《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》1話 廚二奧義
1話 廚二奧義
『事実』に気付くと同時、センの背筋にピリっと電気が走った。
指先にまで屆く、確かな衝。
『極大の反応』を知。
「――っっ!!」
顔を上げ、片目を閉じる。
センの視線は、即座に、その気配の正を摑んだ。
南大陸の南方。
深い、深い森の果て。
そこに、ドーム狀の黒い霧で覆われている妙な場所があった。
霧で覆われている範囲は、かなり広い。
大阪府とだいたい同じくらい。
この南大陸に國を構える魔王國の上層部にすら、足を踏みれた者は一人としていない、
『域』と呼ばれている、今日この日まで、理的に隔離されていた謎の場所。
「ちっ……マジかよ……俺の目でも、霧の奧が見えねぇ。……弾かれる……くそが」
突破を試みたが、どうあがいても、霧の奧を見る事はできなかった。
「俺の目を拒絶するとは……ゴキゲンじゃねぇか」
つぶやくと、センは、ニっと微笑み、
「いいだろう、教えてやるよ……この俺が……誰なのか――」
スゥっと息を吸い、
見事なルルーシュポーズを取って、
「虹を集めた虛空。玲瓏れいろうな蒼穹。幻想の戒かいこう。
貫くような銀河を見上げ、煌めく明日を奪い取る。
さあ、詠おう。詠おうじゃないか。
たゆたう銀河を彩り(いろどり)し、オボロゲな杯はいを獻じながら。
――俺は、センエース。神威かむいの桜華おうかを背負い舞う閃!」
神化よりも上位のギアをいれる。
自由かつ局所的に能を強化させる事ができる便利なバフ『鉄心コール』。
『おそろしくダサい』代わりに『上昇値・極大化』というアリア・ギアスがかかっている覚醒技。
その、『あまりにも過酷な代償』ゆえ、初期の頃は、恥も外聞もかなぐり捨てなくてはいけない『ここぞという時』にしか使えなかった。
が、時が経つにつれて、慣れてしまい、もはや、あまり恥ずかしくなくなったため、特に制限もなく使えるようになった、セン的には超便利技。
「――貫け、ディメンションアイ」
大人げなくオーバーブーストをかけて、
無理やりにでも、邪魔な霧を覗き見ようとした――が、
「――なっ……」
キィンっと質な音が耳に響くだけで、結局、霧の中には潛できなかった。
黒い霧は、センをあざわらうかのように、ユラユラとゆらめくだけ。
「し、信じられねぇ……鉄心コールで極限まで強化したディメンションアイでも通じねぇ、だと? ……くぅ……ど、どういう冗談だ……」
「な、なぁ、神様……どしたん? 急に、『患ったり』して。なんかええ事でもあったん?」
シグレが、生溫かい目で、センを見つめて、
「卒業を強要したりはせんけど、その癥狀は、個と捉えるには、あまりにもエッジがききすぎとる魔の類から、出來たら控えた方が――」
「ん? なんだ、お前。まだいたのか」
「どえらい言い草!! 心配したったのに!」
「チートは、もうやっただろう。後は好きにしろ。お前に構っている余裕は本當になくなった」
「いや、好きにって言われても、あたし、ここがどこかすら、まだ知ら――」
「お前は勝った。ここからは、自由な異世界チート生活を堪能すればいい。というわけで、あとは、勝手に生きてろ。――転移、ランク50」
「ちょぉっ、そんな叔父さんみたいな事、言わ――」
一瞬でその場から消えたシグレの殘留思念を見つめながら、
(あれだけチートをくれてやったんだ……問題はないだろう。『ここ』の『何か』のきが見られるまで、あのは放置でいい。今はそれより――)
そこで、意識を、謎の霧に向け、
「ここまでコケにされたのは久しぶりだ……全力の全力を出せば貫けるかもしれんが……」
センの最大値は17兆。
究極超神の領域。
流石に、全力を出して貫けないという事はないだろうと思う。
しかし、
「……いいさ。こうなったら、直接、乗り込んでやるよ」
センが、そう言って、指をボキっと鳴らすと、
「どこに向かわれるのか存じませんが、このが果てても、お供いたします」
アダムが、當然のようにお辭儀をして、そう言った。
「……えぇ?」
鬱陶しいな、としだけ思ったが、
「……ぁー、まあ、いいか。お前なら、邪魔にはならないだろうし、何かに使えることもあるだろう」
「謝いたします」
センは、アダムに近づき、その細い腰を抱きよせる。
急な出來事に、アダムの顔が一気にボっと赤くなった。
そんなアダムの心境をわずかも慮ることなく、センは魔法を使う。
「――転移、ランク200」
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