《【書籍化作品】自宅にダンジョンが出來た。》貝塚ダンジョン攻略(5)
とりあえず、アイテムボックスを起する。
そして四次元手提げ袋をアイテムボックスへと収納したあと、広間を見渡す。
広間の地面には、無數の黃のモンスターコアが転がっている。
時間があれば回収した方がいいんだが……。
1個1個カーソルをアイテムに合わせてから、回収するのは時間がかかるから置いていくしかないな。
いまは時間を優先しないといけないからな。
――10分後、地下31階層に到著。
「しかし、本當にポーションでないな。しかも途中から明かりが無くなったし」
階段を降りた場所。
そこで俺は思わず溜息をついてしまう。
地下21階層に降りたところから、文明の利である明かりが無かった。
おそらく地下21階層からは、未踏破エリアかインフラの整備が出來ていないのだろう。
まぁ、普通に地下20階層の飛翔する落花生ですら一般人には脅威だからな。
何と言ったってダンジョンの石壁に突き刺さるほどの威力があるし。
まぁ、俺には殆どダメージはないが……。
「――さて……」
とりあえず地下31階層のモンスターの確認だな。
今まで、10階層ごとにモンスターの種類がれ替わっていたからな。
――スキル「神眼」を発。
視界のプレートにログが流れる。
――ダンジョン、地下31階層にてレベル31 名稱 見習いピーナッツメイジ が、823匹確認できました。
――ダンジョン、地下31階層にてレベル31 名稱 ピーナッツメイジ が、1匹確認できました。
――スキル「神眼」により、全てのダンジョンモンスターの配置をMAP上に表示します。
どうやら、名稱からして魔法を使うモンスターだということが分かる。
以前に、エアロブレイドという魔法をけたことがあるが、その時は相當なダメージをけた。
だが、いまはもう大丈夫だろう。
ステータスもレベルも比べにならないくらい上昇しているからな。
しかも時間もないし。
現在の時間は22時20分。
MAPを見る限り丁度、通路は直線の一本道で距離は5キロほど。
全力でダッシュして途中でモンスターと出會ったら轢き倒せば問題ないはずだ。
迷宮を全力で疾走する。
やはり俺の思ったとおり道中に居たモンスターは魔法を唱える時間もなく為すなく倒されていく。
そして気がつけば階段前のレアなモンスターも討伐。
床には銀の指が落ちている。
スキル「神眼」で鑑定する。
【アイテム名】
銀花の指
【効果】
裝備者は、全ての花をシャットアウトすることが出來る。
「なるほど、花癥対策用の指か……。これから春だからな、しがる人はいそうだな」
アイテムボックスに指をれたあと階段を降りた。
――時刻は、23時40分。
――到著階層は地下99階層
「さすがに疲れたな……。それにしてもポーションってこんなに出ないものなのか? それともダンジョン特とかで出ないとかあるのか? 今一、理由が分からないな」
なくとも、
ステータス
名前 山岸(やまぎし) 直人(なおと)
年齢 41歳
長 162センチ
重 66キログラム
レベル1(レベル1100)
HP 10/10(11000/11000)
HP 10/10(11000/11000)
力150+〔3300〕(+)
敏捷150+〔3300〕(+)
腕力150+〔3300〕(+)
魔力100+〔2200〕(+)
幸運100+〔2200〕(+)
魅力100+〔2200〕(+)
▽所有ポイント 224
「現在の魅力と幸運値で出ないとは思えないがな」
それに、80階層以降は、モンスターはレアモンスターのみでトラップばかり。
壁が突然ぶつかってきたり、床が抜け落ちて下には針があったりと危険極まりなかった。
「しかし、こいつ使えないな」
俺は、逆針の腕時計を見る。
【アイテム名】
逆針(ぎゃくしん)の腕時計
【効果】
発回數(10/10)
裝備者は、命の危険に曬される出來事を白晝夢として10秒前に知る事が出來る。
裝備者に応じて、時計の大きさ・腕時計のベルトの太さが自で調整される。
「俺がトラップに掛かっている時もまったく反応しなかったよな……、壊れているんじゃないのか?」
正直、まったく役に立たなくてゴミ屑同然なんだが……。
あとは、地下99階層にくるまでに出たアイテムを閲覧しながら確認する。
アイテムボックス
流水の革袋 22
バッカスの皮袋 4
百合の花の魔力ブローチ 7
四次元な赤薔薇のポーチ 3
銀花の指 14
萬能中央演算処理裝置 2
四次元手提げ袋 16
逆針(ぎゃくしん)の腕時計 6
黃金の果 3
極の眼鏡 2
封印されしピーナッツマンの著ぐるみ(頭) 4
封印されしピーナッツマンの著ぐるみ(右腕) 4
封印されしピーナッツマンの著ぐるみ(左腕) 4
