《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》68話 『天國』
68話。『天國』
聖霊國フーマーの上空には、
『他國の者で、その存在を知る者は一人もいない大國』が浮かんでいる。
『天國』
フーマーの『十なる使途』に神託を與えている、『大いなる主』が統べし、
何もかもが逸した國。
それは、『フーマーの神都』のちょうど真上に、
完全不可視化狀態で浮かび続けている、
――『絶対神』が座する國。
「楽しい事が起こりそうね」
――ここ、『アクロマギア神殿』に存在する異空間、蒼天回廊の最奧で、
笠木が天を貫いている、おそろしく巨大な、神希石の神座に座り、
優雅に足を組んで、片目を閉じている超越者がいた。
翡翠の目で魔王國を観察する絶対神。
「とても、とても靜かな反応。けれど、その奧でたゆたう、深いオーラ。とても、とても深い音……ここからでは、見通せない……」
綿のようにらかなミディアムの蒼い髪。
華にされた天姿世。
きめ細やかな、清楚で和な気質、楚々と整った顔立ち。
一見、儚げな印象を與えながらも、
同時に、
何者も近づけさせない、逸した気高さをじさせる。
にまとう『世界で最もしい碧あおで編んだ羽』は、
唯一無二の神を飾るに相応しい至高の神。
出は多いが、その耐久値は破格で、
付與されている『魔法吸収』は、どんな魔法をけようと、容易く分解し呑み込んで、
主を飾る寶石の一つへと変えてしまう、まさしく神代の神。
「あれはラムドではない。どこで『代わった』のか分からぬが……あの研ぎ澄まされた靜寂は、この世界の者に奏でられる『音』ではない。あの瑞々しくものある、特異な耀き……その力……あるいは、五神にも匹敵するやもしれぬな」
その発言を耳にして、神座の右斜め前で直立している、トーガを纏った青年が、
「はは」
と、反的に聲をらした。
「失禮しました、裏きんり様」
『裏』は名前ではなく、
『天帝(最高神)』を呼ぶ時にしか許されない、深きと敬意を表す言葉。
『絶対神』の名前など、おそれおおすぎて、とてもじゃないが口になどできない。
「よい」
翡翠の目をした――全てを超越した『絶対神』は、
フワっとらかく、耀きを放ちながら微笑み、
「朕ちんは、そなたの全てを許したい」
聞く者全員の魂を震わせる聲でそう言った。
「謝します」
主に劣らず見目麗しい青年は、臣下の禮を取り、そう言った。
その幹は、どんな時であろうと、ブレる事はない。
強く、たくましい、鋼のような肢。
數秒後、顔をあげると、その青年は、続けて、
「裏様、僭越ながら申し上げます。絶対神の『真なる加護』を賜った我ら『五神』と同格の者など存在するはずがございません。主を守る剣たる『我々』の存在値は、事実、數多の神々をも超越した果てなき領域にございます」
――遙かなる太古、五百萬年よりも遠い昔々(むかしむかし)、
この世界では、多くの『神』を騙る者が、『天』に城を作った。
切磋琢磨。
神々は、真なる唯一最高神を目指して、より強大な城を作ろうと邁進した。
いつしか『天』は神の城で覆い盡くされ、
ついには、空域という、有限なる資源の奪い合いに発展した。
神々の爭いによる雷いかずちの余波は、
地上を這いずる蟲けら共をことごとく死滅させた。
『奇跡の再生(78回目)』をけた、
――『今』――の人類に、
この神話を知る者は一人もいない。
「ナルキナジード。確かに、あなた達は、皆、超越した領域に座する者。朕ちんには劣るというだけで、それぞれが、世界の主神になれる」
「主神に相応しきは、裏様のみ。森羅萬象の掌握者にして、天を照らすしき華」
神の右に立っていた青年『ナルキナジード』は、
神の前に下がる三段の階段を下りて、優雅に片足をつく。
平伏。
瀟灑で完全なる従者の姿。
「――『我々』は、ただの、主を飾る寶石の一つ」
呼応するように、殘りの五神が、わずかも音をたてず、ナルキナジードの背後に出現し、
恭しく、片膝をついて頭を下げる。
ナルキナジードが言う。
「大いなる、我が主よ、命令を。主がむ全てを、我々の全霊をもって、必ずしや前に」
「……二名。地上に降り、かの者に試練を。決して、壊してはならぬ。かの者は……六番目の従屬神になれる可能をめたやもしれぬ。オーダーは、――『極めて慎重に、されどしくらいは大膽に』――以上」
「仰せのままに」
言ってから、ナルキナジードは、ゆっくりと立ち上がり、
「傾聴。……『ダーキニィ・パラフューム』、『ホルスド・ガオン』。貴様ら二柱に、神託が下った。この上なく尊い森羅萬象の主、唯一絶対神の威にれる許可を與える。両者とも、神前の禮を盡し、大いなる主の輝くしき尊顔を拝見せよ」
指名された二名は、優雅に立ちあがり、『大いなる主』の目を見つめる。
「頼んだわよ。ダーキニィ、ホルスド」
「「無上の至福。全て、大いなる天がむままに」」
神が二柱、地上に降り立った。
世界は、まだ、その事実を知らない。
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