《悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?》41
「警告その壱、威圧発!」
ミーアが一人で居る時を狙って生徒らが一斉に冷たい視線を浴びせる。「えっ?」と慌てて、ただならぬ異変に驚きキョロキョロするけど何処を向いても彼は睨まれていた。
「さぞかしビビったでしょうねー、シェリー様」
「ふふふ。何故威圧されてるのか、おわかりかしら?」
だけど……
お晝休憩に、またしても王子様を追いかけて離れようとしなかった。
「あの娘って鈍なのでしょうか?」
「まあ、馬鹿って事だわ。暫く続けましょう」
だけど來る日も來る日も彼の行は変わらない。
「ふふん。久々に骨のある娘に會ったわ。それこそ懲らしめがいがあると言うものよ」
最近のお茶會は妙に盛り上がっていた。取り巻きの中には過激なお仕置きを提案するものも居たが、わたくしは「その弐」を指示した。
「警告その弐、無視発!」
ミーアを徹底して無視する。院の生徒半數くらいだから相當、神的に苦痛だと思う。でも馬鹿は何も気にする事もなく、いつも王子様の後ろを歩いていた。流石に腹が立って來た。
「警告その參、水攻め発!」
わたくしの懲らしめは過激さを増した。トイレの個室にった彼に上から水をかける。そして閉じ込めて取り巻きが最終警告を宣言したのだ。
「これ以上、王子様に纏わり付くともっと酷い目に遭うわよ」
ここまでやるつもりは無かったけど、これで彼も諦めると思っていた。
でも馬鹿は諦めなかった。わたくしも婚約者としてのメンツがある。取り巻きも興して先走っためを行う様になっていく。下駄箱にゴミをれたり、靴を捨てたり、教科書を隠したり……それを容認していたのだ。
でも何をやっても王子様の側から離れ様としない彼を不審に思ってエミリーに調べて貰った。
「シェリー様、特待生のミーアですが何の特技があって編されたのか不明なのです」
「そんな事ってあるの?」
「普通は何か秀でた才能がないと編出來ない筈。ただ、分かった事が一つあります」
「なに?」
「どうやら皇室の推薦の様です。詳細は主人様理事長でないと分かりません」
「お父様には聞きづらいわねー。うっかり影武者の事、口らすってお母様も警戒してるしね。それに皇室が絡んでるとしたら自粛した方がいいよね?」
「うーん、まあ謎の編生ですからね。でも王子様がご迷なさってるのなら、婚約者として懲らしめるのは當然だと思いますけど」
「そう……ね」
本當に王子様はお困りなの? 前からちょっと不思議に思ってたけど。それが分からないはやっぱり過激な行は控えた方が良いんじゃない?
わたくしは取り巻きに「懲らしめ」を一旦凍結させて様子を見る事にした。皇室だから王子様と何かご関係があるかもしれないし、最終的にはお父様に聞くしかない。そのタイミングを見計らっていたのだ。
でも狀況はあまり変わらず彼は王子様に纏わり付いていた。それどころか王子様は嫌がってる素振りを見せない。
更に、更にだ。王子様はわたくしとすれ違っても會釈をされなくなった。完全に無視されてる。わたくしはココロのバランスを保つ事が困難にじ始めた。
自然とお酒の量が増えていき、朝起きれない。そんな自墮落な日々を過ごす様になっていった。
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