封印されしピーナッツマンの著ぐるみ(右足) 4
封印されしピーナッツマンの著ぐるみ(左足) 4
牛野屋の牛丼 399
ヌカリスエット 114
【アイテム名】
バッカスの皮袋
【効果】
高濃度のエーテルを混ぜ込んだアルコール
ウィルスを死滅させることが出來る
【アイテム名】
四次元な赤薔薇のポーチ
【効果】
アイテムを50キロまで収納することが出來る。
【アイテム名】
P-CPU(萬能中央演算処理裝置)
【効果】
ピーナッツ王國が作した最高のCPU。
どんなマザーボードにも対応。
マザーボードに近づけると、大きさや形狀が変わる。
1秒間の浮小數計算回數 100京
一切発熱しない
【アイテム名】
黃金の果
【効果】
の全ての病気を治療することが出來る。
【アイテム名】
極(きょっこう)の眼鏡(レンズ)
【効果】
発回數(10/10)
裝備をすることで効果が発する。
失明を含む全ての目の病を治療することが可能。
【アイテム名】
封印されしピーナッツマンシリーズ
【効果】
全てを集めて裝備することで、お子様に人気のピーナッツマンになることが出來る。
「とりあえずCPUはすごいな。家に帰ったら載せ替えるか。それよりも、ピーナッツ王國の技力はすごいな。あと、封印されたピーナッツマンってなんだ? 俺は別にピーナッツマンとかに興味はないんだが……」
まったく……、次の階層が最後だと言うのに……、ポーション類が出る気配がない。
とりあえず下に降りるか。
多は疲れが取れたからな……。
地下100階層への階段を降りていく。
降り立った場所は、地下21階層の広間と同等の広さを持つ部屋。
石壁は、に巨石が積み重ねられておりカミソリ一枚る隙間がまったくない。
床も石のようだが――、継ぎ目がまったくない。
まるで一枚の巖を加工したように見える。
「まずは地下100階層のモンスターの確認だな」
スキル「神眼」を発。
視界の半明のプレートにログが流れる。
――ダンジョン、地下100階層にてレベル100 狂の神霊樹が、1匹確認できました。
――スキル「神眼」により、ダンジョンモンスターの配置をMAP上に表示します。
「狂の神霊樹!?」
それは、俺の家の機の中のミニチュアダンジョンで一番最初に倒したモンスターの名前。
周辺を見渡す。
それと同時に視界――、右上のMAPに表示されたのは茶い斑點を確認。
「距離は近い!? だが、どこに?」
緑の斑點である俺と、茶い斑點であるレベル100 狂の神霊樹の距離が重なっているが――、姿が確認できない。
天井を見渡しても、それらしき影はみあたらな――ガッ!?
途中まで思考したところで、背中に強烈な一撃をけ――、立っていた場所から吹き飛ばされる。
數度、石畳の上を跳ねる。
そして、立ち上がろうとしたところで高速で向かってくるを目が捉えた。
俺は、後ろに転がりながらソレを避け、転がる反を利用して立ち上がる。
「ほう――、類人猿風が初撃で即死しないばかりか、我が蔦を避けるとはな……」
――重厚な聲が、學校のグラウンド10個以上の広さを持つ広大な空間を振させ、その存在を示してきた。
「なるほど……、さっき俺の背中を攻撃してきたのは蔓ということか……」
「然り――」
さっきまで一枚巖だと考えていた地面には、無數のが空き――、そのからは直徑1メートルを超える蔓が確認できるだけでも37本も突き出てウネウネといていて気持ち悪い。
「それよりもお前は話が出來るんだな」
「當然だ。我は貴様ら類人猿よりも遙かに長く生きている神にも等しき覇王。そして、貴様は我の管理する迷宮に侵してきた愚かなる者。類人猿共を殲滅する命令をけていたが、よもや我らが主が創りし星の迷宮の一つをたった一人で攻略する愚者がいるとは思わなかったぞ――。ここまで來た褒に我、自らが貴様に星罰を與えてやるとしよう」
狂の神霊樹が、語りを終えると同時に床に亀裂が走る。
そして――、地面が割れると同時に目測として高さ200メートル。
橫幅は優に500メートルを超える巨大な松の木のモンスターが姿を現した。
松の木のは普通の松とは変わらないが――、枝からは數百近い蔓が生えており直視に耐えない。
「くくくっ――、我が姿を見て悟ったか? 貴様が――我に勝て――ぐふぉおおおおおお」
語っているところ悪かったが――。
とりあえず全力で幹に向かって毆っておいた。
幹を毆った瞬間、莫大な衝撃波が床を々に砕し――、さらには狂の神霊樹の表皮すらも吹き飛ばし――、枝や葉や手もどきの蔦は、衝撃波で本から千切れ飛んだ。
「グハッ! き、きさま……、我が話している間に攻撃するとは……」
「あー、すまない。つい――、隙だらけだったし、それに時間がないから最後まで自分語りを聞く余裕はなかった」
まぁ、一切! 悪いとは思っていないがな!
