《悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?》60
「ジャック、とんでもない狂言だ! この場で撤回しろ!」
エリオット王子は新郎の席から立ち上がって私を罵った。しかし護衛に羽締めされながらも私はび続ける。
「これは王子からお聞きしたのですよ! エミリーは皇室のスパイだったって。更にミーアと名乗る兵士もシェリーを嵌める為に呼んだそうですね? そうまでして公爵家を、シェリーを陥れたかったのですかっ⁈ あなた方は卑怯だ!」
「な、何を……」
王子は焦りを滲ませる。しかし國王陛下は冷靜だった。無言で首を橫に振って護衛に指示した。とっととつまみ出せという事だろう。
私は強引に連れて行かれそうになった。
ーーと、その時だった!
「エリオット王子様……」
ポピーが立ち上がったのだ。
「ポ、ポピー? 君は気にしないでいい。お兄様は何か勘違いされてる様だ。退出して貰おう……」
「そうではありません。ミーア様の件、わたくしは王子様からお聞きしました。兄は勘違いなどされておりません!」
「ま、待て……違うんだ。ジャックの言ってる事は間違ってる」
「はあ? 王子様はわたくしに噓をつくおつもりですか⁈」
「い、いや……」
「貴方は全てが信用出來ません。腹黒いわ。本當にわたくしの事を想ってるのかも怪しいです!」
「そんな事はない。僕は、僕は君を初めて見た時から慕っていた。一目惚れだったんだ。これだけは信じてくれ、ポピー!」
「だから、シェリーを罠に嵌めたの⁈」
「それは……」
『パッシーーーーンッ!!』
「……⁈」
信じられない事が起こった。何と、ポピーが王子の頬を平手打ちしたのだ。そして……
「わたくしは結婚を破棄させて頂きます!」
彼は大勢の居る前で結婚破棄を聲高らかに宣言した。
「ポ……ピー……?」
「それと、エミリー。貴も許しません! よくも騙したわね⁈」
「ポ、ポピー様?」
『パッシーーーーンッ!!』
王子の背後に控えていたエミリーにも手を下す。彼は不意を突く平手打ちになすもなく倒れた。
「今のはシェリーに代わって叩いたのよ! わたくしは彼の影武者ですから!」
王子は平手打ちされたショックからその場へしゃがみ込んでしまった。するからけた仕打ちに落膽を隠せない。
「ああ、何でこうなるんだ……ど、どこで僕は間違えた……何でだ、何で……ぶつぶつぶつぶつ……」
陛下は混した會場に収集がつかないと判斷したのか、披宴の中止を言い渡す。
「この披宴は取り止めだ。それとジャック、いい度だな。まさかお前が楯突くとはな?」
「陛下、こんな謀めいた皇室について行く気がしません。如何なる処分もおけ致しますよ。但し、ポピーは渡しません!」
「よかろう。み通りの処分を下そう。シュルケン家は領地沒収し爵位剝奪の上、國外追放とする! とっとと出ていけ!」
大混の中、私はポピーを連れて會場を後にした。言いたい事は言ったつもりだ。後悔はしていない。
***
「お兄様、これからどうなさるのですか?」
「ポピーは好きにすれば良い。実家の伯爵家へ戻ってもよし、私について來るのもよし、自由だ」
「わたくしの養は継続されてますよね?」
「ああ、正式な手続きをしたからな」
「では、お兄様について行きますわ。妹として」
「そうか……しかし、私はもう貴族じゃないぞ」
「構いません。でもその前にシェリーと貴族院でめた生徒たちに謝罪がしたいです。でないとこれまでの人生をリセットすることは出來ませんから」
「分かった。過去に犯した罪は決して許されるべきではないが、反省して謝罪するしかない。私も同行しよう。ありがとう、ポピー。それでシェリーも立ち直れるだろう」
さて、平行して國を出る準備もしないとな。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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