいか?」

「奴隷の私に、そういうことは聞かなくてもいいかと」

そういえば、奴隷契約したら、相手のステータスとか、契約容を見れるんだっけか。

まぁ、それは後でいい。

「そういえばちゃんと、奴隷紋はついているのか?」

「はい、ついてると思いますよ」

フロンはそう答えると、ためらいながらも服をめくろうとする。

「ちょっと待て、俺に見せる必要はない。自分で確認できればそれでいい」

そういうとフロンは後ろを向き、服をめくり、奴隷紋があるのを確かめた。

「なぜを見ようとしないんですか? そういう用途で買ったのではないのですか?」

フロンが言っているのは、奴隷として私を買ったのではないのか。ということだろう。

そう言えば、まだ目的とか俺たちについての話とかしてないな。

「いや、そういう目的じゃない」

「でしたらなぜ? 私の素、狀況を知って購する用途がそれぐらいしか……」

「まぁ、そこら辺の話は、後だ。今はお前の狀況の改善からだ」

「狀況の改善とは?」

とりあえず、調の話だ。今話してても、咳がひどい。立ちくらみもあるようだ。だから、その原因を取り除くのだ。

「じゃあ、フロン。これが最初の命令だ。俺のを吸え・・・・・・

    人が読んでいる<妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください