《悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?》54
「飲んだのはわたくしなのです。だから……」
「いいんだ。自分を責めるな」
要約するとこうだ。王子の婚約者で公爵令嬢、更に首席という鳴りりで學したシェリーはいつも注目されていた。しかし教員の質問に答えられないシーンが多くあって裏口學との噂が立ったという。彼は授業に出るのが辛くじる様になりポピーと代わる頻度が増してきた。
シェリーは待機部屋で過ごす時間を持て余し晝寢する様になっていく。さて、ここからだ。高等部へると王子が編されて彼と過ごす時間が出來る事を期待した。しかし王子は何も會話されず虛しい日々を過ごすうちに不安となり、エミリーの勧めでワインを飲む様になった。
エミリーがお酒を飲ませたのだ!
そうだろう。おかしいと思った。シェリーが不安になるのは分かる。が、そこで十五、六の娘がお酒を飲んで紛らわすと言う発想に至るだろうか? しかも貴族院でだ。私はシェリーの判斷でそんな事を始めるとは思えなかった。だいたい蔵の管理はエミリーではないのか⁈ 彼ならいつでも盜めるだろう。
やはり側にいた大人が関與していたのだ。エミリーがシェリーを不憫に思っての事なのか機は不明だが、お酒の味を覚えさせ依存癥になるまで墮落させたのは間違いない。
彼は私の「シェリーが蔵から盜んだ」と言う問いに同意している。つまり噓をついたのだ。
エミリーが怪しい。
皇室と繋がってるのではないのか? だとすれば王子に影武者の存在を報告するのは簡単だ。
しかし何の為にシェリーを墮落させたのか?
エミリーが使用人になったのは七年前。當時から影武者の存在を知っていただろう。これが仕組まれた謀だとするならば、シェリーをダメな令嬢に仕向け、影武者を頻繁に使わざるをえない狀況を作り出したかったのではないのか?
理由は公爵家を陥れる為の犯罪をっていたと考えられる。不正學や首席の保持、ダンス大會優秀など長年に亙り、様々な公的場面で皇室や世間を騙してきた実績がしかった。
それからシェリーと婚約破棄する為にダメな令嬢に仕立て上げたかったのだ。そしてポピーに切り替える事で公爵家へ溫を與え、従わす意図もある。
以上の理由で彼を墮落させる必要があったと推測する。
皇室は告発するタイミングをずっと伺っていたのだ。間違いない。皇室が黒幕でエミリーは諜報員だろう。シェリーは騙されていたんだ。
それと、王子と通じてる人がもう一人考えられるな……
疑いたくはないがポピーの可能もある。彼は公爵家を恨んでいた。用務員としてかに王子と通じて報を流していたのかも知れない。ただ、影武者の悪事をバラしたとしてもシェリーを墮落させる機は見當たらない。長年ダンスを通じて彼の格は理解しているつもりだ。そんな策略めいた事をするとは思えない。ある意味彼も被害者だと考えるのが妥當だろう。
そのポピーは正式な養となり公爵家の令嬢として皇室へ嫁ぐ準備を始めている。皇室からもが出りしている。
今、ポピーと接するのは控えよう。完全に皇室側だ。私の行を不審に思うだろう。それに彼はもう使用人ではない。
さて、私の推測が正しいとしても証拠を摑むのは難しいな。どうすればいいのか慎重に考えないとならない。
ただ、一つ自覚した事がある。それはエリオット王子に忠誠を誓う気はないと言う事だ。
私は彼を絶対に許さない!
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
8 54婚約破棄されたら高嶺の皇子様に囲い込まれています!?
