《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》117:気遣い
地面から突き出る土の刃は、貫いたものを地面へと置き、ゆっくりと沈んでいった。
殘ったのは地面に転がる魔と聖神教の死、それと迷宮都市側の冒険者たちだった。
突然のことに驚き周りは靜寂を保っていたが、どこかの冒険者が魔の撃退への勝利の聲をあげた。
その歓聲を聞きながら、俺とフロンはティナたちと合流するために、迷宮都市り口付近で指揮を執っているフェリの元へ向かっていた。
「ご主人様……あの……大丈夫ですか?」
「なにがだ?」
俺にはこの質問がどう意図で行われたのか分かっている。
フロンの視線はチラチラと腰にある一本の刀へと向いていたからだ。
フロンの頭に手を置き、きれいな金の髪を無茶苦茶にでまわした。気にするなという意味を込めて。
それに、ここに到著する前にったことと、妙に引っかかる違和。俺はムラクモがあの狀態で死んだとはどうしても思えなかった。
あとで、ティナを通じてクロノスに連絡を取りたいところだが、そう簡単に連絡が取れるのかわからない。
クロノスと連絡を取るには、ティナの持つ神託のスキルがいる。俺がエルの能力を使って、コピーできないユニークスキルだ。
気づくと、結構な距離歩いており、目の前には懐かしい迷宮都市の街並みが見える。
目の前にはすでに到著していたティナとフィリア、仔竜のノワール。そして懐かしい、迷宮都市で世話になった面々だった。
「よう。久しぶりだな」
俺はそいつらに向けてこう口にした。だが、ムラクモのことを知っているティナ、フィリア、フェルの表はし重い。
それに比べ、アルやテクルは笑顔で手を振ってきていた。
「ユウ様……」
「俺は大丈夫だ。クロノスに用がある、後で力を貸してくれるか?」
てこてこと、暗い表で寄ってきたティナに耳打ちで、頼みごとをすると、暗かった表は元気にとまではいかないが、普通までは戻ってくれた。
俺の意図を組んでくれたのか、フィリアとフェルはすでに表を元へと戻してくれた。
俺たちはひとまず戦いの疲れを癒す為に、迷宮都市の中へとっていった。
❖ ❖ ❖
魔の襲撃があった一日はいつの間にか終わりを迎えていた。
戦いの功労者として、周りの冒険者たちから稱賛の聲が上がった。俺は目立つのはあまり好きではない。フェリのおかげでそこまで大げさにならずに済んだ。黒霧のコートがローブになっていたおかげか周りの冒険者に角の存在がバレることは無かった。
これからはローブが基本裝備になるかもしれない。特に町の中は。
今回の迷宮都市防衛戦での死傷者は數十人。重傷者は戦い後、ギルド橫の病院ともいへる場所に搬送されていた。冒険者側からも回復魔法士を集め、怪我人の処置に當たった。
幸い俺のPTメンバーに怪我人はおらず、俺たちは前にもお世話になったミラルの宿へと訪れていた。
「久しぶりだな。リナ。レナ」
「お久しぶりです。ユウさん」
中にり俺達を出迎えたのはリナとレナだった。二人は俺の額にある角を確認すると驚いたような顔をするが、その顔はすぐに戻り、前と変わらぬ対応を始めた。
ほんとによくできた姉妹だ。
出迎えた後レナはすぐにティナの元へと走り、ティナが抱えていたノワールを抱きしめ、頭をでていた。
そして、たっぷりノワールをかわいがると、ようやくこちらを向き、
「ユウさんお久しぶりです!」と挨拶をした。
ちょっと遅くないですか?
「ユウさん。今回はお疲れ様でした。しばらくこっちに滯在するので?」
「いや、長く滯在するつもりは今のところない。でも狀況的に二泊ぐらいはするつもりだ」
「わかりました。部屋は二階の前とは反対側の部屋です。一部屋ですがベッドは四つある大部屋になってますのでご安心ください。今回の戦いの功労者から代金もけ取るつもりはないのでよろしくお願いします」
そういいながらリナは軽くウィンクをしてきた。
俺たちはリナの笑顔に負け、二階の端の部屋で休息を取ることにした。
いつもだったら、ベットの數で文句を言い出す陣だが、今回ばかりは何も言ってこない。きっと俺に気を使ってるのだろう。分かりやすいやつらだ。だが今回は助かる。
あれ以降ヨリヒメから応答はなく、エルは魔力の使い過ぎですでにスリープモードだ。
ヨリヒメは俺のあの慘めな戦いぶりに呆れたのかもしれない。振り返れば雑な戦いで、周りも見れていない。これは飽きられても仕方ないのかもしれない。
部屋にり、それぞれしたいことをしている。
俺は裝備を外し、ベットに橫になっている。ヒサメも今回ばかりはおとなしい。姉としての神かわからないが、ムラクモの橫に寄り添うようにしている。
いつまでもくよくよしていては始まらない。俺はムラクモを信じて、今は次に進むことにしよう。考えるのは今後の行だ。目標は変わらず魔王の討伐だ。それは変わらない、フロンの敵であり、今回の黒幕であるのだから。
それに気になるのは不知火のことだ。不思議なことが多いのだ。
まぁ、まずは不安がってるやつらを安心させてやらないとな。
「ちょっと話がある。聞いてくれるか?」
俺はさっきからチラチラとこっちの様子を気にしていた陣にそう聲をかけた。
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