《小説家の作詞》『お幸せに』
知りたくない
諦めたい
君はもう振り向かない
あぁ嫌だ   もう嫌だ
あの日に戻りたい
無邪気に走り回った
砂浜を背に肩を並べて
水平線を眺めた僕ら
足が冷たいよ
離れないで
離れないよ
想い合う二人
いつ式を挙げれるかな
繋ぐ手が遠くなって
また電話するから
絶対に待っていて
寂しがりの君のこと
僕は守りたいと思う
だから離れないで
君が僕の手から離れて
僕の知らない誰かと
遊んでいるのが
ものすごく嫌で仕方ないけど
君はもう僕のことなんか
なんとも思ってないと
思う方が何倍も嫌だから
僕は君のことを
これ以上知らないようにしたい
朝がきたら
ともに起きよう
僕が起こすから
君の頬をつついて
さようならが近くなって
また電話している
君の橫顔を見て
僕は知りもしない
その人を恨んでいるだけ
どうか行かないで
さようなら   ありがとう
僕は呼びとめない
遠ざかる君の背を
忘れられるように
今日は獨りで帰るから
幸せになりなよ
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