《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》32:吸

「俺のを吸え」

そう聞いた。フロンは「え?」っといったじに驚いているが、俺は狀況整理をさせない。きっと、奴隷契約の正式・・な命令権を使えば、きっとすぐに終わるんだろうけど、それはしたくない。

「あ、あの……ん!?」

俺はマフラーを外し、フロンを抱きしめた。

というより、フロンの顔を俺の首元へと押し付けるじだ。

「何か理由があるのかもしれないのは分かってる。けど今お前に死なれると困るんだ」

「それは、私に金貨1枚もかけたからですか?」

「違う。俺はそんなことで決めたりしない。お前は自分が苦しいのに、俺の心配をした。そんなお前だから買おうと思ったんだ。」

「そう……ですか。では、後でいくらでもお叱りはけるので、失禮します」

何を叱ることがあるのだろう。俺が命令したことなのに。

そういうとフロンは、俺の首に口を宛がい、そして噛んだ。を吸れる覚は、に似たものだった。

そして、を吸い終わったフロンはというと、力し、俺にもたれかかっていた。顔を赤くし、息も洗い。しかも、茶髪だった髪は金の髪へと変わり、目も黒から金に、背中からは小さい翼が二枚あった。

どうやら、変化と隠蔽が解けてしまったみたいだ。

そしてこんなことを言うのだ。

「ご主人様の魔力が濃すぎて……」

その顔はけきっていた。目もとろんといしていて、どこかエロい。

(エル。これはどういうことだ?)

《吸種はを介して、魔力も吸います。そのためじるのかと、そして、ますたーの魔力は膨大なので、それを取り込んだ影響だと思われます》

なるほど、これからは気を付けないとな。俺はいくら魔力を吸われても、魔さえ殺せば、解離魂で回収できるから大丈夫だしな。

「大丈夫か、フロン?」

「は、はい大丈夫です」

ようやく正気に戻った。ちらっと橫を見ると、ティナとムラクモが俺にジト目を向けていた。

いつの間にムラクモは人化したんだよ。ほら、フロンが驚いてるだろ。

「まぁ、お互いまだ知らないことが多いだろうから、とりあえず自己紹介だ。俺はさっきも言ったがユウだ。まぁ呼び方は好きにしてくれ」

「わかりました。ご主人様」

俺の呼び方はご主人様で決まりらしい。次はティナだ。

「私の名前はティナ・アカーシャ。気軽にティナって呼んでください」

「はい」

「次、私?」

「そりゃな」

そう聞いてくるのは勿論ムラクモだ。

「私の名前はムラクモ。同じユウのもの同士仲よくしよ?」

「おい、確かに間違ってないけどやめろ」

ムラクモが言った言葉に混したのか、「まさか、私と同じ奴隷?」とか言い出した。

「まぁ、見たほうが早いか、『來い、ムラクモ』」

俺がムラクモを喚よぶと。ムラクモが黒い霧に包まれ、俺の手に一本の刀が現れた。

「まぁ、こういうことだ」

「いや、こういうことじゃわからないですよ。ご主人様!」

あぁ、1から説明するのはめんどくさい。エルに任せれば楽なんだろうけど……。

「ティナ、説明頼んでもいいか、ざっくりでいい。俺は補足に回る」

「わかりました」

ティナの説明はとても分かりやすかったが、容が規格外すぎて、なかなか伝わらなかった。最終的に、「ご主人様すごい!」で終わった。説明にはもちろん、この後の説明ギルドに行くこと・迷宮に潛ることも含まれている。

まぁ、罠解除については最悪、エルの能力でコピーすればいい。盜れるかどうかは別にして。

それと、早くこの目をどうにかしたいな。

ようやく1時間が立ち、奴隷商が戻ってきた。

エルが知らせてくれていたので、ムラクモは刀に戻っており、フロンは隠蔽と変化をかけなおし今、俺にお姫様抱っこされている。

まぁ、帰ってきたら、さっきまでぐったりだった、奴隷の調が元に戻っていたらそれは驚くだろうからな。カモフラージュってやつだ。

「世話になった。また機會があれば頼む」

「はい。またのご來店を、お待ちしております」

俺たちは、奴隷商に見送られながら店を後にした。

なぜ奴隷になったのかの経緯はギルドの帰りに聞くとして、とりあえずフロンのステータスチェックだ。

『フロン・フィール 

年齢 :12

種族 :吸

職 :奴隷(元姫)

 :雷

スキル:雷魔法 変化 隠蔽 夜目

ユニーク:吸

 :幻 神攻撃耐

 :なし

 :奴隷服』

:相手のを吸うスキル。を介して魔力を吸うこともできる。吸った後の魔力は、力回復・魔力回復に使用可能。

隠蔽:自分のステータスを隠す書き換えることができるスキル。

変化:自分の姿を変えることができる。吸鬼の場合は蝙蝠などが代表例。大きいものになる場合はそれ相応の魔力を消費する。一度変わりさえすれば、任意以外でダメージなどをけない限り解けない。

夜目:暗い場所でも、関係なく周りを見ることができる

思っていた以上にスキルはなかったが、よく見れば、雷屬だし、隠蔽と夜目も持ってるな、罠解除スキルを譲渡すればいいかもしれないな。また、朝ティナと一緒に、何かやらせてみるか。

まぁ、今はとりあえず、飯だな。

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