《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》87話 存在値17兆の主人公が、神を殺す話

87話

視線を戻したセンは、自分の奧底へとダイブする。

思考を加速させ、

(時間は前にしか進まない。それはコスモゾーンの法則。絶対に歪まない秩序)

時間の流れに差はあれど、『前に進み続ける』というルールに違いはない。

センは、『神の世界』で『時間の運営』に関わった事もある。

『運営』とはいっても、『手』をだした訳ではなく、

一定期間、管理の役割を押しつけられただけ。

その時に実した。

すらした。

時間というシステムは、驚くほど巧に出來ていて、Dアイデンティティよりも、さらに高い次元の『不可侵』を実現していた。

神々ですら障れない法則。

何モノも侵せないルール。

(……だが……その絶対的なルールにすら縛られない世界が……一つだけある……『そこ』の『何か』ならば、時間やDアイデンティティに障る事も、あるいは不可能じゃない)

噂でしか聞いた事はない。

『んなもんあるか』と小バカにしていた、神々の噂。

究極超神の領域に至った者でも、『噂を聞く事』しか許されない世界。

『全ての始まり。世界そのものが、【コスモゾーンの法則(イメージ的には、神の憲法)】よりも上位に位置するとまで言われている超次の聖域』

そんなものが、本當に実在するのかと、誰もが疑問に思いながらも、

しかし、その噂だけなら不自然なくらい誰でも知っている、神々の伝説。

「まさか……『ココ』は……」

センは、ワナワナと震えながら、

しかし、一度、首を振る。

「いや、そんな訳……だが……しかし、それ以外……」

否定しきれない。

「ただのエックスじゃない……のか……? まさか、本當に……ぁ、ありえるのか? そんなことが……」

材料がそろいすぎている。

「ぃや、やはり……それ以外に考えられない。というか……ああ、そうだよ。ダメなんだ。そうでなければ、ダメなんだよ……ここまできてしまえば……むしろ、それ以外の解答に辿り著いてはいけない」

この『例外』だけは、複數あっちゃいけない。

そこまで世界は歪んでいない。

無數の世界を渡ってきたことで、センは、世界の緻さを知った。

混沌としているくせに、時折、深い調和を見せる、妙なツンデレ。

世界は綺麗だった。

「正直、まだ信じられない……が……しかし……『ココ』は……おそらく……」

まだ、確信はしていない。

だが、それは、『可能がある』というだけで狂っているエマージェンシー。

もし、本當にそうならばと思うだけで、心が八方に跳ねる。

それが、歓喜によるものか、単なる揺か、今のセンには分からない。

あまりにも、想定外すぎて、軽くパニックになっている。

ドクンと脈打つ。

魂が鳴する。

かすかに……しかし確かな畏れを抱きながら、センはソレを、口に出す。

「……原初の世界……」

―― イベントスイッチ001 ON ――

域』が解放されました。

If (神殺しのマトリクス)universal computer {

――Quantum Simulator  ≒  ultimate laptop――

 Time and space []=System .territory 《運命論的仮想世界√人工的量子ダイナミクス》();

Fancy record〔(神を殺し、その先へ)(monkey shake)〕Closed=000 () inflation []

// 異世界転生はもう飽きた。はじまり、はじまり //

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