《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》124.対等
巫の里へ到著したユウ一行は、例の祭壇へと足を進めていた。ティナは祭壇の中央に立つといつの間にか覚えていた二つ目のユニークを発させる。ここまでがクロノスの指令だった。
『神憑りかみがかり』
するとティナの肩が、がくんと落ちる。までは倒れず、し待つとが起き上がる。そして中がクロノスとれ替わった。
「やぁ、悠君。ここまでご苦労様」
そして腕を広げるクロノス。もちろん意図を理解しているユウはさっさと話しを進めろと催促する。やれやれ、といった表のクロノスは話を始めた。容はムラクモの修復についてだった。それを聞いたユウは居てもたってもいられずクロノスの肩を持ち、勢い良く振った。
《ますたー。それでは話が進みません。一度落ち著いてください》
(わ、わるい)
エルに呆れられ、ようやく落ち著いたユウはしっかりクロノスの話を聞くことにした。
「わざわざティナちゃんに神憑りまでしてもらったのは、私が直接君にれる必要があったからなんだ。ここ以外の場所で神憑りをするとティナちゃんに大きな負擔がかかるからね。てことで悠君ちょっとこっちおいで」
手招きをするクロノスに、疑いの目を向けながら恐る恐る近づいてみる。そして目の前まで行くと、クロノスは背びをして手のひらをユウの頭の上へと乗せる。
「ムラクモちゃんはもうすでに修復自はできるんだ。それをしてない理由は、今の君ではその力に飲まれる可能があるからだ。だから、君のをそれに耐えうるところまで引き上げるのが僕の役割ってわけさ」
その後ぶつぶつと文句を並べるクロノス。小さくつぶやいているせいで全部は聞き取れないが、ツクヨミに怒っていることだけはわかった。
「ほんとあのあばずれ、今度痛い目見せたやる。てことで、そこの黒鬼。しっかり支えなよ」
“しょうがないなー。ボクがいないとほんとだめなんだから。ほらいくよユウちゃん”
いつの間にか戻ってきていたヨリヒメがクロノスの呼びかけに応答する。戻ってきていたことに気づいていなかったユウは當然驚き、詳しく事説明をさせようとするが、
ヨリヒメは“後で詳しく話すから”の一點張りである。肩を落として承諾したユウはヨリヒメを召喚
「我は萬象に乞い求。魂鬼が纏いし災禍の鎧を!」
“我は萬象に乞い求。魂鬼が纏いし災禍の鎧を!”
ヨリヒメを纏い萬全の狀態でを構える。心なしか若干鎧がアップデートしてる気もするが、スルーした。クロノスが右手に力を籠め、目をつぶる。次の瞬間ユウのに予想以上の衝撃が襲う。側からどんどんとを突き破りそうな衝撃に苦悶の表を浮かべながら耐える。その衝撃は次第に増していき、が悲鳴を上げ、聲にならないびをあげる。そして、
「はい。終わりよく耐えたね」
無限に続くかと思われたその苦痛はクロノスの聲とともにピタリとやみ、右手の力を緩めたクロノスはユウへと微笑みかける。そして足に力がらなくなったユウはそのままクロノス、もといティナのほうへ倒れる。それをクロノスがしっかりティナのでけ止め、耳元でささやく。
「もうこれで大丈夫のはずだよ。意識が戻ったらムラクモちゃんを呼んであげてね」
そういうとクロノスはの権利をティナへと返した。一瞬、の力が無くなった二人はそのまま地面へと倒れてしまう。ティナは意識をすぐに取り戻し、ユウを膝枕する。
(こういうところはちゃんと譲らないとね)
頭の中に聞こえてきたクロノスの言葉に笑いながら、ティナはユウが目覚めるまで優しく頭をなで続けた。
「ん、どうなったんだ?」
「あっユウ様。お目覚めになりましたか」
上を見上げるとそこには視界いっぱいのティナの。なんとなく狀況を察した、ユウは靜かにを起き上がらせた。數時間経過していたことを聞き、頭を抱える。そして耳元でクロノスにささやかれたことを思い出した。ユウは腰からムラクモの鞘ごと引き抜き、祭壇に置く。そしてその名を呼んだ。
「戻って來い。ムラクモ!」
すると、刀が眩いほどにり始めた。刀は浮き上がりは増していく。そのに耐えられなかったユウとティナは目をつぶる。しばらくすると、が徐々に収まりユウたちはゆっくりと目を開ける。目を開けた先には、ユウとティナが待ちんでやまなかったムラクモの姿があった。その姿を見て思わず二人とも涙を流す。そしてそのまま勢いよくユウはムラクモのことを抱きしめた。
「悪かった。本當に、本當に、俺が悪かった」
「ユウ、泣かないで。これじゃあ、あの時と立場が逆」
そういわれてもユウの涙は止まらない。強くその存在を離さないために、引き寄せるように抱きしめる。そして橫まで來て膝をついて泣くティナに、ムラクモは頭に手を乗せ優しくなでた。
「これでお互い様だね、ユウ。今ようやく対等になったよ。ほらティナも泣かない。かわいい顔が臺無しだよ」
そのままムラクモは泣きじゃくる二人を優しくなだめた。
裏でヨリヒメ・ヒサメも泣きじゃくっていたことは言わなくても伝わっていることだろう。
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