《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》38:漆夜視ノ神眼

俺はご飯を食べた後ムラクモを持ち、ティナたちに用事があると言ってから宿を出た。

俺が向かった先は、町の外だ。

前に通過したときに俺の顔を覚えていた兵士が、すんなり通してくれた。

町の外へ向かった理由はスキルの確認だ。生贄ノ棺の魔力の譲渡とかは試せないから、魔を倒して奪える魔力とかは増えるのかの確かめとかな。

棺のスキルはもうすでに試してある。ムラクモはすでに生きている判定で仕舞うことはできなかったが、機やベットなどは回収できた。水は単で回収すると事は出來なかったが、コップに巣くってコップごとは回収できた。植も生えている狀態では回収できないが切り取ったりし、命を絶てば回収はできるみたいだ。これで、今まで持って歩いていた荷、まぁほとんどティナのものだが、それらを運ぶのが楽になる。迷宮に潛ってからの魔の死とかもだ。

そして一番気になるのは漆夜視ノ神眼だ。スキルの説明を見る限り、統合された先読み・鑑定・空間把握が強化されているのはわかる。で、おかしいのが月詠の瞳の転移だ。どこから來た。

と、近くの森に向かいながら考えていると、エルが補足してくれる。

《それは、生贄ノ棺が影響していると考えられます。生贄ノ棺は空間魔法と統合していますので》

そういえば、空間魔法を覚えた瞬間に統合されてたよな。コピーも失敗してたし。

その時丁度、森のり口が見えた。

「どうせなら転移使ってみるか、エル、月詠ノ瞳ツクヨミの転移の仕方を教えてくれ」

《了解です。月詠ノ瞳ツクヨミの転移は左目の視界にある場所に転移するというものであり、距離によって魔力の消費も変わります。短い距離を連続して移できるのは今はまだ5回程度だと思います》

さすがに無制限に出來たらチートだもんな。まぁとりあえず、左目の視界にっている森のり口まで行くとしよう。

『月詠ノ瞳ツクヨミ』

俺がスキルを発すると、左目がし熱くなるのをじた。そして一瞬にして視界が変わる。

さっきまで、まだ遠くに見えていた森がもう目の前にあるのだ。そして俺は左目の妙な違和に気づいた。

「エル、左目の改変で何が行われた?」

《それは、瞳に魔法陣を刻み対応した瞳の能力を発させるというものです。普段はいつも通りの赤い眼に黒い瞳ですが、漆夜視ノ神眼を発させるとそれに対応する魔法陣が瞳に浮かび上がるようになりました》

俺が左手を左目の前に持っていくと、手の平に紫が照らされ、そしては消えた。

エルが言うには月詠ノ瞳ツクヨミが紫、視影ノ瞳ミカゲが灰、天星ノ瞳ラノスが青らしい。

次に試すのは天星ノ瞳ラノスだ。空間把握のスキルには助けてもらった場面がいくつもある。これからも役立つ有能なスキルだったからし期待をしている。

『天星ノ瞳ラノス』

俺がスキルを発させると、さっきとは違い瞳の違和しかじなかった。熱くなったりはしない。が、左目の視點が変わる。そう、俺自の姿が見えているのだ。まるで自分を空から見下ろしている、そんな視點だ。右目は普通に前を見ているため、混しないよう右目をつむる。空間把握は、ある程度の場所の把握とそこにあるの形がわかる程度だった。

しばらく試していると、いろいろなことが分かった。まず、この第三者視點は俺の意志によって自由にかせること。ある程度範囲は決まっているが、その範囲以ならどこでも見れる。勿論一度に見れるのは、その目の視界だ。

そしてもう一つ、もうし左目に魔力を込めることで、サーモグラフィー、と大まかな敵対者の表示ができるようになっていた。勿論、左目と同期しているため、視點を上空に飛ばさないことも可能であり、そのままサーモグラフィーや敵対表示可能だ。今は周りに味方がいないため、試すことはできないが多分表示できるだろう。

サーモグラフィーはそのままだが、敵対表示は、俺に敵対しているの周りに赤いオーラが見えるといったじだ。

これを確かめるだけでも數匹の魔が棺の中に仕舞われていった。

そしてこれだけの能力なのに、目が熱くなったりしないということは、それだけ、月詠ノ瞳の負擔が大きいということだ。

そして最後は視影ノ瞳ミカゲだ。これは鑑定のスキルを介にして作られたスキルだ。

俺は天星ノ瞳ラノスを使用し、適當に魔を見つけそっと近寄る。

視界ったのを確認してからスキルを発させる。

『視影ノ瞳ミカゲ』

左目にはやはり、月詠ノ瞳ツクヨミの時のような暑さはじない。そして左目の視界には、その魔の名稱・屬・狀態・スキル・武・防が見えていた。ステータス化するとこんなじだ。

『名稱:オーク

:なし

狀態:健康

スキル:棒

:木の棒

:布切れ』

みたいなじだ。昨日見た、俺のスキルやフロンたちのスキルを見てからこっちを見るとすごく弱く見える。けど実際に、冒険者はこれらに負ける。理由は數の差とか、不意を突かれて、とかが多いのだろう。オークは基本集団で行する魔らしいし、実際に確認したら周りに數匹いた。

どうやら、左目に込める魔力や相手の強さによって、視える度合いが変わるらしい。試しに込める魔力を落としてみると、名稱と武、しか見えなかった。

とりあえず、スキルの確認は終わった。もちろんあの後オーク共も棺行きだ。魔のスキルも取れる奴なら取っていく。そっと棒を貰っておいた。

今は、夕方ぐらいだ。俺はおっさんこと、アルレルトに呼ばれていたことを思い出し、急いで町へと戻った。

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