《【書籍化作品】自宅にダンジョンが出來た。》世界の岐路(1)
「……なん……だと……?」
「だって、全てを――、この場で決めているのは月読さんや、私……それだけじゃない! 鏡花さんや天照大神さんも! 狂の神霊樹さんも、全員が全員! 先輩の! 山岸直人さんの気持ちを確かめずに、自分勝手に! 自分の考えで! 自分の思い込みで! 全てを決めているから!」
――そう。
ようやく分かった……と、言うよりも気が付いた。
全てが、あらゆる事柄が何もかも誰か第三者が考えて、それを押し付けようとしていた事を。
「……それの何が悪いの! 我が主が、どれだけ心を痛めていたのか! この世界で! どれだけの傷を負い続けているのか! 汝は! 世界を滅ぼす為のトリガーを引いた貴様は! 理解しているのか!」
「分からないわ。だって! そんなの本人に聞かないと分からないし、何よりも私には、この世界の記憶なんて無いから!」
「見てきたであろう! 貴様の――、もう一人の貴様の愚かな行いを! ただ一人を救う――、する人を救うという事だけで世界を滅ぼす切っ掛けを作った場面を!」
「……見てきたわ」
「ならば!」
「それでも、それは私のことであって、先輩とは――、山岸直人さんとは関係ないから」
「――なっ!?」
「だって、私は私であって、誰にでもないし、誰でもないから。だから、私は山岸直人さんに直接聞くわ」
「愚かな……。貴様も理解しておろう。佐々木、汝が存在している世界と、主が存在している世界は決してわうことはないと」
「分かっているわ。それでも――」
私は、一歩ずつ、前へ足を進める。
三宅という男を守る為に、そのを犠牲にして守り続ける山岸直人さんへと向けて。
手が屆く距離まで近づいた所で、先輩に振り下ろされた鬼の手は、私の左肩に當たる。
「――ッ!」
激痛と共に數メートル拭き飛ばされる。
「――ばかな! 何故じゃ! 何故! この世界の存在が――、終わった世界の存在が、始まりの世界の者にれることが出來る!?」
驚きのを含んだ月読さんの聲が聞こえてくる。
その言葉に、私は返す言葉なんてない。
――というよりも理由なんて知らない。
――ただ、一つ。
何となく、山岸直人さんと話すことが出來るような気がしたから。
「――ッ! そういうことか!」
得心が言ったかのようにぶ月読さんは、慌てて私の方へと駆け寄ってくる。
「やれやれ。妾の本は、天照と戦っているというのに」
その言葉と共に黒い刃が、私の眼前で――、緑の蔦によりけ止められた。
「月読さん!?」
「誤算であった。まさか……、太古の神が、主と契約を結んでいるとは――」
「それは、違うな。月読とやら、妾は、山岸直人に契約を求めたが斷られた口だ」
「――なっ!?」
「それでも仮契約は出來ておるからのう。だから、ある程度は繋がりがあるのじゃ」
を張って発言する狂の神霊樹さん。
でも、それって自慢する容じゃない気がするけど……、いまは――。
私目掛けて振るってきた黒い刀を、蔦から抜いた月読さんは刃を上段の構えに持ち直す。
「まったく、最後は力勝負となるわけか……」
「主を守るのが私達の役目!」
「消滅をむのが役目とは笑わせてくれる! だが……、マスターよ! 避けるのじゃ!」
その言葉に私は後方へと飛び退く。
それと同時に先ほどまで私が立っていた場所を剣閃が通り過ぎる。
「さて――、困ったのう」
「何が?」
「天照大神とやらが強すぎて、こちらまで力を回せそうにない。月読を何とかするのは難しそうと思ってな」
「ええっ!?」
つまり、私は、この世界で何の力も無いのに素の力で戦わないといけないという事になる。
「ど、どうするの?」
「さて――、どうするかの?」
答えが出ない間にも、ジリジリと月読さんが私達との距離を詰めてくる。
「このままじゃ……」
完全にジリ貧だと思ったところで、レベルアップと魔法を設定した時に見たことがある半明のプレートが視界に表示される。
――大賢者が力を貸します。
そう、半明のプレートに文字が表示された。
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