一応、社會人として最後まで相手の話を聞かなかったのは悪いと思ったこともあり、形式上謝っておく。
「まったく誠意が見られないぞおおお、我のが! 馬鹿な……、こんな馬鹿な……、我が! 我が! たったの一撃で! たかが類人猿の攻撃でやられるというのかああああ――ぐふぉ」
まったくしぶといな。
とどめに蹴りを幹に打ち込んでおく。
さっさと死ね!
「これが敗北……、ふっ――、中々……、すがすがしいものよ……」
バラバラになり、完全に倒木狀態であるにも関わらず何やら呟いている。
まったく――、何がすがすがしいだよ。
意味がわからん。
「おい」
「なんだ?」
「さっさと寶箱出してくれないか?」
「…………類人猿よ。貴様は風やお約束と言ったことを理解しておらんのか?」
「そんなものは知らん。さっさと出すもの出してくたばれ。それと俺には山岸直人という名前がある」
「……フッ。なるほど……、それでは星の迷宮を管理していた我を倒した証として――」
「いいから、さっさと出すもの出せ。こっちは時間がないんだ」
まったく、いつまでコイツは自分語りをするつもりなんだ。
いままでのモンスターの方が潔かったぞ。
「……山岸直人よ。貴様、そんな格では仲間はいないのではないのか? だから一人で迷宮踏破を……」
「余計なお世話だ! それに俺はいないんじゃなくて作らないだけだ」
「……そ、そうか、それは悪いことを聞いたな。……もっていくがいい」
観念したのか地面から金に輝く3メートル四方の箱と、直徑5メートルほどの茶い水晶球が迫り出してくる。
「まずは寶箱だな」
「…………」
無言になった狂の神霊樹を無視して箱を空ける。
箱の中には、ワインをさせる時に使うような樽がっている。
【アイテム名】
ミドルポーションの無限製樽
【効果】
無制限に、ミドルポーションを汲み出すことができる樽。
「これは、すごいな……」
「き、貴様――、それが何なのか分かるのか? ま、まさか……、貴様は!?」
「――ん?」
「…………何でもない。それより、我に勝ったのだ。貴様ら類人猿の勝利だ。そのダンジョンコアに手を翳すといい。それで、ここの迷宮を踏破したことになる」
「踏破したらどうなるんだ?」
「良い事を教えてやろう。最初に迷宮を正規の方法で踏破したものは、踏破者として大々的に星の空に名前が表示され――「あ、俺そういうのいらないから」……なん……だと……!?」
だいたい、黙ってダンジョンにっているのにそんな事になったらアリバイ作った意味がなくなる。
あと、俺は探索者の資格もない。
「貴様! 良いのか!? 星の迷宮を正規の方法で攻略した者なぞ、ここ數千年の間に一人も――」
「そういうの興味ない、俺は帰らせてもらう」
「ちょっと待てえええええ!」
「なんだよ、煩いな」
階段を上がろうとすると、後ろから大聲で怒鳴られた。
俺としては必要なは手にれたからさっさと帰りたいんだが……。
あれ? そういえば……。
「狂の神霊樹、1つ聞きたい。ここは一度は誰かが攻略したんじゃないのか?」
「………攻略? 何を言っている?」
「攻略というか踏破だ。陸上自衛隊――、緑の服裝をした人間がこなかったか?」
「…………きたが、やつらは80階層で斷念した。トラップに対応できずにな――」
「なら、どうやって攻略したんだ?」
「類人猿共は、核というを使い我ごと星の迷宮部を焼き払ったのだ。數人を犠牲にしてな」
「――な!?」
「だからこそ、我は地中に隠れていたのだ。それに核の炎では我を焼き盡くすことは出來んかったからな」
「そうだったのか……」
「そうだ。だから正規の方法で、この星が創りし迷宮を踏破したのは、ここ數千年で貴様が初めてである! さあ、そこのダンジョンコアに手をれるのだ!」
「いや、いいから――」
まぁ、聞きたいことは聞けたからいいとしよう。
それにしてもダンジョンを攻略するのに犠牲を強いていたとは、またまた問題が発覚したものだな。
「ちょっとまてええええええ。ダンジョンコアを押していけええええ」
後ろからシャウトな聲が聞こえてくるが、無理は言わないでほしいものだ。
人には人の事というものがある。
その辺をしは察してほしいものだな。
さて、地上に帰るとしよう。
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