《香滴る外資系エリートに甘く溶かされて》ex 3-1. 穏やかな平日の夜
《レッスンはこれで終わりよ。今日のトピックについて本當に良く話せていたわ》
《ありがとうございます、先生》
《敢えてフィードバックをするとしたら————》
PCの畫面越しにこうしてネイティブの先生から授業をけられるなんて素晴らしい時代だなとしみじみ思う。今日も今日とて、私はオンライン英會話に勵んでいた。
海外研修に向けて英語の勉強を始めた私は、平日の終業後は家でこうして英會話の練習をすることにした。ちなみに、家というのは半同棲狀態の春都の部屋のことだ。家主は相変わらず多忙で、私より帰ってくるのが遅いので大抵は1人きりの部屋でレッスンをけている。
英語が堪能、というかむしろ英語が母語な春都にも週末に々と教えてもらっている。最近は平日の間に學んだ事柄の復習やわからなかった點の解説をしてもらっている。オンライン英會話の講師には日本語が話せない英語話者もザラにいるので、何を言っているのか分からない瞬間があったり、うまく自分の疑問をぶつけられなかったりするのだ。その點、春都は完全なバイリンガルなので非常に頼もしい。
そんな彼は唯一、英文法については上手く教えられる自信がないと言っていたが、幸いそこは自力でカバーできそうだった。よくある話だが、育った環境の中で自然とに著いていったスキルなだけに他人に説明するのが難しいらしい。私はというと、英會話こそさっぱりだが無駄に某英語テストのスコアだけは高いので、英文法については案外についていたりした……高得點を持っていると就活で有利になると聞いて、一心不に勉強した経験がこうして生きてくるとは思いもしなかった。間接的にではあるが、當時あんなにも自分を追い込んで英語を勉強したのも春都がきっかけだと思うともはや苦笑してしまう。本當に、私の人生は春都に出會ってから大きく変わった気がする。
《それにしても、最初の頃より発音が隨分と良くなったわね。私の言ってることもスムーズに理解できるようになったみたいだし、素晴らしいわ》
《ええ、自分でもびっくりするぐらい英語力が上がったのを実してます》
《この調子で頑張りましょう。じゃあまた次回!》
今日のレッスンを終えてPCを閉じた。凝り固まったをばしながらこれまで貰ったフィードバックを改めて見返してみる。海外研修まであまり時間がないということもあって、先生たちから指摘された事項は全て手帳に記して1つずつ改善するようにしていた。赤いペンでチェックをつけて、既に克服済みの指摘に印をつけていくのが楽しい。なんだが學生時代に戻ったような気分だ。
「発音が良くなったのは春都のおかげだなぁ……すごい恥ずかしかったけど、頑張ってよかった」
手帳を見返しながら、春都に発音トレーニングをしてもらった時のことを思い出す。
「うーん、じゃあ手始めにこの文章読んでみて」
「え、いきなり?」
「そう。音読してもらうと結構んなことが分かるんだよね」
何やら英語で書かれたページが開かれたスマホを春都が手渡してきた。典型的な日本人の私は音読が気恥ずかしくて、なかなか口をかせずにいると「じゃあ、ゆっくり一緒に読んであげるから」と言って春都が英文を読み始めた。慌てて、私も文章に目を通しながら読み進めてい……けなかった。舌が縺れる。かなりゆっくり読んでくれているし、単語からしてもそんなに難しい文章ではない気がするのに容を半分くらいしか理解できなかった。そのうち頭が混してきた私は顔を赤くしてテーブルに突っ伏した。ギブアップだ。
「………玲奈って、ほんと何しててもかわいいね」
  こんなけない姿を見せてもそんなことを言ってくれる私の婚約者様はちょっと変わっていると思う。くすくすと満面の笑みで笑う彼は「今のでなんとなく玲奈の弱點が摑めたよ。參考になりそうな本を買っておくからこれから一緒に頑張ろうね」と話している。
そして、それからが本當に恥ずかしかった。1つ1つの細かい発音から始まって、単語同士の音の繋がりや英語特有の抑揚に音読のコツまで。とにかく何度も、繰り返し「うーん、今のはちょっと…あ!それはいいじ」というふうにアドバイスされながら練習する羽目になった。時には口の中に指をれられて「この音はね、上の歯の裏側の…そう、この辺りに舌を置いて発音するんだよ………待って、玲奈その顔はヤバいって。違うことしたくなっちゃうでしょ」などと言われながらみっちり指導された。まぁ、さすがにずっと続けていると恥心も消えていったし、発音も上達してきたので結果的には春都に大謝だ。
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