男爵令嬢シャリーアンナは、婚約者の侯爵令息に長い間虐げられていた。 「格下だから仕方ない」と耐え続けていたが、ついには殺されかけ、さすがに一言もの申すことにする。 だが婚約者は格下相手に注意されたことで逆ギレし、婚約破棄を言い放ってくる。 するとなぜか、その場に居合わせた隣國の皇子殿下がシャリーアンナに急接近し、自分の世話係に任命してしまう。 (きっとこれは何かの間違いね。わたくしみたいな凡人、すぐに飽きられるだろうし……) しかし、抑圧的な環境から解放されたシャリーアンナは、本來の能力を発揮し始める。 すると皇子殿下には、ますます興味を持たれてしまい……!? 地味で平凡な令嬢(※ただし秘密あり)が、隣國からやってきた皇子殿下に才能と魅力を見抜かれて幸せになる話。
8 172ルーズリアの王太子と、傾いた家を何とかしたいあたし
貧乏子爵家の長女として生まれたマリアはギャンブル好きの父、見栄をはる母、放蕩をする雙子の弟を抱え、二月後のデビュタントに頭を抱える14才。 祖父から堅実なお前にと譲られた遺品と鍵つきの祖父の部屋を與えられたものの、少しずつ減らさざるを得ない寶物に嘆きつつ何とかしたいと努力していたが、弟に部屋に侵入され、祖父の遺品を盜まれた時にブチキレた! 一応、途中の內容の為に、R15を入れさせていただきます。
8 181奴ら(許嫁+幼馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…
春休みが終わり、高校生二年目が始まろうとするその日、父親が長期間海外で滯在する事になったことを聞かされた天坂 興。この日を境に許嫁、幼馴染諸々が引っ越して來て我が家がシェアハウス狀態に。 そして興は彼女たちの心を、自分の本心を知ることになる。果たして興はどんな答えを出すのか……。
8 153皇太子妃奮闘記~離縁計畫発動中!~
小さな國の姫、アリア。姫の中でも一番身分も低くく姉達に度々いじめにあっていたが、大國の皇太子、ルイス王子から求婚され、三才で婚約した。アリアはのる気でなかったが、毎年會いに來てくれて、「可愛い」「幸せにするよ。」「好きだよ」「君一人を愛する」と言葉に施されその気になっていた。12才でこっそりと皇太子のいる國へ行った····ら、既に側妃を二人娶っていた!しかも女好きで有名だった!現実を突きつけられてアリアは裏切られたと思い、婚約の破棄を父である國王にお願いをしたが、相手があまりに悪いのと、側妃くらい我慢しろ言われ、しぶしぶ嫁ぐことになった。いつまでもうじうじしていられない!でも嫌なものは嫌!こうなったら、円満離縁をしてみせましょう! そんな皇太子妃の離縁奮闘記の物語である!
8 150自稱空気の読める令嬢は義兄の溺愛を全力で受け流す(電子書籍化進行中)
ただいま、電子書籍化進行中です。 加筆修正をして、ラストや途中エピソードなど、少し違う話になっていきます。 なろう版はなろう版で完結まで走りぬきますので、どうぞよろしくお願い致します。 「空気を読める女になりなさい」という祖母の教えを守って生きる令嬢チェルシー。祖母も両親も亡くなり天涯孤獨となった途端、遠い親戚だという男爵一家が現れて家を乗っ取られ、名前さえ奪われてしまう。孤児院に逃げたチェルシーの前に現れたのは、真の親戚だった。 優しい義両親につれられて向かった伯爵家で待っていたのは思春期を迎えた義兄。最初に冷たくされて空気を読んだチェルシーは、彼とはなるべくかかわらないように頑張ろうとするが、何故か婚約してしまい……? 「怪我をしたのか? 治療を……」 「あ、大丈夫です!」 「學園で苛められていると聞いた。俺がなんとかして……」 「大丈夫ですよ~」 「男共に付け狙われているようだな、俺が……」 「大・丈・夫、ですよーーーっ!!」 「聞けよ!兄の話を!!」 「大丈夫です!安心してください!ご迷惑はかけませんので!」 思春期を終えた義兄の溺愛をぶっちぎって、空気を読む令嬢は強かに生きていく! いつものコメディです。 軽い気持ちでお読みください。
8 161